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コーポレートイメージ診断💼ワークマン

イメージコンサルタントというと、ファッションコンサルタント、ファッションスタイリストのイメージが強いのではないでしょうか。
イメージ=ファッションではないので、イメージコンサルタントと名乗る以上、ファッション以外のイメージ診断も出来るかどうかが 本物の理論を持っているかどうか、見極める基準になります。

私のイメージ理論は 学術的に研究されたものを定義としているため、ファッション以外での診断も可能です。

そこで、近年 リブランディング・マーケティングで成功していると各所で話題の株式会社ワークマンを診断したいと思います。

※注意※
イメージ理論に基づいた診断をしておりますが、ワークマンはこの記事に関与しておらず、ワークマンのデザインを否定するものでもありません。リスペクトを込めて診断させていただきます。

昔のワークマンは、機能的な作業着を着ている男性がターゲットイメージのブランドでした。
近年のワークマンのイメージは、高品質なのに安くてカジュアル。女性をメインターゲットとした、「ワークマン女子」「WORKMAN Shoes」といったブランドも出来て、男性も女性もアウトドアを楽しめるようなファミリー向けのブランドとして成長しています。

ワークマンを愛するアンバサダーたちが 熱心に発信活動をしており、最近では、そのうちの一人であった、濱屋理沙(サリー)さんが社外取締役に内定したというニュースでも話題です。
(※2023年6月29日の定時株主総会で承認されれば、同社初の女性取締役となります)

そんなワークマンのイメージ診断をしていきます!

※参照元:ワークマン公式サイト(https://onl.bz/3WxybpT)

ご覧の通り、主に ブラックとイエローが印象的なロゴです。公式サイトも、この配色をコンセプトにデザインされており、統一感があるのが分かります。

更に、柄や形を見ていくと、幾何学模様のようなデザインをふんだんに使用しています。

このコーポレートロゴは、力強さとクールな遊び心を表す、現代的なドラマチックタイプのイメージ

一方、女性がメインターゲットである「ワークマン女子」「WORKMAN Shoes」のロゴはどうでしょうか。

参照元:トラベルWatch(https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1417699.html)
参照元:トラベルWatch(https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1417699.html)

ワークマンの近年の急成長ぶりを見ていて、正直、コーポレートのロゴは広げたいターゲットを獲得出来るのだろうか?と思っていたところの、「ワークマン女子」と「WORKMAN Shoes」。

この2ブランドのロゴは、スポーティなカジュアルさにパステルカラーを取り入れ、女性らしさを表現

アウトドア、スポーツ、カジュアル、タウンシューズに絞っており、フォーマルシューズの取り扱いはない。「歩きやすい」「撥水」「防水」など、それぞれ尖った機能をウリとしている。

参照元:ワークマンの靴専門店「WORKMAN Shoes」が池袋に!首都圏最大面積の旗艦店を見てきた

とあるように、「WORKMAN Shoes」では フォーマルを取り扱っていないのがポイントです。フォーマルを取り入れてしまうと、スポーティなカジュアルさとは真逆の、保守的なものも入ってきて 一貫性に欠けます。

ブランドコンセプトがデザインでも表現され、プロダクトのラインナップにも表れており、一貫性があります。
※男性向けのラインナップも一部あるようです。

ここまで明確にされていると、マーケティング活動をするときにめちゃくちゃやりやすいですよね。
一貫性があるから、ターゲットがどういったペルソナであるのかも 手に取るように分かるし、実際 顧客にも自分がターゲットであることが 伝わっているから、
「ここに行けば 私が求めているものが手に入る」
と期待し、店舗に訪れたときに 期待を裏切らないから それが顧客側にとっての「ワークマン女子」、「WORKMAN Shoes」への信頼(=ブランド)になっているのでしょう。

強いて言えば、前述の通り メインロゴを変えないのかな?というのが気になるところ。
昔のワークマンのコンセプトとターゲットが、男性の機能的な作業着であったため、力強さとクールな遊び心を表す、現代的なドラマチックタイプのロゴでもプロダクトとターゲットが一致していたと思いますが、近年のカジュアル路線によって、男性的なクールで硬いイメージから 女性的な柔らかいイメージに変わりつつあります。

(※カジュアル路線が女性的と表現していますが、男性がターゲットであっても女性的な柔らかいイメージになります。逆に、女性がターゲットの男性的なクールで硬いイメージもあります。ファッションにおいては、ヴィクトリア・ベッカムのようなブランドです。)

そのため、「ワークマン女子」や「WORKMAN Shoes」ほどではなくとも、カジュアルさを表すデザインに変更すると 新規顧客が増えそうです。

もしメインロゴにカジュアルさを表す場合、私なら色の指定をする際に「赤」や「青」は使う提案はしません。UNIQLOやGUとカラーが被るためです。
ワークマンの歴史も踏まえて、配色において黒が占める割合を減らして、もっと白を入れて黄色を活かす提案をします。
柄は幾何学模様のようなものではなく、シンプルで直線的なストライプかボーダー柄。

サリーさんが社外取締役になったら リブランディングもしてくれそうですよね。リブランディングする際には、長年の顧客が抱くブランドイメージが壊れないように関係性を築いていく必要があるので、それはそれで、難しそうですが、ワークマンなら長年の顧客を大切にしつつもリブランディングしていくのではないかと、今後の動きが楽しみです!


…とここまで書いたところで、こんな記事を拝見しました。(狙ってません。笑 編集で文章を消すのが勿体ないため 消さずにそのまま載せます)

やはり長年の顧客は困惑されていたのですね。
敢えてブランドを分けてブランドイメージを切り分けたため、メイン事業はリブランディングしそうにない、ということが予測出来ます。

ですが、どのブランドが今後のメインブランドになっていくか?は アンテナ高くキャッチアップしていきたい。
なんにせよ、やはり今後の展開が楽しみです!

次回のイメージ診断をお楽しみに~♬

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