見出し画像

農業で町を復興させたい!(福島県浪江町)新商品えごまスイーツ『えごまる』販売開始について(えごま商品ブランド②)

「なみえの風」第一弾商品:えごまを使った新しいスイーツ『えごまる』開発ストーリー
「農業で町を復興させたい!(福島県浪江町)えごま商品ブランド「なみえの風」が始動(えごま商品ブランド①)」の記事もご参照ください。

■ 浪江町を代表するお土産商品を作りたい!

 福島県内では、えごまの栽培が各地で盛んに行われており、6次化商品も多く存在しています。その中でも多くの商品は、えごま油、ドレッシングなど調味料関連が多く、えごまへのイメージから手に取るお客様も中高年層から年配のお客様が多いのが現状です。そこで大高さん自身が30代になったばかりということもあり、「若いお客様も含め多くの方々に手に取っていただける加工品を作りたい」「お土産として地域内外の方に手に取っていただける商品にしたい」という思いから、えごまを使ったスイーツの開発に取り組むことになりました。

■ えごまを使っているだけでなく、美味しく魅力的なものを!

 福島相双復興推進機構は、大高さんのえごまの販路拡大をご支援させていただいている中で、商品開発のマッチングをしました。販路拡大の専門家である株式会社生産者直売のれん会より、いわき市の株式会社いわきチョコレートをご紹介いただきました。

 えごまを使った6次化商品ではあるものの、えごま自体を全面に出す商品ではなく、商品そのものとして美味しく魅力的なものを開発し、そこに「えごまが使われている」という付加価値を付与する戦略で開発を進めることになりました。

 いわきチョコレートが過去に開発した福島県田村市のえごまを使った商品や、福島県の6次化商品のコンテストである「ふくしま満天堂グランプリ」でグランプリを受賞したえごまの米飴キャラメルを紹介いただいた上で、大高さんのご要望と現在のお土産市場について意見交換をしました。

 意見交換の中で出てきた「キャラメルとの組み合わせ」「焼き菓子」「えごまの食感を活かす」等々のキーワードをもとに、フランス菓子のチュイルを原型とした商品を試作することになりました。

■チュイルの薄い生地の味わいと食感がえごまにマッチ。割れにくくするには??

 原型となっているチュイルという商品とえごま素材の相性はよく、味わい、食感は良い方向性が見出せたものの、薄い生地であるが故に割れやすい点が課題となりました。

 この課題について、いわきチョコレートでは「どうしたら割れずに食感を残せるのか」と何度も試作を重ねました。その結果、チュイル生地とクッキー生地を組み合わせ、その間にキャラメルを挟むことにより、形状が強化され課題をクリアすることができました。この際、いわきチョコレートの代表商品である「めひかり塩チョコ」に使用している塩キャラメルを使うことになりました。「えごま」を使った新スイーツというだけでなく、有名商品とのタイアップというコンセプトの強化もできました。

(2023年6月:いわきチョコレート様との第一回商品開発会議)

■ 完成!ネーミングは?

 このようにして、和風素材のイメージがあるえごまを、贅沢な洋菓子として仕上げた『えごまる』が完成しました。えごまのプチプチとした食感と香ばしさが特徴です。さらに、いわきチョコレートを代表する大人気商品「めひかり塩チョコ」のクーベルチュールチョコレート、塩キャラメルを使用しており、上品な味わいが楽しめます。

 ネーミングについては、いくつかの案の中から、ひらがなの優しい印象も考慮し、「えごまは健康にいい=健康に〇(まる)」ということで、のれん会から提案のあった、えごま+まる=『えごまる』を採用することになりました。

(『えごまる』商品画像)

■ 「復興なみえ町十日市祭り」にてお披露目!】

 2023年11月18日(土)、19日(日)に浪江町地域スポーツセンター敷地内にて開催された「復興なみえ町十日市祭り」にオオタカ農業として「えごまる」を出展しました。大高さんも自ら店頭に立ち積極的に「えごまる」をPRしました。その結果、バラに換算すると1,700個近くが売れ、大変好評でした。

 11月15日(水)の福島民報社、福島民友新聞社の新聞記事に取り上げていただいたこともあって、ご来場の方からは「新聞で見たよ」との声も多くいただきました。

 さらに、11月28日(火)にJヴィレッジで行われた「ふくしまプライド。」産地視察ツアー「常磐もの」等商談交流会でも参加者の皆様にご試食いただき、「おいしい!」「どこで買えるの?」とよい評価をいただきました。

【以下のお店でお買い求めいただけます!】

 最初に生産した商品は、あっという間に完売となってしまいましたが、その後、以下の各店での取扱が決定し、本格的な販売を開始することになりました。

道の駅なみえ
 福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60
 年内に販売予定

セデッテかしま(南相馬SA)
 福島県南相馬市鹿島区浮田もみ木沢212−1
 絶賛販売中

道の駅よつくら港
 福島県いわき市四倉町五丁目218−1
 絶賛販売中

サンプラザふたば(伝承館前売店)
 福島県双葉郡双葉町中野高田1番地1 産業交流センタ 1F
 1月下旬より販売予定

コラッセふくしま 福島観光物産館
 福島県福島市三河南町1−20 1F
 1月下旬より販売予定

会津武家屋敷
 福島県会津若松市東山町大字石山字院内1
 3月頃より販売予定

 いわきチョコレートが1枚1枚丁寧に作っており、一度に多く生産できるものではないため、数に限りがあります。お近くのお店でお買い求めいただき、是非ご賞味いただけますよう、よろしくお願いいたします!

■ えごま生産者
【オオタカ農業 概要】
 設 立 :  令和2年7月
 所在地 :  福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字田中前5番地
 代表者 :  大高 充
 https://ohtakafarm.jp/

■ えごま加工品「えごまる」製造事業者
【株式会社 いわきチョコレート 概要】
 設 立 : 平成18年4月
 所在地 : 福島県いわき市小名浜字丹波沼61-1
 代表者 : 栁沼 大介
 https://www.shiochoco.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?