見出し画像

市子【極私的感想】

NHKの朝ドラ「おちょやん」でヒロインを演じて国民的女優の仲間入りした杉咲花が主演のサスペンス系映画「市子」。

全編スッピンのノーメイクで主役を演じた杉咲花の体当たり系の演技、そして独立系インディーズ映画らしい独特な空気感は、安藤サクラの代表作だと個人的に思っている「百円の恋」と同じ匂いがした。

NHKの朝ドラのヒロインまでやった俳優が、低予算、短期間で制作する独立系インディーズ映画に向き合って映画を作るという姿勢が、これからの日本映画界を支えていくのだろうと思った。

大きな資本や大きなステージを目指しがちだった時代はもう終わり、意味があり、内容が濃く深いモノづくりに目を向ける時代になっているんだろう。
大きなビジネスとして成立させるには、大きな資本で大きな爆発を企てないといけないのだろうが、作品作りに主軸を置いた場合は違うんだろう。

さて、この「市子」の内容はともかく観てもらった方がいいので割愛するが、
なんか昔にこんなストーリーの映画を観た事があるような気がしてならなかった。
でも、それが何かわからないけれど、杉咲花の演じる市子のサイコパス的な存在感がそんな事をどうでもよくしてくれた。

個人的にはおもしろかった。

85点

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?