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自分を大事にしないことで生まれる23の深刻な喪失

「うつは治したいけど、自分を大事にするの、いやだ。苦手。」

そんな声が届いているうつヌケハック。

痛いほど気持ちわかるよ!?私もそーだったしね!?でもね(ry)と爆発した担当者。


自分のことを大事にしないことで得られたものも、たしかに多すぎる。

では、気づけば失っていたものの正体とは?



株式会社イメジン、ブランディング担当ライターの日野成美です。

患者家族へ捧げる前回記事はこちら💁‍♀️うつにならないこと!!


自分を大事にするといいことあるよ、という世界観を示す啓蒙の金曜日。

今日は第1回として、自分を大事にしないことで失っているものを片っ端からピックアップしました。


「自分を大事にしなくても、ちょっと苦しいだけで困ったことはないよ」

と思っている人も多いと思います。私もそうだった。

自分が苦しいことはメリットを生むし、みんなハッピーになる道だと思ってました。

でも思いきって自分を大事にしてみたら、恐ろしく多くのものを失っていたことに気づきました。


今回、結構心をえぐる可能性があります。

でもあなたはこれだけ深刻に失っている。私も失ってきました。

ざっくり挙げただけで、22の喪失。


あなたはいくつ、失っている自覚がありますか?

・金銭

信じられるかい?日野の現在の月収はうつ病時代の10倍なんだぜ?

イメジンから莫大な額を受け取ってるとかじゃなく(同年代と同じくらいかなと思います)以前は数万円いくか行かないかの月収だったんですわ。

廃課金の医療費、その場かぎりにしかならんカウンセリング、ストレス買いのお菓子やホビー用品……ただでさえうつ病は金がかかるのに収入が増えない。

セルフケアすれば、収入を増やすことができます。

いまケアしないことで、大きなお金が失われている。

・健康

お金がないからセルフケアできないのか、セルフケアしないからお金がないのか。

具合が悪いからお金がないのか、お金がないから具合が悪いのか。

循環を断ち切るには貯金をはたいてでも、行政の支援を一時的に得てでも、健康に思いっきり投資する決意が必要です。

「でもなぁ、たかが自分の体だし…」

その考えのせいでいま、あなたの健康がリアルタイムで失われている。

・自分の時間

「疲れた!今日も頑張った!帰ってウマ娘やろう!でも○○さん大変そうだなぁ…なんか手伝いますか?」

目の前に困っている人がいたら自分の時間を削ってでも尽くしてしまう。

ガリガリ削れる自分の時間!

自分の時間が削れるということは、休みも趣味も家族サービスもキャリアのための研究も、読書してビジネススキル上げることもできず、生産性がガタ落ち。

特に趣味!経済活動につながり生きがいやひらめきにつながる最高のアクションなのに、目の前で困ってる人を最優先してる場合か!

自分の時間で生まれるはずの多大な利益を、あなたはドブに捨てている。

・他人の時間

自分の時間に鈍感な人間が、他人の時間を大切にできるか?

といったら答えはNO。

なぜなら自分の時間の価値も軽いので、相手の時間も無意識のうちに奪いがち。

2歳児がおもちゃを取り合うのと同じです。

「一度自分のものにしないと、他人に譲る・貸すという経験ができない」。

・良縁

恋したいんだ!愛されたい!

といううつ病マンは意外と多いです。

でも恋愛市場でも婚活市場でも、求められるのは「自己肯定感が高くて、こっちの自己肯定感を高めてくれる、心配りの行き届いた安心できるスマートで美人なイケメン」だったりする。

「お相手が病気で稼ぎが少なくてもいい」という人はなかなかいません。

そして物理的に外出できないために、出会いの場数をふむことができずにそもそも運命の人と出会えない。

具合が悪いだけで良縁を逃していることもあるのです。

(※なんか突き抜けた美点がある場合は病気だろうとなんだろーと恋して結婚して子ども育てて幸せになったりするけどね。いくつも実例見てるけどね)

・対等な友人

友人関係は利用価値あってなんぼだと思ってませんか?

