メディアリテラシーの重要性
先日、TwitterでこんなTweetを見かけました。
約3万リツイートもされて”バズっている”訳ですが、
このバズり方について私は一言言いたいのです。
このツイートの主旨としては、
「1986年と2011年の女性の就活時の服装を比較する画像載せ、アイデンティティが失われてしまっている様子を、
あたかもリクルートスーツを選んで着ている女性側が悪いような言い方をしている日経新聞に対して疑問を投げかけている」
というところにあると思うんです。
確かに、今から30年程前の就活女性はスーツもバラバラで、
きっとカラフルでデザインも自分が気に入ったスーツを着ているように伺えます。
それに対して、現在の就活では女性もリクルートスーツを着るのが当たり前になって、髪も真っ黒にして、長い髪の人は1つに束ねなきゃいけない。
窮屈になったような感じがします。
そしてこのツイートに対して、リプライや引用リツイートをしている人は、
「今の方が昔よりも遅れている」
「昔の感覚を取り戻さないと」
「私だって可愛いスーツ着たい!」
だのと述べている訳です。
まあそうなんですけど、今のシステムもおかしい訳なんですが、
それだけじゃ語れない部分があるでしょう?
この画像からだけじゃ分からない、社会の流れやその時代の常識があるでしょう?
それを考えもしないで、
バズって自分のタイムラインに流れてきた、いまみんなに注目されている事柄で、それに対して言及すると”少し頭いい”と思われそうなものに
こぞって空っぽな意見を述べる人々が多すぎる。
そしてそういう意見を述べている人が多いから、それを見た人も同じような思考段階でストップしてしまう。
別にそういう意見を呟いてはいけないと言っているわけではなくて、
表面的な情報だけでなく、その深い意味や背景まで理解して意見を述べるスキルが今求められているのではないかと思うんです。
要するにメディアリテラシー。
ニュースや新聞、SNSで数え切れないほどの情報を手に入れることができる世の中になり、
ひとつひとつ吟味する時間なんて持っていない人が多いと思います。
でも、溢れるほどの情報があるからこそ、
どれが正しくて、偏向的で、間違っていて、
しっかり考える必要があると思うのです。
日本人はマジョリティの意見に迎合しがちな人種だからこそ、
メディアリテラシーについて非常に考えなければならないと思います。
「A社が新しく○○システムを開発し、試験的に導入されました。このシステムはAIを搭載しており、将来的に普及すれば従業員の大幅なカットが実現されるでしょう。」
こういうニュースがあったとして、
もちろん「新しい時代がやってきた!」とワクワクする人もいるでしょうが、
「働き口が少なくなる」
「人の職場がAIに奪われる!」
などなどのよく言われるコトのみ鵜呑みにして
その考えだけしか持たない人はきっと損をするでしょう。
人間の職を脅かす存在となりうるのはもちろんそうかもしれない、
けど、人口減少や少子高齢化が大きな問題とされている日本にとっては、
大いにいい影響を与えてくれるテクノロジーでもあるはずです。
このように多面的に考えた結果、
「いやそれでも怖い」と言うのなら、確立した意見でしょう。
しっかりいろんな意見を踏まえた上で、自論を述べる。
このスキルがこれからの時代とても必要とされることを多くの人が気づけると、世の中変わるはずと、私は思います。
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