「Just my imagination 」/ダイヤモンド酒造(山梨県勝沼町)
ダイヤモンド酒造×IMADEYA
いつからかひっそりと始動した、ダイヤモンド酒造醸造家、雨宮吉男(あめみやよしお)氏と仲良くなろう?プロジェクトから派生したオリジナルワイン造り。
きっかけは、弊社の日本ワイン定期便「Pratto-ぷらっと-」の記念すべき第一回目のワインにダイヤモンド酒造のマスカット・ベーリーAと甲州を選ばせていただいたことから。
Pratto-ぷらっと-、とは?気になった方はコチラから⇩
この定期便のひとつの特徴して、リーフレットに拘り、毎回生産者の方の生の声をインタビューし、フレッシュなまま届けるというもの。
そのため、毎回ワイナリーへコンタクトをとるのが必須となります。
しかし私はこの時まで知るよしもありませんでした。
雨宮さんがあの幻の生物、ツチノコ的に神出鬼没な存在だったとは・・。
そうだ、山梨へ行こう!
一番最初の定期便インタビューとなるので、どんなインタビューが適切か、わからないまま、弊社ワイン担当に相談したところ、「よし、雨宮さんに会いに行こう!」、と思わぬスピードで動き出したのでした。
え・・・
私は最初、連絡ってメールか電話でするものかと考えていたので、お会いできる嬉しさと驚きで、少し困惑したのを覚えています。
実際、生産者の方は時期によりかなり連絡が取れにくくなるのと、雨宮さんは特にそれが顕著とのことで・・・会いに行くしか無い!との結論だったのでした。
なにはともあれ、山梨への切符を勝ち取ったのは今では嘘みたいな困難の始まり・・、いえいえ、運命の流れの最初の一歩の踏ん張りだったのです。
マスカット・ベーリーAの伝道者
ダイヤモンド酒造は山梨県勝沼に位置します。
昭和14年近在の農家が集まって、敷地内で自家消費用のワインを醸造したのが始まりで、当時は「石原田葡萄酒組合」と称しており、昭和38年、各農家の持ち株を買い取り「(株)ダイヤモンド酒造」が設立されました。
現オーナーを務める3代目の雨宮吉男氏は大学を卒業後フランスに渡り、ボルドー大学や、ブルゴーニュの造り手であるシモン・ビーズなどの著名生産者の元でワイン醸造を学んだ人物です。
2003年に帰国後、ブルゴーニュで得たピノ・ノワールの造り方を踏襲し、今までの品種の概念を覆すマスカット・ベーリーAを生み出した、まさに「マスカット・ベーリーAの伝道者」と呼べる造り手なのです。
ワインに使われるブドウは、しっかりと熟しているものを使用。発酵に果梗を用いる特徴があり、発酵初期は低温でゆっくりと醸し発酵を行うことで、果実味やタンニンを丁寧に抽出します。また樽熟成期間は12~24ヵ月と長期に渡るのも特徴で、こうして生み出されるワインは、他のマスカット・ベーリーAと一線を画す緻密さとエレガンスが際立つ深みのある味わいなのです。
雨宮さんへの道のり
そうしてついに山梨へ最初の一歩を運んでから、今日までの簡単な経緯を下記に纏めてみました。
◇初回.→約束はできたものの会えず仕舞い(想定内)。
◇初回のリトライ.→ファーストコンタクト&緊張MAX(会えてびっくり)。
◇2回目.イベント手伝い→お疲れ様会お誘いいただく、お酒を酌み交わす。
◇3回目.収穫手伝い→お手製バーベキューを振舞われる。終始労われる。
◇4回目.オリジナルワイン完成!雨宮さんの愛猫、チャドが懐く。
◇5回目.IMADEYA TERRACEにてオリジナルワインお披露目イベント開催。
本題の、IMADEYAオリジナルデラワインとは…?
さて、このような流れで3回目の訪問に収穫作業のお手伝いをすることとなったのですが、手伝ってくれるなら収穫した葡萄でオリジナルワインを造りましょう!という予想もしない展開になり(嬉)、これこそ初コラボオリジナルワイン「Just my imagination 」となるのでした。
そうして、来る8月23日、張り切ってIMADEYA若手メンバーを引き連れ、穂坂にある契約農家さんのデラウェアの畑を訪れ収穫作業を行いました。
ギリギリまで収穫をひっぱり、既に熟度が高く、ミイラ化している葡萄があるほどでしたので、全部収穫してもワインにするのには、収穫量と酸が足りないと思われた為、勝沼にあるダイヤモンド酒造自社畑の熟す前のまだ青い状態の通称・青デラを追投いただきました。
割合としては、穂坂と勝沼で約2対1。
どんなワインにしたい?
この問に対して、私達はある人物をイメージしてほしい、とお願いをしてみました。
それは弊社ワイン担当小山さんで、初回訪問から一緒に雨宮さんのところへ足を運んでいましたが、収穫の日だけ都合が合わず来られなかったのでした。
さて、暫くして、雨宮さんから来た返答は・・、
補酸・補糖、無し
亜硫酸、無し
天然酵母使用
の、ダイヤモンド史上【初】オンパレードワインが出来そうです、とのこと・・!
2/3醸し(10度の温度で約2週間)、1/3葡萄そのままの搾汁です。
IMADEYA収穫のものが発酵してから、ダイヤモンド自社畑デラを投入してもらいました。
亜硫酸無し、では地元で食べるような地域の魚と相性が良く、また酢との相性もとてもいいとのこと。〆鯖、お薦めです。
4回目の訪問で、出来立てほやほやワインを試飲させていただきましたが、なんとも…お世辞にも…流石に……美味しい!!
小山さんもこれにはご満悦&絶賛お墨付きの味わいです◎
(こぼれ話は、実際このワインはとても美味しいけれど、明るい溌剌としたイメージだから、俺には似てないね・・、とのことです笑。)
終わりに
こちらのワインリリースを記念し、発売前の3/2(土)に、IMADEYA TERRACE 清澄白河にて、雨宮さんを交えたリリース前記念イベントも行いました。
題して「第一回 デラサミット2024」。
せっかくなら、日本各地のデラウェアで造られたワインを飲み比べよう、ということで、10種に及ぶ日本各地の様々な製法で造られたデラワインを飲み・比べ・大いに語り、デラウェアの可能性を再確認できた会となったのでした。
しかしなぜ、今、デラウェアなのか。
こんなに身近に感じていたデラウェアが、なんと、いま、山梨はおろか主要
生産県の山形でさえも絶滅の危機に瀕しているというのです。
※主には、農家の高齢化、葡萄の低価格売買等。
改めて、デラワインの可能性を存分に感じた私達は合言葉を作り、山梨へ出かけた際にはこの言葉で地元の方へ呼びかけよう、となったのです。
「デラウェアあります?」
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