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電車で本を読む時間

気になって買っていた文庫本たち。
社畜ちゃんをしていた時は、毎日ギリギリまで寝て慌てて支度して自転車で通勤して、終業後は寝落ちるまでスマホを見ておしまい。
積ん読されていっていた文庫本たち。ほこりをかぶった装丁たち。

退職後、毎日乗るようになった電車。
太陽に背を向けて、他人しかいない車内。
孤独ではないひとりの時間。

こんな落ち着く時間に文庫本たちは良きパートナーな気がします。

クタクタの紙のブックカバーを使い回し。

こんにちはこんばんははじめまして。芋の妖精です。

退職して、資格の勉強をしようと最近は毎日1時間程度電車にゆられています。
ずっと仕事のことを考えていたときから解放された感じ。この時間の手持ち無沙汰な感じがとても落ち着くんですよね。
窓の外を眺めたり、物思いに耽るのも好きなのですが、最近はもっぱら積ん読の消化にあたっています。
まぁなんせ低ギガの格安スマホなので、車内で動画とか観れないんでね。WiFi下でないと電子書籍も読めないのでね。草。
(笑が草に置き換えられるなら、失笑は失草になるんでしょうかね??んなわけあるか、発想の飛躍がバレー選手のジャンプ並やぞ)

積ん読の消化は誰かに課されたことでもないので、ぼんやり自分のペースでのめり込めます。面白い!と思って読み進めたり、疑問に思ってページを遡ったり。
(そして一呼吸置くために本から視線を上にあげると、……乗り過ごしてたりするんですよね〜〜!!!!!!乗り過ごしちゃうタイプの人はまじでタイマーセットするのをオススメします。)

文庫本を持ち歩くようになってから気付いたんですけど、上着とかに付いてる大きめのポケットに文庫本ってすっぽり入るんですよ。
読みたい時にさっと文庫本を取り出して、読めるのはとても良い……!!

昔、俳優の斎藤工さんが「電車で本を読んでいる人が好き」みたいなことを言っていたんですよ。
高校生だった(多分)私は自転車通学でしたから、「ふ〜ん、どうあがいても当てはまんねぇじゃん」って感じでした。

今は当てはまるぞ斎藤工さん。どうだ、読んでるぞ。結婚しちゃうか??

というのは冗談で、電車で本を読むようになってから、車内で他に本を読んでいる人を見ると「あ、あの人も本読んでる。何読んでるんだろう。」って少し気になるんですよね。
なんか勝手に親近感なんて湧いたりもして。
だから私も、タイプとはまた違うかもしれないけれど「電車で本を読んでいる人が気になる」状態なんだと思います。

そういう話も置いておいて。
本に意識を落としながらゆらゆら揺られて、泣きそうになったら一旦閉じて深呼吸をして、少し落ち着いたらまた読み始める。
笑いそうになったら一旦顔を上げて窓の外を見て、落ち着いたらまた読み始める。

家で読んでたら多分こんなに時間はかからないんです。人目をはばからずに泣きも笑いもできるから。
でもゆっくりゆーっくり咀嚼しながら読むこの電車での時間が、私はとっても大好きなのです。
(それに、顔を上げた先の人たちがどんな日常を送るんだろうって気になったり、今読んでいる話の登場人物と同じような生き方の人がすれ違った中にいるのかもしれないって思ったりするのも楽しい!)

読書はどこでもひとりでもできるけど、環境によって楽しみ方が変わることにアラサーになってようやく気付くことができました。
まだ電車でしか試していないけれど、今後もポケットに文庫本を忍ばせて、いろんな場所で読みたいなぁなんてぼんやりと考え中。

けれど今はまだ、じっくりゆっくり電車で本を読むことの幸せを噛みしめておきます。ずっとむちゃくちゃな働き方や生活をしていた自分が、途端に得た有意義な時間。大事にしたい。大切にしたい。

それではまた!イモイモ✋🍠!


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