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心の中。

「誰かに攻撃されている」

と、何度も呟いて泣いた。

そもそも攻撃って何だ。敵意を向けているのは誰だ。

窓を開けたら新鮮な空気が肺に入り込んで一瞬楽になった気がしたけど、すぐに窓の向こうから誰かに見られていることに気付いて窓を閉めた。

音楽を聴こうと思った。

安藤裕子の『歩く』。声が優しい。布団を被ってイヤフォンを耳に突っ込んで、大声で泣いた。

この不安はいつまで続くんだろう。
見えない相手からの果てしない攻撃に、防御力が勝てない。

音楽が好きな私にとって、それは装備。でも、剣や盾ではなく『アクセサリー』の欄で選択するもの。

裸にアクセサリーで、戦場に赴く戦況。いつまで続くのだろうか。

アクセサリーがあるだけマシかな。

強さは生まれないけど、優しさは、与えてくれる。私はそれだけを、大事に大事に持っている。

夜は走り去る。


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