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農業で町を復興させたい!(福島県浪江町)えごま商品ブランド「なみえの風」が始動(えごま商品ブランド①)

■ 浪江町への移住から4年。えごま商品ブランド『なみえの風』が始動します!

 オオタカ農業代表の大高充さんは今年で31歳になります。出身は福島県白河市ですが、大学生の時に浪江町を訪れ、町で暮らす人との交流を深めました。そのとき、復興に対する熱い思いに触れたことで浪江町への想いを深め、2019年に浪江町に移住します。そして、未経験から新規就農し、えごまの栽培に取り組んでいます。

(オオタカ農業えごま圃場での栽培の様子。2023年は6.5haを作付けされています。)

 今年(2023年)の夏、浪江町のえごまをより多くのお客様に手に取っていただけるよう、オオタカ農業のえごま商品ブランド『なみえの風』を立ち上げました。

■ ブランドロゴには風を感じるデザインを採用

 浪江町請戸漁港の出初式で豪快になびく大漁旗や浪江駅前のヨットの帆の装飾など、浪江町では「風」というキーワードを感じる機会が多くあります。

 農作業の合間に浜沿いから吹き込む風の心地よさに惚れ、「なみえの風」をブランドのネーミングとして採用しました。ロゴデザインには海のイメージからカモメを型取り、翼には、えごまの葉のデザインをあしらっています。

■ 大高さんの思い:農業で新しいまちづくりに挑戦したい!

 大高さんは、浪江町に移住した同級生からの誘いで町を訪問しました。町の方々との交流を深める中で東京の暮らしにはない人のつながりを感じ、浪江の人たちと町が好きになったと言います。その後、何度も足を運ぶようになり、やがて移住を決意するに至ったそうです。

 農業については家庭菜園レベルの経験しかなかったそうですが、「浪江を一大産地にして農業で町を復興させたい」という花き農家の方の言葉に感銘を受け、「弟子入りさせてください!」とお願いし、この世界に飛び込みました。

 その後、1年間の修業を経て、さらに経験を積むため同級生と3名で農業チーム「なみえファーム」を立ち上げます。えごま栽培をお手伝いするようになり、2021年からは町内で畑を借りて本格的にえごま栽培に踏み出しました。ベテラン農家さんたちに手伝ってもらったり、助けてもらったりしながら、試行錯誤されています。畑で浴びる風は本当に気持ちがよく、自然と触れ合えるところに農業の楽しさを感じるそうです。

 大高さんは「農業から始める新しいまちづくり」をテーマに掲げており、今後は農業法人を立ち上げ、農業でこの町を引っ張る存在になることを目標とされています。

「テーマに共感して新規就農する方が増えてくれるとうれしいです。農業未経験者でも農業で生計を立てられるという成功例となり、若い世代に農業を広めていけたらと思います。」と熱く語っておられます。

「今ここ 福島の復興」(note)では、浪江町の「えごま」に関連する取り組みを定期的に紹介します。

 次回は、この「えごま」を使ったスイーツ「えごまる」について取り上げます。

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