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とある知人の半生・人間失格編Part2



「無理して頑張っても、無理なものは無理」


こんばんわ。北里明日香です。
前回の記事の続きです。

前回の記事はこちら




■ 無理くりの就職活動(氷河期世代編)



就職活動に先駆け、知り合いのいまいずみさんにお話を聞いたので
そのレポートを書いてみます。
いまいずみさんは2005年に大学卒業で就職氷河期世代の最後尾みたいです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%B1%E8%81%B7%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E6%9C%9F

バブル崩壊後の就職が困難であった時期(1993年から2005年卒が該当するとされる)を指す語。 失われた世代、ロストジェネレーションと呼ばれることもある。

というのですから、就職氷河期世代のラストみたいです。




■ 就職氷河期世代の常識 


大学3回生(2004年)の1月頃から会社説明会などを始めて
2月3月頃に選考会ラッシュ、3日に1回は説明会や面接だったそうです。
大学4回生になる4月からは
さらに激化となり2日に1回は説明会や面接、選考過程でした。
そして見事に全滅。
内定無しの不安のドン底に陥ったそうです。
当時の2004年の就職活動を振り返ると
どうなのでしょう。
結局、当時の手帳を見ると、100社くらいはエントリーしていました。
会社説明会はA4ノート3冊分くらい。
30社くらいは説明会に出ていたみたいです。
さらに面接になって、20回くらい受けています。
いまは知らないのですが、
当時は1次・2次面接で決まるなんてありえなくて
3次面接・4次面接が最終面接という印象が多かったような気がします。

3回ほど東京本社面接まで交通費支給してもらい
行きましたが、そこでも不採用。

5月頃に心折れて一旦休養しました。

その当時は行きたい業界に特化していたために
行きたい業界を中心に行ってしまい
全部不採用という結果でした。



■ 秋採用にかけた就職活動



いまいずみさんは、9月くらいまではもう無理ダメだと感じて
諦めムードでしたが、
親にもハッパをかけられて、
休養明けにもう一度チャンスをかけて
秋採用に賭けました。
以前のように行きたい業界にこだわることを捨て
とにかくまずは内定を得るということを大事に
行動します。
そして、ナントカ1社内定を取りました。
しかし、そこはブラックで有名だった企業。
親に相談をすると・・・
「アホか!こんなところ行ってどうすんねん!」と怒られるのです。
内定を取っても怒られる始末。
結局、内定辞退となります。
行きたい業界を取り下げた副作用ですね。
内定にこだわってしまうと選別作業も必要になる。
さらに1社内定を取ることにも成功しましたが、
それも「親がダメ」ということで辞退。
ここでいろいろ悩みます。

「内定を取れ!と言われて頑張って取っても内定は辞退・・・」

親が納得しない限りは内定を取っても失敗。
不採用なら当然失敗。
時間も無くなってくる。
どんどんと追い詰められていたのは事実です。

そして2004年の10月末頃に、一部上場企業会社から
内定を獲得。
内定用紙とその中のパンフレットなどを親に見せて
「まぁええんちゃうん」と言われたことで
就職活動が終わることになりました。






■ 結局のところ親の言いなり




とある掲示板に毒親のコピペがあります。

「過干渉な母親・無関心な父親」説を見事に説いた有名なコピペがあるので引用します。


子供をいつまでも幼児扱いする過保護過干渉な母親と、
寡黙で子育てに無関心な父親

ことあるごとに母親が口を出してくるので、

子供はどんなことでも母親に意見を仰ぐようになる
入る部活から、
家庭科で使う裁縫道具のケースのデザインまで
何でも口出しされる
母親に反対されそうなことは怖くてできないので、
行動力の無い子供になる

また、こういう母親は往々にして他人の悪口を平気で子供の前で言うため、
子供も人嫌いになったり、
対人関係における好き嫌いが激しくなり友達もできない

しかし、人生の出来事において全て母親が過保護とはいえ
しっかり面倒を見切れるのならニートになることはないかもしれない

問題は、高校大学受験や就活などの人生の大きな節目になると、
母親がビビって急に口出しをやめることである

それまで何においても干渉してきたくせに、
子供の人生を大きく左右するそれらのイベントに直面すると途端に怖じ気づき、
「自分の人生なんだから自分で決めなさい」と一切の口出しをやめてしまう
(子育ての大転換)

突然母親という羅針盤がなくなった子供は、
どうすればいいかわからず受験や就活に失敗し、ニートになる

ここに来て、ようやく重い腰を上げた間抜けな父親が叱責を始めるが、
自分に無関心だった父親が今更何を言い出すのか、と子供は反発し、
更にニートの地位にしがみつくようになる

というわけや
(引用終わり)



■ ほとんど合ってる



ここでの共通点を探っていきます。
ほとんど合っています。
とにかく過保護に過干渉だった母親は間違いありません。


父親は子育てには休日公園で遊ぶ程度で全く無関心というわけではなかったと思います。

口出し行為は半分くらいでしょうか。


他人の悪口系はすごかったです。
これはエグい。


全方位ロックオン。
親戚の家のことに関しても悪口ばかり。

とにかく悪口・悪口・悪口のオンパレード。

私にとっての父親をもターゲットにして悪口ばかり。

しかし、ここが重要であって
その当人の前では全くもってニコニコしているのです。

(子供はこのダブルスタンダード:二重の意味の理解ができません)

「あれ?昨日まであの人の悪口を言いまくっていたのに
今日になったら本人の前ではニコニコしている???」となるのです。

完全に子供は理解不能な現象です。



また、「ああしろ・こうしろ」という命令口調でのアドバイスは多かったですが
「〇〇するのはどう?」という建設的なアドバイスはなかったですね。
勉強に関しても塾などに請け負わせて、成績が伸びないのは
塾のせいだ。みたいなことでした。



あとは決めつけが多かったですね。
特に食事系はとにかく嫌でした。

「〇〇はカラダにいいから食べーや!」

私は嫌いだけど、何かしらの意味づけで食べさせる。


また、今日の食事はどうする?と聞いておいて
「ハンバーグがいい」と言えば、わかったとなるのですが
なぜか別のものに変わっているなんていうのはしょっちゅうでした。
今思えば、もう決まっていて、ただ単に聞いているだけであり
こちらの選択肢はもともとなかったということですね。



■ 北里明日香の感想


毒親ってキツイですね。
さらに機能不全家族となるとどうしようもないです。
これって個人の問題というより
家族的な問題、社会的な問題、何かしらの発信をしないと
誰も気付かないのではないでしょうか。
特に当事者というのは、置かれた環境が当たり前の環境となっているので
第三者などに指摘されてやっと気づく。
あれ?おかしいんだって気付けばラッキー。
気付かないのが普通であり、どこかしら気付くような
第三者の意見や指摘が必要になってくると思います。


おそらくここまでは自分語りですね。はい。
で済むかもしれません。
此処から先の処方箋。
この後にどうすればいいのか。
こういったお話がほとんどありません。
「あーしんどい半生だったのですね」っていうのでは
それで消化されてしまい、共感を得るか
「あーわたしも・・・」で終わるかもしれません。
この先のことや防止方法や気付きの方法
そういったことはGoogle先生で検索しても
なかなか出てきませんし、
個別のケースとなるので、一概にカテゴリーとして
扱えないわけだと思います。
そこをなんとか書いていきたいと思います。

次回は気付く方法やその後の処方箋です。




北里明日香(Asuka・Kitazato)

2022/02/13

18時37分



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