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4月第3週〜北海道〜

1日目

稚内空港へ

 この日は最寄り駅から始発の電車に乗って羽田空港へ向かった。実は飛行機に1人で乗れるようになったのは最近なので飛行機移動自体には慣れていない。ただ、幼い頃は飛行機によく乗っていたので久しぶりということもありずっと浮き足立っていた。
 天気があまり良いとは言えない日だったので飛行機はかなり揺れ、アナウンスも何度か入ったが無事に着陸。遠く離れた場所に行くと気温の差があって楽しい。

青色の小さい空港

宗谷岬

 空港から宗谷岬に行くバスが冬期間には無いので30分程歩いたところにあるバス停へ行くことに決めていた。しかし調べてもホームページに載っている時刻表以外情報が無く、バス停すらマップで出なかったので電話で確認することに。その結果無事にバスが出ていたのでそのバスで宗谷岬まで向かった。
 バスに揺られてたどり着いた宗谷岬はさすが1番北ということもあり寒かった。岬ではしっかり撮影をしてもらい、近くの土産物屋で到達証明書を購入。この到達証明書、日付だけではなくタイムカードのような機械で時間まで打刻してくれる優れものである。他にも沢山最北端の𓏸𓏸があり商売根性を感じた。

逞しい自販機

 土産物屋の建物には流氷館という遊園地にあるようなとても寒い部屋があり、中には流氷らしきものと剥製がいくつか置いてある。流氷を見ることができない時期に訪れたので雰囲気が味わえただけで嬉しい。バスまでは時間があったので下りれるところから浜らしき場所に行き波と戯れて過ごした。サハリンを見ることが出来なかったのが心残りなのでまた天気の良い日に行きたい。

最北端到達

最北端のマクドナルド

 帰りはバスを途中で降りて最北端のマクドナルドへ。Twitterをしているとよく写真を見かけるので一度行ってみたかったのだ。普通に街に溶け込んでおり、そりゃそうだよなという気持ちでいっぱいになった。

最北端のマクドナルド

 マクドナルドからは帰る方法が無くなっていたため徒歩で稚内駅付近まで帰ることになった。平坦かつ一本道なのでかなり散歩に適していたが5km程度あったのでそれなりに時間はかかってしまった。天気の良さに救われたかたちになる。

2日目

宗谷本線

 2日目は普通列車に乗って札幌駅を目指す移動日であった。そもそも本数が全然無いので10時30分頃に出るというのんびりした動きをとることになる。乗った列車はあまり普段見ない車体だったが、冬の寒さや距離と時間が長いことで必要になる設備も増えるのだろう。
 よくYouTubeでは稚内駅を出てすぐに鹿が出てくる映像があるが滞在中は一度も出会わなかったので時期的に会えないと思ったのだが、駅を出発したところでわらわら出てきたので驚いた。並走する鹿もおり慣れている様子が分かる。

普通に鹿がいる

お昼ご飯

 お昼はお腹をすかせて名寄駅前にあるお店でジンギスカン定食を食べることにした。我々のよく知っているジンギスカンとは違い、煮込みスタイルが名寄流らしい。野菜炒めのようなジンギスカンは甘めのタレがご飯に合い初めて食べたが美味しかった。

ジンギスカン定食

名寄市立北国博物館

 そのままの足で名寄市立北国博物館へ向かった。いかに暖をとってきたかがこじんまりとした展示室にこれでもかと詰め込まれているような博物館である。古さを感じるのはガラスに自分の写り込みがかなりあるからであってそれ以外はそこまで感じることがなかった。
 特に良いと思ったのがこの博物館は昔から今にかけての住宅を再現しているところであり、最新の家は日めくりカレンダーがめくられていたのが芸が細かいと感じた。

敷地面積が広い

3日目

北海道博物館

 新しい土地に行くからには絶対に訪れておきたいその土地の博物館である、北海道博物館を訪れた。アイヌについての話ばかりかと思っていたが丁寧に北海道の文化の何が他と違うのか、どのような特徴があるのかやどう関わってきたのかが説明されていて面白かった。ほとんどが知らない情報だったこともあり本を読んでいるような内容である。

剥製が多いので苦手な人は注意

野外博物館

 北海道博物館にはカフェしか無いので野外博物館へ移動してそちらの食堂で食べることにした。そこには屯田兵定食というものがあり王道的なメニューが揃った定食である。いももち好きとしては出来たてあつあつなのがとても嬉しく、他のおかずも美味しかった。

屯田兵定食

 本命の野外博物館は小さなリトルワールドのような感じで沢山の建物が広い敷地内に建っていた。ゴールデンカムイの撮影地になっていたらしくこのような場所にしては珍しく人が多い印象を受ける。
 体験館では蚕の殻を使って起き上がり小法師を作る体験をしていた。命を頂くものだからということで実際には染色された蚕を使うのだが初めに本物の蚕を切って出す。蚕に関係する展示をみることは多いが実際に触ることがこれまで無かったのでいい経験になった。

馬車鉄道が走っている園内

AOAO SAPPORO

 ホテルに戻るにはまだ早かったのでAOAO SAPPOROという時計台近くの水族館へ行くことにした。オシャレな水族館は説明書きがほとんどないので雰囲気とBGMを楽しむのが吉だと考えている。水の循環の話から始まりその場所を普通に見せるかっこよさを分かっているのが良い。
 この規模で普通の水族館と同じ程度の値段というのは正直高いと思ったけれど、回っていて思ったのは年パスを買って定期的にのんびりしに来る場所であると感じた。置いてある本を読んだりワーキングスペースで仕事するのが心地よい。

ピッタリな本が横にある

夜ご飯

 時計台を見て少しガッカリしてからできたて屋というお店に夜ご飯を食べに行くことにした。焼き魚が美味しいお店で1年前に行って以来とても気に入っているお店があるのだ。今回も無事ふわふわのとろさばにメロメロになってしまった。白米と炊き込みご飯が選べるのだが季節によって変わるご飯がとても美味しいので、せっかくなら炊き込みご飯を選んでみてほしい。

とろ鯖定食

おわりに

 北海道に行くのは初めてではなかったがこれまでは博物館に行くことが出来なかったのでやっと訪れることができてとても幸せであった。色々な博物館を訪れているが1番面白いのはほとんど知らない文化を知っているときである。これからも知らない世界に踏み込んでみたいと強く思った。

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