金、権力、成功などを手に入れた人を羨むことをなかれと言われれば受け入れられるかもしれない。だけど、好きなものに出会えた人は羨ましいと思う。
今年は遂に八冠を達成した藤井総太氏。
彼の思考や精神について師匠の杉本昌隆氏が書いた本を読んでみた。
強い理由とは、常に将棋のことを考え、研究をしていること。
そこには集中力、構想力があり、探求心がある。そして常に平常心を保っている。しかし、その姿は「努力」というものとは少し違うもののようだ。
将棋が好きで、将棋と共にいることが幸せであるということの結果なのかもしれない。
藤井氏本人の言葉をベースに師匠の杉本氏が実話と推測を交えて藤井総太の魅力を語っている。
将棋だけではなく、生き方として学ぶことが多い一冊だった。
才能があるのは勿論だが、とにかく将棋が好きであることが強い理由だと思う。
藤井総太氏については推測して書かれている点も多い。間違いはないのだろうけど、やはり本人の言葉をもっと読みたいと思った。
<以下に心に響いた箇所をまとめました。>
(ネタバレあります)