見出し画像

子育ての結果は、大人になって見えてくる

私が「義母は認知症かも」と初めて感じたのは7〜8年くらい前だったのではないかと思います。

義母の家に行くと、義母は子たちに夜一緒に寝ようと誘うのですが、いつもうやむやにして私と一緒に寝ていました。
この時も、義母は娘たちを誘ったのですが、誰かが「ママと寝る」と言ったところ、「ママとばっかり寝るなら、もう泊まりに来なくて良いわよ」というようなことを言って急に怒り出したのです。

普段はとても穏やか人なので、子どもたちはもちろん、私も夫もビックリ。

急に怒り出すというのは、認知症の症状の一つとしてあるので、大丈夫かしら?と夫に聞いたことろ、たまたまだろうとのこと。
検査だけでもして、問題なければ安心できるんだし、とも提案しましたが、取り合ってはくれませんでした。

それからしばらくして義母は「お兄ちゃん(義兄)がおかしい」と何度か連絡してきたり、会いに行くと「ボケちゃって」「年のせいか、頭がおかしくなっちゃったのよね」とよく言っていました。
お年玉も毎年1時間以上探して見つからず、その場で裸のお金を渡す、なんてこともその頃からだったと思います。

年のせいかもしれない。
そうでないかもしれない。

色々モヤモヤしましたが、結局は、私が口をはさむ必要は無いという結論に至りました。

今でもモヤモヤしていないわけではありません。
しかし、嫁である私がかき回しても、じゃあと、すべて私に任されても困るわけです。

一緒に住む義兄は、医者を頼りにしていません。
「年寄りに薬を飲ましてまでどうこうするのはいかがなものか」
という感じです。

一番面倒を見てくれているのは義兄なのですから、義兄を中心にしつつ、きょうだいで解決していくべきで、いくら私が机上の空論ながら、認知症について勉強していたとしても、家族のスタイルを貫くことも、ひとつの在り方だと思うのです。

そういうしているうちに、義母は私や夫が分からなくなるように。

先日夫に、「君は色々と認知症について勉強しているのだから、何か良い方法はないの?」と聞かれましたが、「色々な選択肢を述べることはできるけど、最終判断するのは、私ではなく家族だよ」と、伝えました。すると夫はそれ以上何も言ってきませんでした。

夫ももどかしく思っているのかもしれません。
義兄に意見を言う家族は誰もいません。夫も事なかれ主義で、争い事は嫌いです。

夫が、こうした方が良いのでは、などと義兄(夫の兄)に自分の意見を伝えながら、話し合いができればいいのですが、そもそもする気が無い。
そんなところへ、嫁が首を突っ込むなんてことをしたら、夫の分の責任を私が負わなければならなくなります。

それは違うと思うので、冷たいかなと感じつつ、私は静観しています。

そうはいっても、手伝って欲しい、と言われれば手伝います。
義兄に留守番を頼まれれば伺いますし、義母の様子がおかしいから見に来て欲しいと言われたら、余程の予定がない限り、車を1時間飛ばして伺っています。

でも今は、そこまでかな。

私自身も3人きょうだいの母ですが、自分の面倒を見て欲しいとかそういうことではなく、何かあれば、相談し合えるきょうだい関係が築ける子育てをしたいと改めて強く感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?