名画をモチーフにした作品制作でオンライン販売デビュー！｜クリエイターインタビュー#1 -Garland-（ぽんちぇる）さん
クリエイターさんからモノづくりのきっかけや、こだわりを教えてもらうインタビュー企画の第一弾は、ハンドメイド作家の-Garland-（ぽんちぇる）さんをお呼びしました。
ぽんちぇるさんは、オリジナルのグラフックを印刷したTシャツや、ビーズなどのパーツを組み合わせたアクセサリーを制作し、-Garland-というショップ名で販売しています。「minne ARTMUSEUM-世界的名画とハンドメイド」の企画にも参加いただきました。
はじめてハンドメイド作品のオンライン販売にチャレンジ
——作品制作をはじめたきっかけを教えてください。
きっかけは高校生の頃です。美術科だったので毎日モノづくりや絵を描くということをしていて、もともとモノ作りが好きでした。その時は粘土でアスパラベーコンのアクセサリーやウズラの卵のストラップを作っていて、つくったものは友達にあげていました。
そのあと大学では、芸術祭のフリーマーケットに出品していました。
そのころにレジンを使いだして、そこで結構売れることがわかって、それが嬉しくて作りはじめました。
——もともと対面での販売はされていたんですね。minneでの販売をスタートしたのは今回の企画がきっかけですか？
そうです。minneの存在はもともと知っていたので、今回のminne ART MUSEUMの企画を機に販売を始めてみました。
——ありがとうございます！企画に参加してみていかがでしたか？
最初はライセンスを買うってどういうこと？と思いました。もともと絵画のパロディ作品等はいろんな人が作っているので、証明書の意味はなんだろう？と。でも、使ってみると証明書があることで、堂々と作って販売できるのがいいと思いました。
あと、ハッシュタグ（#minneARTMUSEUM）でみなさんの作品が見られるので、同じ題材でもいろんなアイデアがあるのが面白かったです。
——ぽんちぇるさんの作品は特集にも取り上げられていましたね。
ネットで販売するのがこれがきっかけだったので、特集ページに載ったのはびっくりしました。特集ページに載せてもらえるようなものが作れたというのが嬉しかったです。
思ってもみなかったというか、他にもクオリティが高い作品がいっぱいあったので、自分のが選ばれたのが意外だったのですが、イイねがたくさんつくのは励みになりました。
左から、「ミロのヴィーナス」「林檎とオレンジ」「シロクマ」をテーマに制作。
・特集掲載！〈ミンネコラボ企画〉ミロのヴィーナス Tシャツ「ね、写真撮ろー」
・〈ミンネコラボ企画〉セザンヌ 林檎とオレンジ -ピアス-
・〈ミンネコラボ企画〉フランソワ・ポンポン《シロクマ》 Tシャツ
平面を立体に構成して、彫刻をグラフィックに落とし込んで…名画を新しい形で表現
——今回、この絵画（「ミロのヴィーナス」「林檎とオレンジ」「シロクマ」）を選んだ理由を教えてください。
この企画を見たときに最初にアクセサリーにしやすそうと思ったのが林檎とオレンジでした。モチーフとしても可愛く、みんなも見たことがある絵だし。
あとは、イラストを描いてTシャツを作ろうとしたときに、描きやすそうだったのが「シロクマ」と「ミロのヴィーナス」でした。シロクマは見た目がかわいいし、ミロのヴィーナスはゴッホやモネの絵と違って他に扱っている人が少なそうと思って選びました。
——たしかにゴッホの「星降る夜、アルル」やモネの「睡蓮、朝」はモチーフとして人気でしたね。ぽんちぇるさんが絵画をモチーフにするうえで、気を付けたところや面白かったところはありますか。
「林檎とオレンジ」については色を元の絵に近くなるように意識しています。
「シロクマ」については、形を忠実に再現するように気を付けていて、モチーフがもともと可愛いので、そのままTシャツにしちゃえ、と思ってシンプルに線で表現しました。
「ミロのヴィーナス」は彫刻の胴体のフォルムは変えずに、手を描き足したら面白くなることに気づいて、ポップな感じで描きました。
立体物をイラストにして、絵画を立体物に構成してみてます。
——「林檎とオレンジ」のピアスは色にこだわっているということでしたが、どのように作っているんですか？
リンゴやオレンジをイメージしたパーツは絵具を混ぜて色を作って、ガラスボールに色水を入れ、レジンで蓋をしています。布部分は絵画の色をもってきて、布に絵の具で模様を描いて、カットして、さらに動きを出すために真珠パーツを配置しました。
——ビーズではなく、ガラスボールに液体が入っているんですね！Tシャツのほうはどうやって作られたんですか？
「イメージアーカイブ・ラボ」でダウンロードした画像とにらめっこして描きました。デジタルでイラストを描いて、それを印刷してくれるTシャツやさんに持ち込んで印刷してます。
ミロのヴィーナスのほうは、誰もがみたことがあるモチーフなのでポップで楽し気な色使いにして、
シロクマは寒いところにいるイメージなので、水色と白でシンプルに、もとの作品を知らなくても関係ない使いやすさを意識しました。
——確かに、お洒落で使いやすいTシャツに仕上がっていましたね。絵画の画像もお役に立ったようでよかったです。
最後に、今後使ってみたいアートやトライしてみたいハンドメイド作品などがあれば教えてください。
クリムトの絵画の色や模様が好きなので、アクセサリーにしたら素敵だと思っているので、挑戦してみたいですかね。あとは絵画だけでなく、遊びごころのある現代アートのモチーフも面白そうだと思っています。あとはアニメやマンガも扱ってみたいです。
またアートに関する企画の機会があれば参加したいと思っています。
——ありがとうございました！
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