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どうやったら「アート」として完成と言えるのか

AI生成画像に触れてから、ずっと思考してきたことがある。
どうやったら「アート」として完成と言えるのかというところ。

AIアートは色んな可能性があるけれど、まだまだアート界では認められていないというのが事実で、これが一つの大きな壁としてある。

じゃぁ、実際の仕事となるもので、収入を得ることができるものとして、描いてくださいと言われるものって何だろうと調べてみた。

一枚絵で仕事にするのは正直かなり厳しいと思う。

主流になっているのは、アダルトものや既にある人気キャラのパロディ的なもの。(それもアートと言えばアートなのか)

ゲームやメタバースの世界だと、また違う可能性があるのかもしれないけれど、これらの分野は今のとろこあまり興味がない。

どうやってオリジナリティを出して、どうやってアートとして自分の中で納得できるのか。

まだ答えとは言えないかもしれないけれど、私がひとまずたどり着いたのは「ボックスアート」だった。

なぜそこになったかという話を少し昔を遡ってしたい。(どうやら話が長くなりそうだ笑)

ハンドメイド作家なのかアーティストなのか、はっきりさせたい問題

もう記憶も薄れる20年ほど前に、私はハンドメイド作家の活動をしていたことがある。(月日の流れとは恐るべし・・)

当時、やっていたのは編み物、フェルト、刺繍、スイーツデコ、カルトナージュなどなど、あれこれと約10年ほどやっていた。

こんな感じの小物も製作していた

定期的にイベント開催したり、他者のイベントに参加して、販売を行っていた。教室を開いていたこともある。まだブロガーが出始めた時代よ・・。うん笑

私も当時からブログやっていたのだけど、ブログを消してしまったので作品の写真も全て消えたっていうね泣

それをある日突然、嫌いにならないために辞めた。道具と言う道具をすべて綺麗に箱に入れて、封印するかのように片付けた。本当に見事にパタリと。

でも、いつかまたそれを開けるだろうなと、どこかで思っていた。私の性格上、やらないと決めたら捨てるをしなかったのはその想いがあったから。

何故、嫌いになりそうだったのか、どうしたら私はそれを続けられたのか、今なら分かる。箱を再び開けるまで10年数年かかった。

なので、新たなるスタートと言うより、戻ってきたと言う感覚に近いのだけど、決定的に違うのはハンドメイド作家ではなくアーティストになりたいということ。

創造しているという点では同じだけれど、ニュアンス的に違うこの両者。

私の中では、ハンドメイド作家とは実用的なものを制作し、お客様が喜ぶ顔が浮かぶ心を込めた作品作り。

アーティストとは表現者であり、自分の伝えたいものや誰にも真似できないオリジナルに魂を入れた作品作り。

「心」や「魂」は目に見えないけど、ハンドメイド作家の作品の方がよりお客様との距離は近く、心や温もりが分かりやすい世界観だ。

その真逆にいるのがアーティストで、その世界観に魅せられた人は価値観すらもひっくり返されることがある。それほどの強烈な影響力がある。ただ分かりづらいものが多い。

そう。分かりづらい笑 だから時間がかかる。
ここに耐えることができる人だけが残っていく。もしくは夢中になって没頭できる人かな。

でもさ、お金がないと夢が消えるってのは事実で、現実は容赦無くぶん殴ってくるわけ。(これはどこの世界も同じ)

だからバランスをとることが必要になってくる。これって昨今スピリチュアルでよく言われるグランディング(地に足をつけること)と同じだと思ってて。

没頭しすぎる状態って圧倒的な力を発揮するけど魂になっちゃう危険性もあるわけで。だからぶん殴ってくる現実も必要枠なの。ふわふわ〜っと飛んでいかないようにね!

これら全てをなるほどと納得した上で、私はやっぱりアーティストになりたいと思ったのね。

私の中で動いたのは「心」じゃなく「魂」だったから。ここの違いは結構大きかったなと思う。

人にとってはどうでもいいことかもしれないけれど、自分と向き合うってそういうことだ。ブレない自分を作り出すのには自分が納得できていないとね。

で、答えとして出てきたのは、動いたのは魂、作品に込めたいものも魂。
それでもって受取手の心に届けたいのがメッセージだ。

アート作品+文学作品の二つがあって、私の作品と言える。

振り返りが長かったけど、それを踏まえてボックスアートにたどり着いた経過を話て行こうと思う(やっとか笑)

