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途上国SDGsビジネスを立ち上げるときに考えた方が良い3つのこと【#2困りごとを解決して、どうしたい?】

本日は、青年海外協力隊、途上国ビジネスコンサル、SDGsビジネスの立ち上げ経験者が伝える「途上国SDGsビジネスを立ち上げるときに考えた方が良い3つのこと」第2弾です。

その①対象者は誰か? はこちら

「困りごと・課題」は理想と現実のギャップの間にある

課題は「課題」としてその辺に転がっていて、すでに存在するのではなくて、理想と現実の間にギャップとして浮かび上がってくるものです。家が散らかっているのが「あなたにとって」理想の状況だったら、家がどんなに散らかっていようが、それは課題として浮かび上がりません。いくら貧乏でも、「あなたが」お金に全く価値を見出していなければ、それは課題ではありませんし、独身でい続けることが「あなたにとって」あるべき姿であれば、パートナーがいなくても何とも思いません。

みんな「なんとなく」課題を感じている

なるほど構造として「困りごと・課題」は理想と現実のギャップの間にあるということが成立するとしても、僕はそんな風に白黒つけて人生を送ることはできないと思っていますし、それは豊かな人生ではないとも思います。ある瞬間には、家が散らかっているのが嫌だけど、別の瞬間には家が散らかっていてもいいやということがあります。貧乏って嫌だな、お金持ちになりたいと思っている瞬間もあれば、お金持ちになんて別にならなくてもいいやということだってあります。独身でいるか/パートナーと共に人生を歩んでいくか、だって同じことです。

人ってそんなもんだと思います。気分とか、空腹かどうかとか、天気とか、曜日とか、そういうことで課題は揺らぎます。本当は「理想の状態」が揺らいでいるから、課題が浮かび上がってきたり、浮かび上がってこなかったりしているのですが、「どうしてそれが課題として浮かび上がってきたのか?/ こないのか?」なんて普段考えません。個々人の日常生活においては、みんな「なんとなく」課題を感じていたり、感じなかったりします。

「なんとなく」の課題の奥にある理想の状態を探る

その「なんとなく」の課題を「どうしてそれが課題になるのだろうか?」「課題だと感じないときはどんな時か?」を考えながら、その奥にある理想の状態を探ることが重要です。理想を実現するためには、現状何が障壁となっていて、それらをどう取り除けば最短距離で理想の状態にたどり着けるかというように考えていけば、「なんとなく」の課題に右往左往することはありません。課題だと思っていたものが、実は課題ではなかったみたいなことも起きるでしょう。

「理想の状態」は具体的に設定してしまう

では、多様な課題や理想像、現実が混在する今の世界にあって、「理想の状態」をどう練り上げればいいか。

最終的には、自分自身で設定してしまう他ないと思います。その際に重要なのは、その①でも挙げた「対象者の明確化」です。個別具体的なペルソナやビジネスの対象者を設定することで、対象者の視点で対象者の気持ちになって意思決定ができるようになります。

現実の声をボトムアップで吸い上げてその総和で「理想の状態」を作り上げるのではなく、様々な情報を仕入れて想像に想像を重ねた上で、自身で「理想の状態」を定義づけしてしまう。これが大事だと思います。

そんなの押し付けだという声があるかもしれませんが、これはビジネスです。その定義が誤っていれば、市場に評価されます。

理想を構想し、その視座から現実を見た時に、その直線上にどんな課題が浮かび上がるか、それらをやっつける事業を構想するという順番ですね。理想の状態は「どこの誰がどういう状態になっている」と具体的に設定しましょう。


それでは、アディオス!


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