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世界最大の家電見本市"CES"に初参加しました

あけましておめでとうございます!皆様良い年末年始を過ごされましたか?私は、年末にお財布を無くし、キャッシュカード及びクレジットカードをすべてストップしたままひもじい年末年始を迎えました。年始に財布が見つかり、一年の不運を2019年に洗い流せたのかなと思っております。しかし、クレジットカードは依然ストップしたまま渡米と相成りました。年始からハードモードです。

さて、今回の渡米の目的はCESです。世界最大の家電見本市とされ、多くのメーカーがここを照準に技術開発、製品開発をするので、トレンドの発信地となっています。今後世の中がどのように動いていくかを感じたく、以前からずっと行ってみたかったわけですが、今年念願叶い初参加となりました。せっかくなので、備忘録も兼ねて出張報告です!

(※かなり長くなるので、目次見ながら適当に見てください。)

CES概要

雑にまとめると

・年初にラスベガスで行われる
・家電の祭典。最近は家電と言わず車やスマートシティなど、拡大気味
・世界最大の見本市の一つで、技術トレンドはここからはじまるとも言われる

雑にWikipediaとか貼り付けておきます。あとは"CES とは"で検索しましょう

今年の注目はこの記事がわかりやすかったです

面白かった展示

最後にいっぺんにまとめるの、多分不可能だし膨大すぎると思ったので、Twitterでメモ的にライブ投稿しながら見て回りました。(深夜帯にTLを荒らしてすみません。笑)
モーメントにまとめたので、是非眺めてもらえればと思います。面白い展示がたくさんありましたよ!

周りで話題になった展示3選

見どころが多く、どの分野も注目度が高かったですが、その中でもひときわ目立っていた3つの展示を紹介します。

1.  世界初のスマートポテト

意味は全くわからないが、そのインパクトからまたたく間にネットの話題の的になったしゃべるポテト。技術の真偽も目的もわからないが、インパクトは展示会の中でも指折りだった。

2. NEON 人工人間

こんなにも精巧に「人間」を模倣できるのか...とこれもかなり話題になったような気がする。実はデモ中の人工人間のいくらかは本物の人間だったことも明らかになっており(source)、ハリボテ企業なのか、本物の技術集団なのかまだわからないミステリアスな企業。今後、人工知能との組み合わせに力を入れるとのことなので、楽しみである。

3. ソニー の車

家電メーカーが動く車を作ってしまうという時代になっていく、そんな未来もあるのかなと思ってしまった。(詳しくは後記)
SONYはその他の展示も気合が入っていて、とても楽しく見て回ることができた。

個人的に好きだった展示3選

3個に絞るのもかなり難儀ですが、好きだなぁと思った展示を3つほど

1.  水や土から電気をとって、センシング

完成されたハードウェアを展示するブースが多いCESにおいて、むき出しのマイコン展示が妙に気になったので覗いたら、超絶技術を持ったブースだった。土や真水からセンシングできるくらいの電力を取れるとのこと。自分の知っているサイエンスでは、ほんまか?と思ってしまうので精査は必要だが、真ならばIoTの電源問題に何かうまく転用できるかもしれないなと、期待している。

2.  スマートミラー

従来型のハードウェアに「こんなこといいな、できたらいいな」というドラえもん的発想を乗せ、それが実現できてしまうのがすごいなと思った。Shiftallさんの他の展示も、「画像認識で、食卓に移された料理の詳細を表示するプロジェクションマッピング兼照明」など、日常をちょっと豊かにする発想が多くあり、個人的に大注目のメーカー。

3. SAMSUNGの8Kテレビに使われるQuantum AI

なぜQuantumを冠しているのかはわからない(多分量子コンピュータではないので)が、こういう機械学習技術の使い方(人の作業を置き換えるんじゃなくて、人の手が届かなさそうな箇所をヘルプする)は自分にとっての理想でもあるので、すごくいいなぁと思った。エッジコンピューティングとの相性も良さそうで、かなりいいモデルケースを見せてもらった気がする。そして8K映像はめちゃくちゃにキレイだった。

全体的な所感

ここからは、全体的に感じたことを超主観的にまとめていきます。なにせ初回なので、ズレたことを言っているかもしれないです。この所感が正しいかどうかを判断するために、複数回展示会に参加する意義があるんだろうなと思います。企業がトレンドを作ろうとしたり、トレンドを追ったりしていくのを感じ、いろいろな人にとって、「定点観測所」としての役割を果たしているんだろうなと感じました。

家電メーカが車を作る時代が来ている?

SAMSUNG/SONY/PANASONIC...名だたる家電メーカが車を展示していた。車ってConsumer Electronicsだっけ?共通的なコンセプトとして読み取れたのは「移動は退屈だから、エンターテイメント空間にしてしまおう」という印象。自動運転と相まって、社内をより快適に過ごす方法を提案していくような気がする。

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SONYは内製でプロトタイプを作ったみたいだし、車の家電化が本当に進んでいくのかもしれない。運転自体を楽しむというコンセプトはなく、味付けなどはおそらく素人なんだろうけど、多くの一般市民の多くの運転時間にとって、それ自体を楽しむことなんて無い気がするので、このコンセプトで刺さるだろうなと思った。寂しいけど。
SONYカメラがCANONやNIKONを猛追する現状と似たようなことが、家電メーカー v.s. 車で起こってもおかしくないなと感じた。

IoTの使いみちは?