全ての力を使うということがこういう事だと分かった時


アート作品+文学作品の二つがあって私の作品だとして、どうやってそれを届けるかは当初から考えてきたこと。

その中で、まず思ったのが開けたい時に開けれる世界であること。何故って受け取った人との共同作業があったらいいなって思っていたから。

なんかそれが「繋がり」みたいなものになる気がして。開けた世界や自身が居る世界や私の世界とも。

だから、最初は2面色紙に作品を詰め込むってのを始めたのだけど、何だろ。物足りなさがどこかである気がして。もっとできることがあるはず・・と思っていた。

共同作業があって、メッセージを添えられて、さらに作品として自分も受取手にも満足感があるもの。そうしないと心にはちゃんと届かない。繋がらない。

でもって、世界観をフルに表現できるもの。何かあるはずだと。考えて考えて考え続けて、そしてまた考えた笑

今「ある」ものの中に答えはある。そんな気がして。

ふとしたきっかけで、ハンドメイド作家の頃の記憶が蘇る。編み物とフェルトで箱の中に世界観を作ることをやっていたなと。当時のボックスは蓋のないものでやっていたけど。

それは色んな世界観を表現できた(赤頭巾ちゃんのお散歩、妖精の世界、シンデレラの部屋、動物のお茶会とかね。。)このシリーズは作ればお嫁に行ったので、手元には一つも残っていない。

「あーこれだ」って思った。じゃぁ、今の作品をどう箱におさめるかを考えたときに、出てきたのがこれまた昔やっていたカルトナージュだった。

【カルトナージュ】
厚紙で箱を作って、布や紙を貼ったりしてオリジナルの箱を作るフランスの工芸

箱を厚紙で底上げして、オリジナルA Iアートを貼って背景にすれば世界観でるなと。まずは頭の中で組み上げて実際に既に道具があったので、それを試作してみた。

その時の満足感が教えてくれたよね。

これだったらコラージュもスクラップブッキングも実際に作品の中に入れていけるし、この中で表現できることは無限なんじゃないかと。

私の今まで全部を詰め込めるなと。

そして、この箱の中にもう一つ入れたいものが出てきた。「スカルプチャーアート」だ。(聞き慣れないカタカナ多くてごめんね笑)

実はAIアート作品を立体的にしたいという思いが前々からあって、人魚の尾びれや羽など何か表現できるものはないか探していた時があった。

そんな中でスカルプチャーアートを見つけたのだけど、まさかの材料が家にあった奇跡というね笑 こういう流れって大事にしたい。

【スカルプチャーアート】
石膏とかに使用される材料を使って、ペインティングナイフで立体的な装飾を作り出すアート。

スカルプチャーアート

作品に載せてみたら、ちゃんと想像通りに立体的になった。

更に、直感でドライフラワーも加えてみたの。(これも以前、作品作りに使っていたもの笑)

身体から植物が生える動物シリーズを描き続けてきたのもあったし、自然素材を入れたい想いもあったからぴったりハマった。

そして。一言メッセージにしたものを箱の裏や箱の蓋の裏につけてみた。これは式紙に作品を載せていた時の同じ方法で、シーリングワックスを使って。

【シーリングワックス】
手紙とかに封をするために蝋(ロウ)をたらして紋章を押すもので、重要書類になんかに使われていた物。

シーリングワックス

表現できたと感じた。たどり着いたなって。まずは第一歩の答えに。

これが受け取り側に伝わるのかは、まだ分からないから正解の答えだったとは言えないのだけど。

今「ある」ものの中に答えはちゃんとあった。これが自分を信じることだなと思うのだよ。

にしても、作業工程えぐい量になってしまった・・うん。仕方ない笑

何故ボックスアートにインナーパスという言葉を付けたのか

最後にボックスアートの前にくっつけた「インナーパス」という言葉について書いておこうと思う。

インナーパスという言葉は本来ないと思う。内なる旅という意味で私は捉えていて。つまりは自分の中の旅という意味だ。

今回の作品作りにせよ、ずっと自分と向き合うことだけはとにかくやってきたと言えることの一つで。「自分を知る」ということが伝えたい最大テーマになると感じたから。

個々の平和の心は、自分の平和が本来どんな形で、何を求めているのかを知らないと手に入れることができないから。

自分を始める内なる旅路=インナーパス

そんなこんなを一つの小さな箱に詰め込んでいきたいなと今日もエリーさんは、せっせかと作り上げるのでした。

自分の頭の中を整理するための記事となりましたが、とてつもなく長い独り言にお付き合いありがとうございます笑

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