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ブラック面接(前説)

今日はいつもと志向を変えて僕が経験した面接についてお話をしたいと思います。
何度かお話していますが、僕は実家の家業を継ぐために高校卒業を機に料理修行に行かされました。修行期間が終わり実家に戻ったものの、身勝手な経営をする父と衝突し逃げ出し、故郷を離れ上京しました。
上京し夢であった作家を目指していたのですが、なかなかうまくいかず、ずっと飲食業に身を置き食いつないでいるのです。

皆さんもご存知のように飲食業界は人手不足が続いています。求人を掛けても一件も電話が鳴らないという話も聞きます。
その背景には過酷な労働環境があります。
立ちっぱなしの長時間労働!
拘束時間が半日(12時間)を越えるなんて当たり前!
休みも取れず、みなし給料(予想される残業代を含めた給料システム)だから正規の残業代がもらえない!
古臭い徒弟制度!
パワハラやセクハラをする上司がまだ存在する!
などなど
働き方改革が叫ばれる現代においても労働環境の改善が進まないのが飲食業界だと思います。
飲食業界への夢を抱き、その門を叩いたものの辛くて辞めてしまう方も少なくはありません。志を持って調理師学校に入学したがバイトや研修先で実態を知り、飲食業界へ就職をしない方がいるという話も聞きます。
僕は若い頃先輩に「人が働いている時に働き、人が遊んでいる時も働く。それが料理の現場だ」と教えて貰いました。優れた料理人になるためにはプライベートでも料理の勉強をするのが常識だとも言われました。

会社が労働環境の改善を進めても、現場単位でそれができないという事情もあるようです。
人手不足でシフトが埋められず、そのしわ寄せを少ない正社員が被っているのです。
労働環境の改善をしようにも出来ないというのが現状だと思っています。
厳しい環境に耐える事が優れた料理人になる、と刷り込まれた料理人(職人)が未だにいる事も影響しています。

僕はそんな飲食業界で自分に合う環境を求め転職を繰り返しているのですが、ちょっと変わった面接を何度も経験してきました。どれも一般の企業に面接した事がある方には驚く面接だと思っています。
例えば、
(相当な人手不足だったのでしょう)面接の時に「採用するからこの後、そのまま働いてくれないか」と懇願された事があります。日雇いのバイトの面接ではなく、正社員の面接です。勿論断りましたし、その会社への就職も断りました。
オーナーに「店を買い取って独立してくれないか」と二時間位説得され逃げて来た事もありました。
僕はこんな非常識な面接を何度も経験してきました。今回はそんなブラック面接の話をしたいと思っています。
皆さんに笑ってもらえると辛い環境に耐えた事も報われます。
早速お話をしたいのですが、前説が長くなったので次回にします。
ご期待くださいませ。

因みに僕は飲食業界が好きです。環境さえ整っていたらこんな楽しい職業は無い、と思っています。そんな好きな飲食業界の為にもあえて一石を投じました。
あくまでも僕のする話(経験談)は一部の飲食業界の話です。労働環境改善に成功し離職者を出していない会社も沢山あります。

こんな僕ですがサポートをして頂けると嬉しいです。想像を形にするために、より多くの方に僕の名前・創作力・作品を知って欲しいです。 宜しくお願いいたします。