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【夏休みふりかえりエッセイ】朝顔観察の素晴らしさを語りたい

小学1年生の息子がいます。初めての夏休みなるもの、母はほぼ仕事をせずに夏休みを満喫してしまおうと決めました。その夏休みがそろそろ終わるので心に残った朝顔観察のことを語りつつ、母の夏休みもちょこっと振り返ろうとするnoteです。

働く×子どもの夏休みについて実際に感じたことなどはこちら↓。


朝顔観察ってやめられない

夏休みの朝は朝顔観察から始まります。子どもが学校から持ち帰り毎朝の水やりと花がいくつ咲いたかのチェック。加えて我が家は、1年生になるにあたり2年生からプレゼントされた朝顔の種も撒いていたので自宅朝顔を愛でる必要もあります。

6月にこんな記事を書いていました。そのときに植えた朝顔(植えるの遅すぎた)が今咲きほこっています。タイミングが遅くてもまだ間に合うのなら、気付いたのならやってみることが大事。朝顔を見ながらそんなことを思います。

早朝起きる。窓を開ける。ベランダに出てまだ涼しい朝の空気を楽しみながら朝顔を眺める。着替えて顔を洗って、朝のお茶を入れてそれを持って再びベランダへ。それが夏休みのモーニングルーティン。朝顔って薄暗い早朝4時にはもう咲いていてびっくりします。そして8月になり徐々に日の出がゆっくりになっていく様もまたいとをかし。

あ、子どもは子どもで観察をして水やりをしていて、これは完全に母である私自身の楽しみとしてやっていることです。そして私に遅れて起きてくる(と言っても6時には確実に起きてくる)1年生の子もほぼ同じ動きをします。こちらは水やりといくつ咲いたか表に色を塗るまでがセット。ほお、いくつ咲いたね綺麗だね!明日はいくつ咲くかなぁ。つぼみって気づくとニョキニョキ生えてきて不思議だよね。そんな会話を毎朝親子で繰り返します。

夏休みの終了とともに子どもの朝顔は学校に戻っていってしまうわけでそれがとても寂しい母なのでした。
来年も朝顔はきっと植えます。

最近の小学生が植える朝顔に多様性を感じる

私が小学生だった約30年前から変わらぬ夏の定番、朝顔観察。育てやすいし植物のサイクルがわかりやすいし、「育てる」という愛情も育みやすい。にしても、最近の朝顔ってモダンだなぁ、朝顔も多様性重視なのか?と思ってしまいます。
私の子どもの頃、クラスでは軒並みこの色の朝顔が咲いていた気がします。記憶違いでしょうか。

ローズピンク

これは我が家の朝顔。そうそうコレコレ、って感じ。
ついでに我が家はもう1色咲きました。

濃いムラサキ

深い紫、青・藍を感じる紫がとっても美しい。

そして1年生が持ち帰った朝顔がこちら。

藤色、縁が白い

写真だと色が濃いめに出てしまって分かりづらいのですが、水色のような藤色のような。そして縁が白くてなんとも可憐です。

途中で間引きしたようなのでたまたま残った苗が何色なのか……という運もあるのだろうけれど、それにしてもいろんな色。1鉢の中にもう1色、定番のローズピンクが咲きます。近所のお友だちの家は白だよ〜とのこと。すごい、そんなにいろいろ……。朝顔もやっぱり多様性なのでしょうか。いや単に品種改良の話でしょうか。

夏休み、いつにも増して自分の子どもの頃を思い出してしまいます。これだけ子どもと一緒に過ごすことも珍しいからでしょうか。一緒に過ごす時間の長さだけで言うならば赤ちゃん期の方が圧倒的に長いのだけれど、子どもも自我を持ち自分の意見を持つようになっているので、こちらも頭と心を使って向き合う時間の長さが増えたという感覚です。

こちらも1人の人間として相手をして真面目にならざるを得ません。だからついつい朝顔観察だって真剣にしてしまうわけです。

朝顔観察から学んだ大人の夏休みの意義

私が夏休みを振り返ってみて心動かされたのは朝顔観察のようなちょっとしたことばかり。

  • 朝顔観察

  • とうもろこしのヒゲでお茶つくったらおいしかった

  • 大葉の醤油漬け、きゅうりの漬物がうまくできた

  • 蛇がトカゲを食べるところを見た

  • 星空を見て夏の大三角形という言葉を久々に聞いた

仕事が捗らなかっただけで何もしていなかったわけではありません。規則正しく毎日を過ごして、家事をちょっとだけ丁寧にやる日もありつつ、毎日何か楽しみを見つけて子どもと喋って時に喧嘩して、何かに感動して。ご近所に呼ばれたらホイホイついて行って夕涼みして。

これって何もしてなかったと言えるのだろうか……とふと考えてしまいます。「何か=仕事、稼ぎにつながること、もしくはタメになること」という式を無意識のうちに自分で作っていたことに気づきました。思えば徹底的にゆるむって普段全然していないような……。

仕事をせずに子どもと同じものを見ていると、小さなことにいちいち心動かされるようになりました。朝顔観察ってそのためにあるのかもしれません。損か得か、合理的か、現実的か、そういうのとは別次元で何かを感じること。

そしてこういう小さい感動を積み重ねた結果、今思うのは

夏休みが終わったら一生懸命働きたい。とにかく働いていい仕事をしたい。

ということ。この清々しさはなんでしょう。季節の移ろいに敏感になり、1日の色合いのようなもの、空気の匂いを感じ、暇だ〜という平和なサウンドを聞きながら悪くない、けど終わるのも悪くない、ポジティブに前向きにとにかく私は心をこめて働きたい!というこの気持ち。

働きながらでも朝顔観察はできます。朝顔観察によってこういう働く気概が倍増しました!とは言えないのですが、大人の夏休みに朝顔がいい味を出してくれたことは否定できません。
ちなみに、白い朝顔が咲いているよ〜と教えてくれた近所のお友だち、1年生の当の本人は対して興味はなさそうで、その美しさを興奮気味に語るのは横にいたその子のお父さんでした。朝顔観察、もしかしたら1年生の子の親に何かを語りかけているのかもしれません。だから30年も続く教育カリキュラムなのかも……?

夏休みが始まってから今日まで、子どもが育てている朝顔の咲いた数、合計86個!すごい。それだけで母の私は夏休みが終わっても頑張れそうです。


朝顔は水性インク「マイルドライナーのもと」で描いてます


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このnoteはアラフォー農業専従者・2児の子育て中の私、imoえんぴつが農業以外で自分の看板を立てようとして始めました。イラスト・文・グラレコなどを駆使して見える化≒デザインを広く練習中です。文具好きのアナログ人間。子育て・日々の気づき・文具・キャリアチャレンジ・デザインの勉強・イラスト・はたまたnoteそのものについて……などをテーマにnoteを楽しんでいます。

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