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KPOPと映画と読書が好き

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映画「オオカミの家」の感想と考察:内側を侵食される恐怖

大学生の時にアニメーションの授業で見たアニメ作品がずっと心に残っていて、大人になった今でもふと思い出した時に見返していた。 ある日いつも聴いていたラジオで年間のベスト映画を発表する回があり、その中に出てきたのが「オオカミの家」という作品だった。 興味を惹かれつつも「心身ともに健康な状態で観るべき」と言う前評判にうつ病の自分は怯んでいたが、なんとこの映画の監督が前述した大学時代に見た忘れられない作品の制作者であったことを知る。 そんな折にちょうど目黒シネマで大好きな「アメ

    • IUとテテの終末愛は現代を生きる私たちの物語でもあった

      IUとテテというKPOPの表現者の頂点である二人の共演ということで公開前から楽しみにしていた「Love wins all」のMV、初見で気づいたら泣いていた。 久しぶりに心が震える映像に出会って、この気持ちを新鮮なまま記録しておきたいと急いでnoteを開いてる。 (あくまで個人的な感想や解釈であり、曲の歌詞に対する感想ではなくあくまでMVのみに絞った感想です。) このMVが「終末SFもの」というのは間違いないけれど、そういう映像的なジャンルではなくこのMVが描いているテー

      • それが望ましい「視線」であろうとなかろうとなかろうと

        1度MVを見てからというもの心臓を掴まれたように、ほぼ毎日聴き続けているIVEの「Either way」 楽曲としての良さだけでなく頭を離れないのはこの曲が歌うテーマも大きいと思う。 端的に説明すると「他人から見るわたし」を通して「私とは何か」を鮮やかに描き出した作品である。 つまり、生きている限り人間が絶対にぶち当たるであろう普遍的なテーマ、「自分とはなんぞや」についての歌なのである。 そんなことを歌われたら、永遠にこの曲について思考し続けてしまうのがオタクの性分で

      映画「オオカミの家」の感想と考察:内側を侵食される恐怖

      • IUとテテの終末愛は現代を生きる私たちの物語でもあった

      • それが望ましい「視線」であろうとなかろうとなかろうと