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2021.02 九 州 暮 ら し 雑 感 [ 第2号 ] - な ぜ 九 州 に -

九州に来て2年になる。

平凡な事務員だったわたしが5年勤めた地元の会社を辞めて、色んなところに住んでみようと始めた生活も一旦は九州に落ち着いている。これといって誇れるスキルもないのだが、野垂れ死にすることなく暮らしており、ヴィ〜ンと唸るマイカーを手に入れて乗り回しはじめたというのが前号のあらすじ

現在の仕事は宿泊業で、もともと派遣で訪れた職場で正社員として迎えてもらった。
そもそもリゾートバイトで転々としながら住む場所を探すはずだったのになに落ち着いてんだよって思ってくれてる人がいたらうれしい。あなた、それはもう古参のファンですよ。どうもありがとう。
では、本日はなぜ九州で2年目を迎えようとしているのかについて。

リゾートバイトで全国を転々としようとする目論みは最初の一年ほどは計画どおり順調だった。
「ひとつの職場で3か月ほど働いて次に移る」、
環境が変わって覚えることが多いというストレスよりも新しい場所での刺激のほうが魅力的だった。
そして、接客業が意外と自分に合っているとわかると職場が変わっても仕事は自分なりに適応することができた。
この話題に触れると、わたしのようになんとなく接客業を敬遠してきた人に接客業のおもしろさを伝えたくなるのだが、長くなるのでそれはまた別のときに取っておく。たぶん、思ってるような(「人がすきだから!」など)テンプレの回答ではない。お楽しみに。

話は戻って、長居するつもりもなくやってきた4か所目の職場が今の職場なのである。
そして、わたしが典型的なサービス大好き人間ではなく「人が好きでー」とか「おもてなしー」という響きにどこか抵抗を感じるタイプの人間であったことがここに留まってしまった理由のひとつにあるだろう。
類は友を呼ぶというが、今の職場にはうそくさい人がひとりもいないのだ。手は抜かないがおかしいと思ったことはおかしいという。不足も過剰もないように各々の仕事をしようとする。
端的にいうと今までにないくらいに仕事がしやすい。理不尽を感じたことがない。
そんなこんなで周囲の人には大変可愛がってもらい、派遣期間を2か月延長した後で「いつでも辞めていいから正社員にならないか」という殺し文句で今に至る。

九州に居つくきっかけはこの職場があったからこそであり、経営者のカリスマ性がいちばん大きな要因かもしれない。仕事仲間がみなお酒が好きという共通点も大きい。職場をとりまく個性的なひとたちとの交流もわたしがここに留まる理由だ。みな陽気で居心地がいい。

そして、正社員として迎えてもらって初めて正月の繁忙期を越した後、感染症の波はやってきたのだ。
わたしにとっての緊急事態宣言下とはどのような生活だったのか。またどこかでお話ししようと思う。

ということで、長野県からなぜ九州で暮らしているかというと道すがら出会ってしまった愉快な仕事仲間に絡めとられているからでした。
今日はこのへんで。

カバー写真は九州の喫茶店の写真をかわるがわるあげていきます。こんなご時世ですが、こちらにも素敵な喫茶店がたくさんあるのでちょっと旅気分を。
今回は博多、中洲川端にある「鈴懸本店」で食べたミートソース。鈴懸のお菓子は洗練されていて美しいです。お店をのぞくだけでときめく。喫茶室は本店だけです。これまた素敵なつくりなのです。

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ならねー!
(熊本の方言でまたねー)

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