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IMADEYAは買収された!? いえいえ、 「自宅の1階が酒屋だったらいいのに」の申し出、 その夢を叶えてた1年。

飲食店様向けのお酒類の販売をメインとしていたIMADEYAは、2020年春先から今までの1年半、根も葉もない「IMADEYA買収」の噂が業界に広まったり、(全くの事実無根!)
しかし例外なく創業始まって以来の厳しい営業を強いられていた。

そんな中、結果希望の光となった新たな取り組みは、ある1通の不躾なメールからはじまった。

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何でも、都内に自宅を建てるのでその1階に酒屋を出店して欲しいと。
しかもたった7坪に…
(その後交渉を重ね、結果7.5坪となる)

■「はじめの100本」のはじまりの、
「はじめのディスカッション」

7坪しかないスペースにIMADEYAを出店して欲しい。
しかも新しく購入した土地に新築の自宅を建てるのでその1階に!?

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「んー、ユニークだなこの人=(変なやつ)」

出店するつもりはほぼ無かったが、取りあえずは会ってみてどんな人物なのか観察してみよう。
清澄白河という立地にはちょっと興味があるし…
そんな好奇心で始まった、「いまでや清澄白河」から広がるプロジェクト。
一見計画性が無いようだが、IMADEYAジャーニーの大事な1つの通過点となって行く。
2020年8月コロナ禍の事。

ちょうどそんな不躾なメールが送られてくる2~3ヶ月前、IMADEYAをちょっと違う視点から見て、今までなかなかやりたくても出来なかった事を形にして行こうと、ごくごく自然であり、また強い決意のもと別会社を設立したところだった。

通常そのような不躾メール(笑)は、番頭さん的スタッフから口頭で報告を受けた後、丁重にお断りをする流れだった。
ところがこの時ばかりは、「このメール面白そうですよ。何か新しい取り組みに役に立ちそう。」と番頭さんもが好奇心のもと、先方とのアポイントの段取りがトントンと進んで行った。

当日、先方のパワーポイントによる今のワカモノ風なプレゼンテーションの後、

私自身が酒屋の在り方について今考えている事
これから取り組みたい事

などなど、雑談を織り交ぜながら誠意をもってたくさんお話した。
今回の清澄白河出店オファーを悪い気持ちにさせないであきらめて頂く為に。

先ずは好奇心でお会いしたとはさすがに言えなかったし、このようなユニークな申し出を受けただけで十分に面白かった。
そして、実はそれが「はじめの100本」のはじまりの、「はじめのディスカッション」の1本目になるとはその時知る由もなかった。

結果どちらが「思い」に乗ったのか?
「こんなに素敵な酒文化をもっと知って貰いたい!」

一人娘が社会人になり、酒類業界で仕事をするようになって、この尊い酒文化を次の世代にもっと面白く感じて貰いたい、心から楽しんで欲しいという思いが殊更強くなった。

それは31年酒屋の仕事をさせて貰った感謝でもあるし、何より心の底からお酒が好きだ!

年々、いや日々刻々と、お酒の面白さは増すばかり。
本当にどうしましょうー

多分これは一生続くのかなと、私の肝臓が健康である限り。だから飲みすぎ注意で健康には気を遣おうと思う。
話がそれたが、だからもっと知って貰いたい
愛しく尊い酒たちを。一瞬で人を幸せにする魔法の液体。
そしてそれらは人類に必要不可欠なものだと信じて疑わない。

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だけどお酒の世界は専門用語などが多く、結構面倒くさいところがある。

私ですら新しい銘柄などの情報が覚えきれず、現場の担当者からマウントされて若干イライラする場面も時々ある。(自分の事かな?と苦笑いしているウチのスタッフが目に浮かぶ…笑)

丁寧な暮らしを望む人たちに、是非とも魅力的な酒たちを楽しみながら知って貰いたい。

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米から出来る日本酒、ブドウから出来るワイン、
土からはじまる農作物がどんなにロマンチックな事か。
そしてその液体を造る生産者の個性がどんなに魅力的な事か。

そんな話を「はじめのディスカッション」でしたんだと思う。

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そして逆に、興味を殊更強く持たれた大家さんの決意は固くなり、
我々の思いを「今風?」な切り口でのスタートラインに粘り強く導いて行った。

育て甲斐のある、新たな「IMADEYAジャーニー」の通過点

そして約1年を通したやり取りの末、2021年8月5日に「いまでや清澄白河 はじめの100本」をオープンした。
同時に、ECとアプリの「はじめの100本」までリリースしてしまった。

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こんな時に…、いやこんな時だからこそ。

この1年の軌跡は、是非この不躾メールを送ってくれた大家さんである小島氏のこちらのブログを読んで頂きたい。

今の段階で全く成功とは思っていない。
我々IMADEYAが思う「酒屋の成功」とは、果たしてあるのだろうか。

とても気の長いビジネスなのだ。

日本酒もワインもその他の魅力的な酒たちも、自然と農業と人の手と時代背景と、様々な要因が絡み合って出来、変化して行く。

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IMADEYAの仕事はそんな酒たちと飲み手とを時代を受け入れながら繋ぎ、
その文化を高め広め未来へ繋げて行く事なのだ。
(この度はなかなか受け入れがたい時代背景ではあったが…)

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今回の、「いまでや清澄白河」を中心とするプロジェクトは、そんな長いIMADEYAジャーニーの1つの通過点。

だからこそ、心から楽しみたい。

さてさて大家さんの提案に乗って始まってしまった、「いまでや清澄白河 はじめの100本」プロジェクト。

そうとう育て甲斐がありそうだ。

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宇宙の言葉のように感じていたデジタル用語も、ほんの少し理解して来た今日この頃。

若手が頑張るのを見守っていよう。
オーナーとして。


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