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明日があるということ

若かりし頃
余命数日の母を
ひとり付き添う私に
主治医が言ったこと…

お母さんに、治る!と言ってあげてください…

母の前で泣かずにいることが
精一杯の私には
言えない言葉…だった

言ったら最後
涙がとまらなくなって
母の命が短いことを
告げてしまうことになるから…

あの頃の自分は…

先生わかってるけど無理なんです
そんな嘘みたいなこと言えません
泣き出さないようにするのが精一杯だから…

と心の中で言うしかなかった

あれから30年近く経って
母が亡くなった歳に近づき
想うこと

主治医の先生の言葉
正しかったなぁ✨

できなかったけど…

人は明日があると思わないと
生きていけない生き物なのかも

自分が
明日もしれないほど
歳をとったら
それでも未来の夢を見ておこうか

風と共に去りぬの
スカーレットみたいに!


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