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読書の秋 日本のウェルビーイングを教えてくれる本

日が落ちるのもだんだん早くなって、肌寒さを感じる季節になってきました。
インド、タイから帰ってきて、最近は毎日断捨離!笑
その中で旅を通して理解できるようになった本がありました。


こちら


“日本らしい、心地よく生きる“を考えさせられた一冊です。

今回は海外や日本の生活を通して感じたことを、この本で共感した文と共に綴ります。日本の“心地よく生きていく“を考えるきっかけになれたら嬉しいです。
文章を抜粋するので、ネタバレが気になる方は本を先に本を読んでください^^



本を読んだ全体の感想

“日本の中にあるウェルネスを考える“ここがまず面白い視点でしたし、優しいなと感じました。
というのはウェルネスという言葉は海外からきたもの。様々な先生がいますが、海外から学びを得て日本で教えている方が多いイメージです。私も一時期ウェルネス講座を受けていました。海外からの学びを聞くのは、それまでの自分の身近になかった視点で新鮮で面白かったです。ただ、日本でつくられた考え方を変えていくのは思うよりも時間がかかるもの。この本は既に日本にあるウェルネスにフォーカスを当ててお話がされていたので、「ウェルネスって難しい!」と思っている方にも、日本の視点で見ることができて面白いと思います。


「いる」だけで良いということ


“古事記の中で一人必ず存在感がない神様がいる
だけど「ただいるだけで価値がある」“

私は3、4人のグループにいると大体話さなくなるタイプ。笑
中心で話す子、中心の子の側にいる子、話を聞く子。私は3人目でどう頑張っても気づくと聞く側にまわっています。若い時は話の中心にいられるように努力していましたし、聞く側になるのは自分が面白くないからなんだと思っていたし、話題を振られると気を使われているような気がしてそんな自分を好きになれませんでした。

だけどこの章を読んで、中心にいなくてはいけないと思い込んでいた自分がいたことに気づきました。そして“ただいる、それだけでいいんだ“と自分へ許可を出せたこと、自分の過去を許せたのが大きかったです。
外からみると、中心にいる人の方が華やかに見えると思っていたのですが、これはただの思い込みだったのかもな・・と。
加えてどんな場所や状況にもそれぞれに心地よい場所や役割はあるわけで、無駄な人は誰もいないのだなと。
自分が苦手なこと、できないことへ“何故自分は出来ないのか“と自分を責めてもいいことはないです。
“いるだけでいい“ 自分へも誰に対しても心から思える自分でありたいなと思いました。


からっぽ

日本は“からっぽ“である。ここに美しさを感じるそうです。この言葉もここへ美しさを感じることも、なんだか日本人らしいなぁと感じました。
私がインドの方に教えてもらった似た言葉は “余白、空白をつくること“  スペースを作ることでそこへ良いものが入ってくるという教えがあるそうです。
皆さんも日常のどこかに、空白や余白、からっぽな時間や場所を意識して作ってみてください。私はまず断捨離から始めてみます^^


ネガティブを愛でる文化

日本にはもともとネガティブを愛でる文化があるそう。海外との違いを感じるたび、表現したいけど何がどう違うのか・・・表現したかったけどできなかった感覚がここから来ているものなのかと感じた章でした。
例えばウェルネスやヨガを学ぶ中で “ポジティブであること、すでに私たちは満たされている状態である“という言葉が出てきました。初めてこの考えに触れた時に「そんな考え方もあるのか・・」とびっくりしたのを覚えています。今は感覚や体感的に理解できるし、この考え方も好きです。だけどこのマインドを理解するまでには時間がかかったし、常に維持していくのは難しいです。
ただこの章を読んで “日本人らしいウェルネス、ウェルビーイングがあって良いんだな“ と思えました。
この章ではネガティブさへ美しさや愛でる文化が根付いている例として“侘び寂び“が挙げられています。“ちょっと切ない、だけどそこさえも愛おしいと感じる気持ち。“
マイナスであることが悪いことだと思っていましたが、そんなことはないのだと。むしろそんな感性を持った日本人がすごいと思ったし、そこを享受している日本の感性は、海外から見たら独特で面白い国民なんだろうなと感じました。


にんげんっていいなの歌

子供の頃に日本昔話でよく出てきたこの歌。ウェルビーイングの象徴の歌だと気づかされてびっくりしました。
ウェルビーイングという言葉を知る前に、童謡で教えてもらっていたのだと思うと感慨深いです。日本人、強者・・と思いました。
“みんなで仲良くぽちゃぽちゃお風呂“ “あったかいご飯、布団、眠る“ と歌詞全体に散りばめられている言葉たち。そうだよね、それだけで幸せだよねって頷きながら読みました。笑 特に20代になってから“幸せや心地よさとは“について迷走し、探しまわっていたのですがなんだか恥ずかしくなりました。幸せや心地よさはすぐ傍にあるのだと。何より子供の頃から知っている歌の中に教えてくれる言葉があったんですね。また見失いそうになった時にはこの歌を聞こうと思いました。よかったら聞いてみてください^^


この本から“日本人らしい心地よさ“を沢山教えてもらいました。まだまだ感じたことがあるので、続いてまとめます。
日本人すごいよ。笑 そして幸せ、心地よく生きるって深く考えなくても既に傍にあるものなのだと改めて教えてもらいました。
忘れないでいよう^^

今日も素敵な1日を



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