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【6/25締切】まだ諦めないで!アウトカムファンド for IMMの事業計画書作成がロジックモデル作成と同時にできるテンプレート公開

以前noteでご紹介した、法人格問わず・最大1000万円×最長3年が助成されるアウトカムファンド for IMMの募集締切がいよいよ6/25と迫ってきました。応募しようとしている団体さんは準備進んでいるでしょうか。

過去にご紹介した記事は以下ご覧ください。

アウトカムファンド for IMMは以下の特徴のある助成金です。

1.助成額が変動すること
2.活動分野が問われないこと
3.法人格が問われないこと
4.既存事業のスケールを目指す事業に助成されること
5.助成を通じてインパクト測定・マネジメント(IMM:Impact Measurement & Management)の実装ができること

申請したい団体さんからのご相談にのらせて頂くケースがありました。その団体さんは、明確なロジックモデルはない団体さんでしたが、事業として短期間に全国にスケールすることを目指す事業を進めていらっしゃいました。

アウトカムファンド for IMMの申請フォームを見てもらうとわかるように、添付資料としてロジックモデルと事業計画書を添付する必要があります。

私が、申請にあたって難しいだろうなと思ったのが、事業計画書です。

項目としては以下です。

  • 組織名

  • 事業名

  • 直接対象者

  • 間接対象者

  • 中間アウトカム(事業期間の3年間で達成したい中期アウトカムを記載)

  • 短期アウトカム(中期アウトカムを達成するために必要な短期アウトカムを記載)

  • 短期アウトカムの指標と測定方法

  • 活動(短期アウトカムを達成するために必要な活動)

  • 活動の内容と時期

  • インプット

申請の難しい4つのポイント解説

特に難しいのが太字の部分です。

最終アウトカム-中間アウトカム-短期アウトカムのつながり

これはロジックモデルで記載するものですが、最終アウトカム-中間アウトカム-短期アウトカムの論理的なつながりをつくるのが結構難しいです。何でそう分解されるの?とか、なんでこの領域が含まれていないの?と疑問をもたれないようにしましょう。

直接対象者へのはたらきかけ、直接対象者の環境へのはたらきかけ、様々なレベルでのアドボカシー、スケールに耐えうる体制強化、少なくてもこの4領域はカバーしていないとおかしいと思われます。

直接対象者・間接対象者

ロジックモデルをつくっていると、ついつい主語が変わってしまいます。当事者なのか、保護者なのか、支援者なのか、地域社会なのか、日本全体なのか、がバラバラになってしまうことがあります。これは最終アウトカムでは最終受益者の変化が書かれることが多いですが、それを実現するための中間アウトカムでは最終受益者の周りの環境の変化が書かれることが多いからです。そうならないように、最終受益者を間接対象者に、具体的に事業ではたらきかけをする対象を直接対象者に明確に明示することが大切です。

短期アウトカムの指標と測定方法

中間アウトカム達成につながる短期アウトカムを書くことも結構難しいのですが、それ以上に難しいのが、指標と測定方法を設定です。

難しいがゆえに、申請団体の力量がみられるので、ここが審査のポイントでもあるだろうとなと思います。

よくあるのが、活動のアウトプットをそのまま記載すること。例えば短期アウトカムに「●●に関して理解している支援者が地域で活動できていること」と設定したとして、その指標に「研修に100人参加する」と書きがちなのですが、これではNGです。

「理解している」と「地域で活動していること」がこれでははかれないからです。

「理解している」に対応するのは、「研修終了後に理解度テストを行い、平均的な知識習得レベルである70点以上をとる支援者が100人いる」とかかもしれません。

「地域で活動していること」に対応するのは、「研修受講後6ヶ月後のアンケートで、研修の知識が活きた場面があったと答えた支援者が30人以上いる」となるかもしれません。

このように変化をどのようにとっていけるかが重要です。

事業名

事業名は、「事業によるはたらきかけにより、社会がどう変わり、それによって誰が、どう変わるのか」がわかる短い文章にする必要があります。

これが、超抽象的な文章だとNGですし、上記以外のことが付け加えられたごてごてしたものでもNGです。上記の4点をシンプルに記載することが求められているのですが、それはとても難しいです。

こうしたことをうまく書く団体さんのことを「作文がうまい団体はいいね」と揶揄する人がいますが、それは自分たちのやりたいことを突き詰めて考えていない人の負け惜しみだと私は思います。

事業計画書が一気にまとめられるテンプレートを公開します。

アウトカムファンド for IMMの申請をするために以下の4つの難関ポイントを説明しました。

・最終アウトカムー中間アウトカムー短期アウトカムのつながりのあるロジックモデルの作成
・直接対象者と間接対象者の整理
・短期アウトカムの指標と測定方法の記載
・事業名の記載

これらを一気にまとめられるテンプレートを作成しましたので、必要な方はページの最後にダウンロードしてご利用ください。

テンプレートだけでは無理!一緒に考えて欲しい団体さんは、ご連絡ください。いちからつくるとなると3時間は最低かかります。3時間5万円でご対応できます。提出に向けてレビューをしてもらいたい場合は1時間3万円でご対応できます。ご連絡はホームページのお問い合わせからどうぞ。

以下はアウトカムファンド for IMMの事業計画書作成テンプレートです。次団体でできるよという方はこちらからダウンロードしてください。

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