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NPO業界の個人事業主を続けていくための必須スキル「創造的プレゼンテーション」について
クライアントから仕事を受注し続けるために
NPO業界の個人事業主を続けて行くために必要なことは、ただ一つです。クライアントからお仕事を受注し続けることです。
受注がなくなれば、個人事業主を続けていくことはできません。
そこで私含めて個人事業主の皆さんは一生懸命取り組むわけです。
いいものを作ればお客さんはつくだろう。
きちんとホームページで説明して広報すれば仕事の依頼がくるだろう。
SNSや対面など駆使してコミュニケーションをうまいことしたら仕事につながるはず
こんな思惑を持って、コンテンツをつくったり、料金体系を考えたり、ホームページをつくったり、Web広告をしたり、SNSの投稿やnoteを挙げ続けたりしています。
こうした活動は、型のようなもので、誰でもやる意志があればできます。やるか・やらないかです。
つまり、やればお客さんからの問い合わせは来て、ある程度の受注はできます。しかし、様々なクライアントからお仕事をいただき続けられるかどうかはわかりません。
リアルなNPO業界の個人事業主の方々が悩んでいるのは、目標としているレベルで金額や満足を得る仕事を受注し続けるにはどうしたらいいのか?ということではないでしょうか。
受注を増やすために何ができるか考える際に、個人事業主側の視点だけだと、やれることをどこまでやれるか!といった行動リストを増やすことでしか不安を解消することができません。正直しんどい話です。
視点を変えて、クライアントの立場から見ると、個人事業主の発注をする前段階ではなんからの心理的な変化があります。そうした、発注に至るまでの心理的な変化と、そこに向けたアプローチ方法がわかったとしたら、それに向けた効果的な活動につながります。
今回noteでは、クライアントの心理的な変化につながるための行動をどのようにしたらいいのか?について書籍:プレゼンテーション・パターン~創造を誘発する表現のヒント~から考えていきます。
クライアントがあなたを選ぶ理由は何か
最初に、クライアントを含めた私たちはどのような時代を生きていて、どのように対応してきたでしょうか。
現在私たちが生きている時代とその前後の変化を三つの「C」で捉えることを提唱しています。
最初のCはConsumption(消費)で、「消費社会」の時代を表します。その時代の豊かさの象徴は、商品・サービスを消費するということでした。
次のCはCommunication(コミュニケーション)で、「情報社会」を表します。この時代は、コンピュータや通信機器を用いたコミュニケーションに多くの時間と関心を注いでいる時代です。
そして、時代変化の最後のCはCreation(創造)で、「創造社会」(クリエイティブ・ソサエティ)と名づけたいと思います。創造社会では、多くの人が、日々何かをつくっています。創造社会を、「あらゆる人々が、自分たちで自分たちの新しい認識、新しいモノ、新しい仕組みをつくり、それを通じて未来を創造する社会」と定義しておくことにします。
これを読みかえると、
もし、あなたが、NPO業界に今までなかったものを提供していれば、それを欲しいと思ったクライアントはあなたから得たいと思います。
そして、あなたと同じことを提供する個人や組織が増えてきたら、それらと差別化する情報を提供して、コミュニケーションをとることで、その差別化した特徴が”いいな”と思ってもらえたらあなたを選んでくれるでしょう。
あなたが提供していることが、多くの個人や組織が提供していて、成熟していたとしたら、クライアントがあなたを選ぶ理由は、あなたとの関わりによって新しい認識を持つことができて、それが社会問題解決に向けた新しい仕組みづくりにつながり、クライアントが未来を創造する力が向上するのではないかと期待を持てるからではないでしょうか。
消費社会においては、人々は企業がつくった広告などのプレゼンテーションを消費してきました。そして、情報社会になると一般の人も発信するようになり、コミュニケーションとしてのプレゼンテーションが頻繁に行われるようになります。そして、今後、創造社会が本格的に到来すると、創造としてのプレゼンテーションが主流になっていくと思われます。
単なる情報提供から創造的プレゼンテーションへの進化
NPO業界の個人事業主がクライアントから仕事を得続けるためには、「◯◯についてクライアント募集中です!」とか、「私が提供する◯◯のこだわりや特徴はこれです!」などの情報提供に加えて、「◯◯をうちの団体に取り入れると何か変わるかもしれない」とクライアントの期待感につながる情報提供が必要になるのです。
これから求められる情報提供は、単なる自分がやっていることの情報提供ではなくて、聴き手の変化を促す創造的プレゼンテーションになっていくのです。
創造的プレゼンテーションは、情報の提供ではなく、創造の体験を生み出すことなのです。語り手自身も、その準備・実践・反応を通じて発見や成長があるはずです。
それでは、創造的プレゼンテーションはどのようにつくることができるのでしょうか。
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