CESではIoTという言葉をあまり見なかったなというのも印象的だった。一方で、スマート○○みたいな呼び方のものは増えていて、IoTはスマートの中に含まれるみたいな位置づけになっているなと感じた。歯ブラシ、鏡、ベルト、(そして大人のオモチャまで...!)インターネットにつながるガジェットの展示があり、これはもう、IoTが生活の一部となるところまで来ている感じだった。エンターテイメントっぽい派手さは無いものの、じわじわと広がっていくと思う。

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GoogleとAWSは、今回の展示では音声アシスタントの展示に力を入れていたように感じた。AlexaやGoogle Assistantをエンジンとしてスマートガジェットを作っている企業も多くあり、ソフトウェアを自社で内製するのではなく機能ごとに疎結合しながら組み合わせていく事により性能を上げていくような時代になっていて、そのスピードが爆速になっているなと感じた。

5Gの使い道は?

大手のメーカーはそれこそ5Gに力を入れている風ではあったけど、実際何に使えるの?と言うと微妙な感じのものが多かった。エンターテイメント映像系以外に使えるのか??みたいなところはあって、多分まだまだ嗜好品に対して使われるんじゃないのかなと言う印象。Eurekaパーク(スタートアップが集う展示会場)では5Gを押し出したような展示は見当たらないことからも、まだまだ発展途上なんだろうなと思った。

Stay In Las Vegas

以下は、ラスベガス滞在中の放浪記です。

自動運転車に出会う

ラスベガスは、一つ一つの建物がめちゃくちゃ広いので、すぐ近くの建物に見せかけて、実際は1-2km離れているなんてことがザラにあります。そのため、UVERやLyftといった配車アプリを入れて置かないと歩き疲れて足が死ねるので、入れておきましょう。基本的にラスベガス内ならばどこでもピックアップポイントが整備されています

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この中で、いくつか自動運転のものがあると噂を聞いていました。当たればラッキーと思って配車をしていたら、なんと一回当たりました!!動画やフラッシュなしだったら写真オッケーだと言うことで撮っておきました。しかし、自動運転といえどまだ発展途上なので、有事に備え、運転席と助手席に人がいました。増えてる...

補助要員で乗っていた方が色々と教えてくれました。

- LiDARと二つのカメラとGPSとラスベガスの道に配置されたの無線を拾って自己位置の同定と運転の判断をしている
- レベル4。一般で試験してるのはラスベガスのみ。全部で30台くらい走っている
- チップ不要。自動運転なので。

とのこと。貴重な体験ができました。

その他Tips

滞在中に感じたことや学んだことを列挙しておきます。誰かの参考になれば。

■ Hannover Messeなどと比して、やはりB2C感強い。ビジネスマッチングというよりも、技術やコンセプトをCに見せつける感じ。スーツの人少ない。エンタメ性高い

■ CES会場は2箇所あって、双方がとても離れている(2.5kmくらい)なので、きちんと計画を立てて分けていったほうが良さげ。

■ 2021年は、会場が本会場の近くに一つ増える。あとタクシーの運転手が言うには、拠点間をつなぐ地下鉄ができるらしい(!)ので、混雑が緩和されるかも

■ 体系的な情報を得るならセミナーを受けたほうが良いなと思った。5Gのマネタイズ方法、エッジコンピューティングの実践とか、サーベイ結果を聞ける貴重な機会。有料セミナーは数百ドル~と結構掛かるので、事前に調べておくと吉。

■ 細かい会話や議論ができず辛いので英語は勉強しなきゃと思う。

■ ラスベガス、思ったより温かい。日本のほうが寒い

■ ハワイ経由で行く場合、北米プランでWiFi借りてもハワイでは使えない。ハワイと北米は違うっぽい

■ Cirque de Soleiluは観たほうが良い。とCESの先輩達に言われ観たが、今なら言える。「Cirque de Soleiluは観たほうが良い」OとKAがおすすめらしい。

■ ご飯はパッと見ハンバーガーかステーキが多い。

■ カジノ難しい。知っている人と行かないとジェスチャーやしきたりわからない

■ 有名ホテルにはBuffetが基本的にあって、$20~$40くらいのレンジで各国の料理を食べ放題できる。しかも美味しいのでおすすめ。貧相なハンバーガ+フライドポテト+レモネードとこれが同じ値段ってどうなってるの??

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まとめ

長くなってしまいましたが、色々と感じることや考えること、学ぶことが多い良い出張にとなりました。

しかし展示会に行くと、行くだけで満足しがちなので、これを何かしらの形で自社サービスに昇華させれればなと考えております。カテゴリが微妙にずれていることもあり、もう少し抽象化は必要かもしれませんが、いろいろなヒントやトレンドを感じたので、乞うご期待です。また行けると良いな。ではではっ。

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