おたがいに利用できないと友達は破綻すると思ってませんか?

友情は結局信じてもムダだと感じていませんか?

そこまで人を信じられないことは悲劇だと、考えたことはありませんか?

・幸福な結婚生活

頑張った!入籍!挙式!夢の結婚生活だ〜!

となった後が地獄。

けっこう女性に多いです。

私は先月から二人暮らしをはじめましたが、山ほど夫婦関連本を読んで悩みまくった!2人暮らしだといくらでもガマンすることがありますから、王道の「トイレの便座問題」をはじめとして「タオルの洗濯頻度」「フキンの洗い方」など認識をすり合わせるのに1ヶ月かかった!

相手が自分のニーズを満たしてくれるのが結婚生活ではありません。相手に尽くすのがパートナーシップでもない。

愛し愛され、満たされた結婚生活。パートナーはもちろん、あなた自身もその景色を捨てているのかもしれません。

・安心した親子関係

パパ、ママとの適切な距離。

取れない人、多いです。

人格否定や過干渉ネグレクトなど、またはボーダーラインに近いモラハラを日常的に受けているのに「親のことは大事にしなきゃ」「親に愛してほしい」と密着をやめない。

これまで適切な愛し方をできたことがない親が、今後も自然にあなたを愛してくれるようになると思いますか?

不快な思いをさせてくる親とは距離を置かなければなりません。

なのにすり寄っていくのは、あなたが自分で自分を力いっぱい殴りつけているようなものです。親に対しても失礼です。

・判断力

自分も他人も信じてない状況で落ちる能力が、判断力です。

情報がそろってないままジャッジするから偏った判断しかできないし、白か黒かで考えるから柔軟な思考がとれない。

自分なりに全力を尽くして「絶対こうしたほうがいい」と言うけど、実は事情があってそれができなかったりして、ということも加味しないで「こうしなきゃいけない」と押しつけるから関係が破綻したりする。

自分を信じられないから、他人のことも無邪気に信じられない。

信じないことで、あなたは判断力を失っている。

・睡眠時間

心配すぎて毎晩眠れない。

「眠れないのは気合が足りないせいだ」

「自分は眠れないダメな生き物なんだ」

体をほぐすだけで眠れるようになったり、カフェイン控えるだけで入眠が早くなったりします。

セルフケアすれば熟眠できるのに、自分を大事にしないだけで安眠が失われている。

・自衛手段の行使

誰かから暴力を受けた!

「でも相手にも理由があるもんな、黙っておいてやろう」

こういうこと本気で考えるのが、セルフネグレクトする人。

自衛手段が行使できず、相手の犯罪を助長します。治安のためによくないのでやめましょうと言いたいです。

・いじめ、ハラスメントや犯罪の根絶および防止

私はいじめ、ハラスメントは「やる方が100%悪い」と思っています。その罪から逃げることは許しません。

一方で、やられる側も圧を持つことである程度は「事件化」を回避できると考えています。

やベェなと感じた時にすぐ「やめてください」と最大圧力で伝えられる力。

自分が我慢すればいいし…と思っているうちに、相手の罪を重ねさせている。本人も傷ついてパフォーマンスが落ちる。

やる方が100%悪い。でも加熱する前に止めることはできるかもしれない。

被害者側が「自衛」を適切に気軽に行使することで、いろいろなものが救われるのではないでしょうか。

・利用されない人間関係

いつのまにか利用されてる人生。

「これやっといて」
「こういうの得意だよな」

で、こちらが押しつけられたことをやってる陰で、悪口言われているような人生。

誰かから、陰口叩かれてないかと考えながら過ごす人生。

どうです?

