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【手法から紐解く!】個人情報特定の避け方

全く持って知らない他人と繋がれるインターネットは、とても便利ですが、その便利さと共に危険性も多くあります。
まず、赤の他人と繋がれるインターネットにおいて、自身の個人情報が漏洩した場合、何をされてもおかしくない……とういうようなことは、多分みなさん情報の授業で習うでしょうから、いちいちこれ以上は書きません

さて、本題に入りましょう。

まず、避け方の前に、特定に用いられる手法から解説して行きましょう。

手法

住んでいる地域の特定の多くは、対象者がSNS上にアップロードした、対象者が住んでいる地域で撮られた写真から得た情報(写っている建造物や店舗など)を元に特定に至ります。
文字だけの説明ではどうにも分かりづらいと思うので、実際に写真から得られる情報を整理して写真の撮影地を特定してみましょう。

実践

まず、ここに何の変哲もない傾斜に佇むベンチの写真があります。

まずは、写真の情報を整理してみましょう。

写真中を拡大して調べ上げると、この写真からは

・ベンチがある
・坂道である
・それなりに大きな道路である
・対岸に何かしらの店がある
・たぶんアパートかなんかの表札的な物がある
・交通標識がある
・たぶん眼科的な何かがある
・たぶんマッサージ店がある

といった事が分かります。
まず、写真の主題であるベンチは無視して、この中で一番特定に役立ちそうな要素を考えていきましょう。
僕はめんどくさがり屋なので、交通標識から地域を絞るなんてことはせずに、他の要素から特定することを好むので、僕の場合だと特定に使う要素は

・対岸の何かしらの店
・たぶんアパートかなんかの表札的なもの
・たぶん眼科的な何か
・たぶんマッサージ店

のいずれかになります。
まず、当該要素の中に地名が入っているところがないかを調べます。
すると、

赤丸で囲ってある店舗の赤線部に "LONSDALE DOLLAR SHOP" と書いてあることが分かります。

この店名を検索してみましょう。
すると、この店はカナダのブリティッシュコロンビア州、ノースバンクーバーのロンズデールにあることが分かり、ストリートビューで店の前を見てみると、店の対岸にはベンチがあり、店は坂道に面しており、その他当該のマッサージ店や眼科などもあることから、撮影位置はズバリ

この位置であることがわかります。

この例はかなり簡単な方で、かの有名なGeoGuesser王者であるRainbolt氏にとっては、おそらく10秒もかけずに特定できるような写真なのです。
私は彼のように葉っぱを照合して撮影位置を特定するなんていう変態的なことはできませんが、この記事に書いてある手法を用いれば、誰でもそれなりに簡単に特定をすることが可能です。な
なお、私はこの記事を書くにあたって、この手法を用いて得た情報を悪用することを幇助あるいは教唆することは決してなく、この手法を何かしらの理由で利用して撮影位置などを特定する場合、このネット時代におけるプライバシーの観点から、一個人に関する情報(住所や住んでいる地域など)の特定に用いることは絶対にやめてください。
あくまでもこの手法は暇つぶしに撮影場所を特定して達成感を感じるくらいの利用に留めてください。

特定の避け方

さて、本題(?)に戻りましょう。
手法の解説を読めばもう「何が写っているとだめなのか」がわざわざ書かずとも分かったかと思いますが、どうにも解説だけだと特定の手法を解説しているだけの悪い記事になってしまうので、特定されない方法をまとめとして書いていきます。
まず、地名が写るのを避けること。
地名が写ってしまえば、特定するにあたって地域が絞られ、複数の写真をデータとして用いることでさらに絞られていきます。
写真を投稿する時は、一枚一枚しっかりと確認することが重要です。
そして次に、地域特有の建造物などを写さないこと。
これは解説していませんでしたが、どこかの駅の前なんかに行くとよく、誰かが作った大きなオブジェがあったりしますが、地名が書いてある店舗などの次に特定に利用されやすい要素の一つです。
そして次に、そもそも自分の家の近くで撮った写真を投稿しないこと。
近所のお祭りなんかの写真を、SNSでシェアしたい気持ちはわかりますが、よくよく考えてみてください、自分の住んでいる地域やおおまかな住所が特定されるリスクと、その気持ち、どちらを優先するべきでしょう?

一番有効な特定の回避法

極論、一番有効なのはSNSに一切写真を上げないことです。
ただ、やはり写真をシェアしたい気持ちはよくわかるので、何かしら現実世界で撮った写真を投稿する時は、一枚ずつしっかりと特定に利用されそうな要素が写っていないかを確認することが大事です。
SNSに上げたものは、投稿を削除しても保存されていたら一生消えませんから、「あ、ヤバい」と思ったときにはもう手遅れな事が多いです。
投稿する前によく考え、リスクを極限まで減らしてSNSを利用しましょう。

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