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R&D活動近況報告!μProtoアイデアブレスト会

「みんながプロトタイプできる場をつくる」という目的を掲げ活動している、イメージソースのR&D『μProto (ミュープロト)』。今年度より運営メンバーを編成し直し、プロトタイプマインドを培っています。前回記事では、運営メンバーのインタビューから活動背景や想いを明かしました。本記事では、定期開催し現在取り組んでいる「アイデアブレスト会」について具体的に紹介させていただきます。

アイデアブレスト会とは

R&Dへの意識の底上げをし最良のアウトプットをしていくために、今年度イメージソースがさらに力を入れ取り組んでいるR&D活動『μProto』で、「アイデアブレスト会」を企画し現在進行で取り組んでいます。詳しくはこちら(前回記事

概要

Why:コミュニケーションの場を設け、アイデアを創造し蓄積する
When:隔週1回 / 週1の出社曜日と合わせておこなう
Where:オフライン参加は神泉オフィスまたは汐留オフィスにて / オンライン参加はGoogle Meetにて / 共同作業ツールはFigmaを使用
Who:全社員誰でも参加可能 / 社内に存在するユニット・役職・経験にとらわれない自由な場「μProto」に賛同している
How:各回にテーマを設ける / アイデアを出しやすい場づくりをする / 実現の可否にこだわらず意見を尊重する / ファシリテーションは運営メンバーでおこなう

参加したメンバーからまとめられた「アイデアブレスト会」の概要は上記の通りです。次項からはその詳細をご紹介させていただきます。

3つのテーマでブレスト

μProtoの活動方針についてのディスカッションから始動した「アイデアブレスト会」では、3つのテーマで開催されました。第1回は個人が感じたことをそのままアイデアに起こしてみようという「感情」、第2回は社会が抱えている課題を起点にテクノロジーで解決していく「課題解決」、第3回はディベロップメントに焦点を当てた「技術・機材」。この3つのブレスト会を始める前に催したプレ会では、参加者それぞれにリファレンスを提出してもらい、その収集したリファレンスから、この3つであれば網羅できるのではいうことで、各回のテーマが改めて決定されました。

その後、3つのブレスト会では、持ち寄るのは「リファレンス」でなく「アイデア」にしようという決め事をして、実際にアウトプットを想像できるようなアイデアについて話し合われました。

制作への移行前に粒度を明確にする

今後の予定は、みなさんにお披露目する機会なども視野に入れつつ、モノや企画といったプロトタイプ制作に移る前段階として、これら3つのテーマから更に、イメージソースとして取り組んでいきたいものを深掘りしていく予定です。アウトプットの質も量も高めていくことをμProto活動のゴールとしていますので、イメージソースにあるアイデアを網羅できたことで、制作に移る前に質を高められたこと、またそういったアイデアを共有していくことが全社を挙げてR&Dに取り組む士気を高められた、大変良い機会となりました。前回μProtoの活動として取り組んだ、透過ディスプレイを使った社内ハッカソンのような方法の良さもありますが、今回のように、粒度を明確に擦り合わせたうえでのアウトプットを考えていく方法もまた、違った楽しみがあると感じながら取り組んでます。

どんなアイデアが盛り上がったか

プレ会では、自分の興味や個性を語らうことが主でしたので、それを広範囲でアイデアに落とす各回は難易度が高いのではと危惧していましたが、そこはやはりイメージソース。かなりの量のアイデアが集まりました。

第1回「感情」では、水切りや達磨落とし、ウォーターゲームといった昭和の遊びのデジタル化、その瞬間その1枚を大切にするフィルムカメラでの体験づくりといった、エモーショナル / ノスタルジーな体験が目立ちました。年齢層が幅広いイメージソースですが、写真が浮かび上がるまでの間にフィルムを振ってしまうといったインスタントカメラの例のように、やる必要がないのにやってしまうデジタルとアナログのインタラクションの大切さについて、同じように盛り上がりました。また、波や風といった自分ではコントロールできない自然現象をデジタルを駆使し挑んでみたいといった想いも共通してありました。

第2回「課題解決」では、ありきたりでつまらない音楽や映像配信サービスのレコメンドを未知の体験にしたいといったものから、高齢化や死と向き合う終活まで、社会の課題に対し真剣に考えているものが多数を占めていました。イメージソースは直接的にソリューションやアプリを提供している企業ではないので、こういった視点をもち会に臨めたことは、今後グループ内での共創をしていく上でも良かったと思っています。

第3回は「技術・機材」では、XRでの新体験、匂いなど身体データを可視化したコンテンツ、デジタル体験をしたあとに残るアナログな体験など、イメージソースの経験が色濃く出たアイデアが多かったです。

活動から見えたイメージソースの特色

・テーマを与えるのではなく全員で考えるところから始めている
・トップダウンではない、一人ひとりの意見が活きる組織
・デジタルの会社なのに実はアナログが好き
・最新技術を活用すること=体験価値の向上ではないと考えている
・興味関心のある分野が共通していることが多い

知ることの大切さを改めて感じる機会に

まず挙げられたのは、知見の共有はもちろん、社員それぞれの趣味といった興味やバックグラウンドを知れて良かったという意見でした。クライアントワークで組むチームは同じメンバーになってしまいがちで、かつコロナ禍の現在、出社が週1という決まりがあり、ただ出社するだけではなく有効活用しようと企画されたことで、コミュニケーションの活発化に繋がったといいます。幅を広げ、高め合える良いチームでないと、最高のクリエイティブは生み出せません。人となりを知れる貴重なこの機会をアイデアブレスト会の副産物として、クライアントワークにも活かしていけると、手応えを感じています。

また、進行や共同作業ツールをFigmaとしているのも、オンライン / オフラインに関わらず感覚的なブレストをおこなえたという声もありました。

ここに集った同志と表現していく楽しさ

さらに、他社のアイデアブレスト会では「企画提出」と「採用可否の決定」のような雰囲気があったというメンバーもいました。イメージソースのブレスト会は余白があり、他のメンバーと意見を交わしアイデアを掛け合わせることで、自分が予測していなかった良い方向にブラッシュアップされることがよく起こると、熱く語られていました。

このように前向きな気持ちで社内活動に参加できるのは、イメージソースの文化であり、そういった同じ志をもつクリエイターが集まる企業として、今後も進化していきたいと思っています。

「Prototyping the Future」と掲げてきたイメージソースは、今後も体験づくりの礎を私たちらしく築き、表現してまいります。

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