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【U】uncle/uniform/university

【uncle】母の実家は女系家族で母が長女で、その下に5歳程づつ歳が離れた叔母が2人、そして一番下が叔父である。
叔父と私は7つしか違わないので、私が小学生の頃、映画館への付き添いは高校生の叔父の役割だった。
今はめずらしいだろうが、昭和の大家族アルアルである。
叔父というより兄みたいな存在だった。


そのせいもあるだろうが、大正生まれの祖母が認知症になった時に言われたことがある。
「孫のシーちゃんが、もう40になったんや」
シーちゃんとは、私のイトコで、初孫の私はその頃はもう50歳になっていた。
私は、孫から娘に昇格されたのか?はたまた記憶から消されたのか?


当時、私に対する祖母の話し方は家族に接する感じだったので、家族であれば孫でも娘でも立ち位置は気にしないことにした。
それから数年後には「どこの方か存じませんが、よくいらっしゃいました」って言われた。
その時が一番悲しかった。
皆のことを忘れても、おばあちゃんは最後まで叔父さんのことは忘れなかった。
何人も男の子を亡くして、やっと授かった跡取り息子。
今の世の中では想像さえできないほど、待ちに待った男児誕生だったに違いない。


友人宅の手作りの飾り
毎年、感動!


【uniform】
私が高校生の頃、制服が学ランからブレザーに切り替わった時代だった。
中学のセーラー服からの卒業してブレザーを着た時に、一歩分大人になった気がして誇らしかった。
今みたいな可愛い制服じゃなかったけど、あの頃はアレで十分満足だった。
あれからほぼ五十年、今年久しぶりに同窓会がある。
前回の還暦同窓会から、◯◯◯で7年ぶりの開催となる。
毎回のことだが、会が始まってしばらくの間は、皆かしこまって座っているが、お酒を片手に話が弾んでいくうちに、現在の顔と昔の顔が重なって見えてくる。
時間が行ったり来たりしている感じが心地よいひと時。


【university】
高校を卒業して18歳で就職し、3年弱働いて夫ヨッシーさんと結婚した。
後悔しているわけじゃないが、選ばなかった道を歩いている私を想像することがある。
大学に行って違う誰かと出会い、結婚をもっと先に延ばしシングルを十分楽しむ。
あぁ、でもねぇ、そうするとヨッシーさんとも出会わない。
となると、息子たちも生まれてないし、可愛い孫たちにも会えないことになる。
それは、絶対ありえない!
自分が選んだ道は、きっと自分が選ぶべき道だったんだと信じよう。
そして一日一日を大切に、最後までゆるゆると楽しく生きていきたい。
人生の卒業式のあとは、こんな雲の上ならいいな。


散歩中の1枚
見上げれば青空

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