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ファンドレイジングで求められる論理的思考について

自分なりに考えている、は実は考えていない

ファンドレイジングは知らない方に寄付や助成金などの資金提供をお願いする行為ですので、一定の論理的思考力が求められます。

論理的思考と言われると、嫌だな・・・と思う人が多いのではないでしょうか。

働いていると、

いろいろ聞く前に、まずは自分で考えてもらっていいですか?

と言われることがあります。

私も、過去に上司から、「今給黎さんは論理的に話していると思っているかもしれないけど、全然できてないから。勘違いしないでね。」とよく言われていました。

そのたびに、

いやいや、自分なりに考えているんだけどな・・・

と思っておりました。

今回は、書籍:論理的思考力が6時間で身につく本を参考にしていきます。

冒頭の”自分なりに考えている状態”は以下のような状況かもしれません。

おそらく「考えている」ではなく「何かを思っている」だけでしょう。本人は考えているつもりになっていても、結局はぼんやりと言葉を思い浮かべているだけだったり、ただただ知っている情報を確認しているだけであったり、思考が同じようなところをぐるぐる回っているだけであったり・・・おそらくあとから思い返すと、何も考えが進んでいないと気づかされるはずです。

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考えが進まないなら、わからないことが多い、あるいは知らないことが多いのかもしれません。考えるテーマが自分から遠すぎていないかも確認してみましょう。この場合、考えるための知識が足りないのです。もし、材料はたりているはずと思うなら、まだ何を考えるのかが絞りこめていないせいかもしれません。

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ファンドレイジングで求められるのは「わかりやすいこと」

よく論理的思考の本を読むと、演繹法とか帰納法などの考え方や、MECE漏れなくダブりなくといったことがパッと思い浮かびます。この本では、論理的とは「きちんと筋道を立てて考えるさま」を指しています。

そして論理的の7つの特徴として以下が紹介されています。

  1. わかりやすいこと

  2. 順序立てられていること

  3. 矛盾がないこと

  4. ダブりや漏れがないこと

  5. 整理されていること

  6. 具体的な数字や例があること

  7. 問題に対する結論とその理由が明確であること

このリストを見ると2~7が満たされて1のわかりやすさにつながっていることがわかります。

ファンドレイジングでは、あまり関心がない人たちに対して情報提供や説明をして資金提供をお願いします。つまり「わかりやすさファーストな論理的思考が特に重要」ということです。

わかりやすさにつながる論理的思考について、この後扱い、最終的にファンドレイジングで求められる論理的思考の6つのポイントを挙げていきます。

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