結婚した日に聴き続けていた推しの曲
先日1つ歳を重ね、そのタイミングで結婚した。
果たしてこれは「人生の転機」というほど大それた表現をするのが妥当なことなのだろうかと疑問に思う気持ちと、苗字が変わるということは割りと大事なのではないか、という気持ちの狭間にいる。
恐らくまだ実感がないのだと思う。
そんな日に無性に聴きたくなった曲があった。
推しのひとりであるスンヨン(WOODZ)が歌う「BEHIND」という楽曲だ。
最初に聴いた時は「Cigarettes After Sexっぽい雰囲気で好きだな」という印象だった。
独特の浮遊感と切なさが混在した心地良くもエモーショナルな楽曲で、聴けば聴くほど味わいが増す。音楽のジャンルとしてはドリームポップというのだろうか。
この曲、メロディはもちろんのこと歌詞が本当に良い。(papagoの力を借りて翻訳しつつ自分なりに意訳した歌詞を抜粋したい。)
スンヨンという人間まるまるそのまま表しているようでもあるし、散文的というか独自の読み味がある。
うわ言を呟いているようで、人生の真理を歌った曲という感じが大好きだ。
スンヨン的には個人に宛てた恋愛ソングかもしれないし、ぼんやりと概念のように横たわる大衆へ向けた愛の歌かもしれない。
そのいずれも違うかもしれない。
書き手の真意はいちオタクである私が完全に理解することはできないため、私が受け取りたいように受け取った時においてのこの曲は「人生そのものの姿」である。
年齢という数字が変わり、苗字が変わった日にこれまでの人生と現在のわたしとこれからの人生について想いを馳せながらBEHINDを聴いて思ったことがある。
結婚しても私という個人が消えるわけでもなく、私という個人の人生が消えるわけではない。
ましてや私という人間が抱える孤独が消えるわけではない。
そのことを自分に言い聞かせると、切ない安堵感で胸がいっぱいになる。
私は私という人間を全うしたい。
できればそうして最後まで生ききりたい。
死ぬことばかり考えていた自分がこうやって考えられている今のことを幸せだと言えるのだろうか。
また言いきりの形にはできない現在ではあるが、未来の自分に書き残しておきたい。
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