・基本的人権

18世紀から、多くの命を賭して人類が得た「基本的人権」。

生きてていい権利、健康でいい権利、平等でいられる権利、勉強し労働をする権利……。

「別に自分が生きてなくてもいい」「健康だといいことないし」「自分より相手の方が存在価値がある」「自分がいい生活をしていいわけがない」

私たちが当然のように得ている権利は、過去の闘争の上になりたっています。

自分から投げ捨てては、啓蒙思想家や主義者の命が泣きます。

・生産性

体調が悪くてもほっといてムリヤリやる業務5時間。

同じ業務を、集中して20分仮眠して2時間で終わらせる人。

どっちの生産性が高いかっつったら後者!

自分という労働力を大事にしないせいで、生産性を捨てています。

・企業の人的リソース

一般に、採用コストに一人当たり数十万〜数百万円。

私にだってたぶん、何十万円か、かかっています。

期待値に届かない質の労働しかできないのは、報酬を払ってくれる企業にとって大ピンチです。

お給料をもらえるのは、もちろん当たり前だけど、当たり前じゃない。

・周囲の人の幸福や安心

家族や職場の人が「自分を犠牲にする」あなたを見て、心からよろこんでいると思いますか?

相手が幸せなのを見てやっと安心するのは、誰だって同じ。

自分がみたされることで、隣の人が笑顔になれるのです。

・自由

私には、夢があります。

どこにでも自由にいくだけのお金と、体力と、希望を自在にもてるようになること。

体が動かないとその自由は手に入らない。お金も入らない。

セルフケアしないと実際的な自由は得られない。

・平和

平和とはなにか?

心の中に不安と虚無感の地獄を飼い慣らしている人がいたわりあっている様子では、絶対にない。

「今ここにいることに不安を感じない」

それが平和だと私は思うんです。

この国はまだ、本当の意味で平和ではないかもしれません。私たち自身の生き方のせいで。

・未来

このまま自分を大事にしないことを続けて、明るい未来はありますか?

最悪、国の援助を当てにして、ジリ貧の生活を続けるつもりですか?

それが果たして未来の世界のためになりますか?子どもたちに誇れますか?

死ぬとき後悔しませんか?

「やっと終わる、せいせいした」って思いながら死ぬのは嫌じゃありませんか。

・現在

いま苦しい。

なら、いつやるの?今でしょ。

・過去の苦労の「甲斐」

あなたも私もこれまで、人が想像できないほど苦しんできました。

体は動かない。感情はコントロールできない。どうやって治せばいいかわからない。人と対等につきあえないし、人間を信じることができない。

そのことで失ってきた多くのこと。


過去の自分が「ああ、がんばった甲斐があった」と感じられることをやってあげませんか。


もう、本当に、はてしなく死ぬほど苦しく、不安で、嫌でつらいと思うんです。

過去の自分に対して「ムダじゃなかったよ」と言えるようなことをしてあげたって、いいじゃありませんか。


自分を大事にすることで、過去がムダにならない。未来がひらける。

・あなたの隣の人の、幸福と安心

あなたが自分をいじめていることで、はっきり言いましょう、他人が迷惑をしている可能性がある。

自分も苦しい。だからどうしても辛そうにしてしまう。それをみた他人が楽しいわけがない。

どんなに外側を装っても、ふとしたときに人は「ムリしてる」と察知します。

あなたの苦しみで本当に、多くの人がよろこびを感じるとでも思いますか?


あなたが自分を大事にしないことで失っているのは、あなたの幸せだけじゃない。

他人の幸せすら、奪っているかもしれない。


なぜなら、あなたが他人の幸せを祈っているように、

多くの赤の他人があなたの幸せを心から願ってる。私だって祈念してる。

その願いを無下にして、自分をいじめ続けることが誰のなんの幸福につながるというのでしょうか。


あなた自身を大切にしないと、他人を大事に想うことだって、できないかもしれない。

まじで。

次回「自分を大事にしないことで得られるすばらしきメリット」
の予定。お楽しみに!


うつヌケハック質問箱はこちら💁‍♀️


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