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10歳〜20歳

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第20話 正直は一生の宝

第20話 正直は一生の宝

私は正直者だと思う。正直すぎて失敗したことがたくさんある。

小学校4年の時、冬の体育は持久走しかないのか?ってくらい、毎回持久走だった。

私は持久走が大嫌いだった。走るなら短距離を一気に走って終わらせたいタイプだった。

友達が『一緒に走ろうね』って声かけてきた。その頃はなんでも友達と一緒だ。トイレに行くのも一緒。一人でトイレに行ったものなら、『なんで誘ってくれなかったの?』と言われたくらいだ

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第13話 アダルトチルドレン

第13話 アダルトチルドレン

前回、父が鬱だったと書いたが、それに関して、自分はその事をいつから気付いてたのかはわからない。

ただ、母親に言われるままに、父のご機嫌とりをして、そうやって生活してるうちに、周りの空気を読むようになっていったと思う。

小さい頃から姉とは仲が良い方ではなかったが、私が両親のご機嫌とりばかりして、それが可愛がられてるようにも見えたし、姉は面白くなかったんだろうと思ってた。

決定的に話をしてくれな

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第10話 潔癖症と心配性

第10話 潔癖症と心配性

中学になる頃まで、私は自分の部屋がなかった。姉にはあったので、羨ましかった。

私の居場所は二段ベットの上だった。なんでも置いたし、そこだけが自分にとって清潔な場所だった。新しいものを買った時、開けるのは必ずベットの上だった。大人になってもしばらくはそのクセが抜けなかったくらいだ。

ニオイにも敏感だった。私はじいちゃんのニオイが嫌いだった。だから、手を洗って二段ベットに向かう間に、廊下でじいちゃ

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第6話 A君に届け

第6話 A君に届け

20歳までの間で1番思い出したくないのは中学時代の事だ。ほとんど記憶から消している。なので、もちろん、同級生の名前も覚えていない。

私には小学5年からの女友達が一人だけいる。実家に帰る時は必ず会う。けれど、そんなに頻繁に連絡を取りあってる訳ではない。それでもその子とは、会った時に髪型や好きなものがちょっと似てるから面白い。

母が覚えてるただ一人の私の友達だけど、高校の時は、母親はその子と会うの

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