immigrant works

映画好きだけど映画マニアではなく、日々のスパイスやアクセント程度に楽しんでいます。 で…

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映画好きだけど映画マニアではなく、日々のスパイスやアクセント程度に楽しんでいます。 でも、いつかは撮ってみたいなぁと内心思ったりしてる。 そんな京都生まれ、京都育ちのオッサン。 あ、猫も妻と過ごすひとときも大好き。

最近の記事

ゆとりですがなにか INTERNATIONAL【極私的感想】

振り返ってみれば、ここ最近観ている映画で笑える映画はほとんど無かった。 どれも暗めというか重めの作品が多かった。 まぁ、最近の映画の流れと言うか、メッセージ性のある作品はどれもそうなんだろう。 と言う事で、 ひさしぶりに笑える作品を観た。 宮藤官九郎ワールド炸裂したのが、過去にテレビドラマとして人気を博した「ゆとりですがなにか」の劇場版「ゆとりですがなにかINTERNATIONAL」。 やはりクドカンと言えば台詞言い回しや言葉選びが秀逸で、ある程度の現代知識、そして過

    • BAD LANDS バッド・ランズ【極私的感想】

      映画館とNETFLIXと同時期に公開した安藤サクラ主演のアクションサスペンス映画「BAD LANDS バッド・ランズ」。 安藤サクラファンとしてはいち早くNETFLIXで観た。 最近の東映らしいアクションもので、おもしろいキャスティングをしているのだけど、 あくまでも極私的意見としてだが、 「ここで安藤サクラを起用しなくてもいいんじゃない?」 そう思う作品だった。 もちろん彼女のポテンシャルの高さは表現出来てはいたが、ちょっと東映さんと観る側の僕との間には溝があるような気が

      • エゴイスト【極私的感想】

        ゲイ、ホモセクシャルの映画というのを知ってたので、ちょっと食指が伸びなかったのだが、鈴木亮平が今回はどんな演技をするかに興味があった。 鈴木亮平の凄さは前作の「狐狼の血 Level2」で主演の松坂桃李を完全に食った凄まじい演技や、ドラマ「天皇の料理番」での白身の演技で立証済みだった。 そんな彼がどのくらいの精度でゲイを演じるかがこの作品の焦点となったのだけれど、 流石だった。 まるで、「もしかしたらホンモノなんじゃないの?」とさえ思わせるほどのリアリティ溢れる演技。 それは

        • 市子【極私的感想】

          NHKの朝ドラ「おちょやん」でヒロインを演じて国民的女優の仲間入りした杉咲花が主演のサスペンス系映画「市子」。 全編スッピンのノーメイクで主役を演じた杉咲花の体当たり系の演技、そして独立系インディーズ映画らしい独特な空気感は、安藤サクラの代表作だと個人的に思っている「百円の恋」と同じ匂いがした。 NHKの朝ドラのヒロインまでやった俳優が、低予算、短期間で制作する独立系インディーズ映画に向き合って映画を作るという姿勢が、これからの日本映画界を支えていくのだろうと思った。

        ゆとりですがなにか INTERNATIONAL【極私的感想】

          花腐し【極私的感想】

          基本的にあまり小さな映画館には行かない。 やはり大画面と高音質で楽しみたいから。 でも大きな映画館は大手メジャーどころの映画が中心で、残念ながら独立系の映画はなかなか上映されない。 今回は俳優・柄本佑が舞台挨拶をするという事で京都の「出町座」へ行って、彼が出演した「花腐し(はなくたし)」を午前中から観てきた。 出演は綾野剛、柄本佑。 そしてロックバンド"ゲスの極み乙女"などのドラマーでもある女優のさとうほなみ。 内容はたまたま出会った打ちひしがれた男二人がお互いの過去

          花腐し【極私的感想】

          PERFECT DAYS 【極私的感想】

          役所広司がカンヌ映画祭で最優秀主演男優賞を受賞したからとか、 あのヴィム・ヴェンダースが監督だからとか、 そんな情報に導かれたのではなく、このタイトルと映画のポスターグラフィックに誘われて映画館に妻とレイトショーを観に行った。 昨年60歳を迎え、 膀胱癌が見つかり、 初めての手術〜入院という、年齢を感じざるを得ない一年を過ごした。 そんな人生の最終ターンの始まりでこの映画に出会えた事は、僕にとってとても大きな出来事だった。 日々、自らのルーティンを淡々と暮らしていく初老の

          PERFECT DAYS 【極私的感想】

          怪物【極私的感想】

          今や「世界のコレエダ」と呼ばれる映画監督の是枝裕和が今回は脚本家の坂元裕二とタッグ組んだ作品ということもあり、配信でじっくり二度観た。 三部構成になっていて、一つの問題点を三人の視点から描かれていて、多くの伏線が仕掛けてあった。 モノを見る角度が違えば、まったく違う世界が存在するのを一本の作品に閉じ込めた力作だった。 子役の二人の男児が映画の主役としており、その脇を固める安藤サクラ、永山瑛太ら実力のある俳優二人がこの物語を描いている。 内容はともかく、この映画が様々な映

          怪物【極私的感想】

          ゴジラ-1.0【極私的感想】

          誰かが言った。 「今までのゴジラとは一線を画す映画だった。」 実のところ、僕は幼少期から怪獣映画というものにまったく興味がなかった。 みんながウルトラマンをテレビで夢中になってる時も、ウルトラマンが怪獣に負けるのを楽しみにしながら観てたような子供だった。 とにかく子供の頃から現実的だったのか。 前作、庵野秀明監督の「シンゴジラ」も映画館で観たけれど、何の感動もなかったし、 「やっぱり怪獣映画は性に合わない」と思ってた。 でも今作のゴジラは「三丁目の夕日」などの監督である

          ゴジラ-1.0【極私的感想】