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つらい思い出は絶対忘れるな

今回のタイトルは、会社の上司から最近言われた言葉だ。

みなさんはつらいことがあった時、どう対応されることが多いだろうか。

つらいことの度合いにもよるだろうが、

つらい出来事と向き合って、どう解決したらいいか、もしくはどういう捉え方をしたら傷が癒されるかを考えるだろうか。

それとも、
おいしいものを食べたり、趣味に没頭したりして、なるべくつらい出来事を早く忘れることができるように努力するだろうか。

私は断然後者だ。
趣味が多いからかもしれないが、
つらい出来事を早く忘れたいがために、特段意識してやらずとも、仕事終わりやオフの日に趣味に没頭していると、つらい出来事がどうでも良くなってしまうことが多い。
推しの顔を見ていると、一時的な喜びの感情があっという間に上回ってしまう。

大半の人…ほとんどの大人はそういうものじゃないだろうか。
つらい出来事を考えると悲しい気持ちから抜け出せなくなることもある。しんどくなる。
ネガティブな感情と向き合うのも体力がいるのだ。
だから、気を紛らわしたり、さっさと忘れてしまうほうが精神的に浮き沈みが少なくて楽なのだ。
それが習慣になると、自分がつらい時、何でリセットできるか考えやすくなる。
いわゆる「自分の機嫌をとるのが上手な人」だ。

でも、つらい出来事が重なってしまったら?
臭いものには蓋をする、みたいに、ずっと見て見ぬふりをするのか。

それでは、いずれ爆発する。
何をやっても抜け出せなくなる時が来るのだ。
結局、つらい気持ちは完全には忘れられない。
納得も何もしていない状態で、ショックな気持ちを綺麗さっぱり封じ込めることは出来なくて。
忘れるにしても一時的なのだ。

「つらい思い出は絶対忘れるな」

そう言った上司。
職場でどうしてもうまくいかない「つらい出来事」があって、いろいろと吐き出した時に言われたひと言。

「つらい思い出を忘れたら、また同じことを繰り返す。結局、いつまで経ってもつらいことから抜け出せない。だから絶対、つらい思い出を忘れちゃダメだ」

私にとって、新しい生き方の提案をされたみたいだった。
例えば、仕事で、毎日遅くまで残業しているとする。仕事が終わり帰宅して、疲れたな、しんどいなと思う。
たとえ好きな仕事であっても、1日全力で取り組んで疲弊してしまうと、ネガティブな感情だって出てくる。最近朝起きられないなとか、睡眠をとっても疲れが取れないなとか。
でも、お風呂に入ると少しリフレッシュできる。
寝る前にスマホを見る。推しの新しいコンテンツが出ていて鑑賞。うわーかわいい、最高!疲れが吹っ飛ぶ(ような気分)。この瞬間のために生きてるようなもんだな。今度のライブ楽しみだな。よーし推しに貢ぐために働くぞ。私今日もオツカレ!
こんな感じで、つらい出来事を見て見ぬふり。つらい出来事と向き合っても、解決策も何も分からないし、現状をどうにかする自信がないから、ただ逃げてるだけの自分。

良くないんだ、こんなこと。

上司の言う通り、結局同じことを繰り返すだけなのだ。なんなら、そのつらい出来事があることが当たり前だと思ってしまう。

もちろん、多少の嫌なことは忘れて趣味やなんかに打ち込んだ方がいい時だってたくさんある。
いちいち気にしていたら、それこそ不健康だ。疲れてしまう。

でも、つらい出来事でも解決できることは、向き合って解決しなくてはいけないんだ。
自分だけで解決できそうにないなら、誰かに相談すれば良い。今回、私の場合は上司だった。

なにより、つらい出来事を繰り返さないためだ。

つらい出来事と向き合うのは、いい気分がしない。心がずーんと重くなる。でも、勇気を出して、一歩踏み出してみよう。何か変化は、きっとある。

私は上司のこのひと言を、
私と同じように、つらい出来事があった他の人のエールにもできればと思った。だから、noteにしてみた。

「つらい思い出は絶対忘れるな」

それはきっと、今以上の幸せへの第一歩だ。

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