"feel" MISAKI
午前4時に自宅を出発し、車を走らせること約7時間。
辿り着いた漁師町で、僕は人生最高の旅を経験した。
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振り返ってみればきっかけはnoteだった。
僕のnoteに興味を持ったというDMがあり、1か月ほど前にその方と都内でお会いした。
色々な話をする中で、「知り合いにこんな面白い人がいるよ」と紹介してもらった方(以後、Sさん)がいる。
Sさんは若いながらも行動力が凄まじく、三浦半島の先端にある三崎という町に移住したのだと教えてもらった。
今回はそのSさんに会いに行ったという訳だ。
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一体何が人生最高の旅と僕に言わしめたのか。
それは、出会った人々の非日常性だと思う。
別格な旨さの鮪の漬け丼を食べ、Sさんとも仲良くなり、チェックリスト的には申し分なく満足だったが、そんな表面的な行動リストについてここでは言及しない。
とにかく出会った人々が、僕の出会ったことのない素敵な人ばかりだった。
三浦・三崎は昔ながらの歴史ある町だが、最近は移住者が多く次々と新しい事業が展開される、今日本で最もホットな町のひとつらしい。
僕が今回の旅で出会った人々もみなが移住者で、彼らのエネルギーには大いに感化された。
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移住者が多い町だからこそ、同じアウトサイダーである旅行者に対して寛容な雰囲気が非常に心地よかった。
かつては異なる土地で活動していた者たちが、同じようなフレーバーを察知して三崎という終点に集い、共闘している様子が堪らなく格好良い。
三崎を有する三浦市は、神奈川県の市で唯一の「消滅可能性都市」に指定されている。
観光業とは違った角度から、職種横断的に町をより本質的な部分から盛り上げようと試行錯誤する彼らには、「生きている」という言葉が本当にしっくりきた。
三崎の町並みは、”レトロ”と安易に片付けるには勿体ないくらいの風情に満ちた景観だった。
そのため立地上からも「都心から最寄りの癒やし空間」として、首都圏にゆかりのある移住者が多い印象がある。
だからだろうか、安直な表現だが、彼らは一様に知的で洗練された価値観と感性を持っている気がした。
僕が出会った人々も、物事を俯瞰で見る力があって、自分の生き方や働き方を確立した”大人”な雰囲気があった。(お前何様だよって感じですが笑)
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移住者への憧れの眼差しはあるのだけれど、彼らも彼らなりの苦労をたくさん抱えているのだと感じた。
例えば、新参者として町のPRをすることの葛藤や旧勢力との関係性、将来の不透明さなどだ。
移住者は自由に羽を伸ばして色々なことにチャレンジできる、という理想像には確かなもどかしさがついて回るのだと初めて知ることができた。
そんな移住者ならではの弱い面を垣間見たことで、彼らのことが本当に愛おしくなった。(お前何様だよpart2)
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新陳代謝が進まなければ、あらゆるものは廃れていく。
町もそうだ。
京都・奈良のように圧倒的な歴史があって、掘っても掘っても終わりの見えない過去のある土地なら別だろうが、新しい潮流を生み出すことができない町は人々から飽きられ、廃れる。
アウトサイダーが生み出した新しい潮流は必ず歴史の1ページになり、その土地の歴史は将来的に厚みを増す。
人が、町が、生きている瞬間を体感した幸せな旅だった。
また行きたくなる場所、また会いたくなる人に囲まれた貴重な時間。
ある種の無責任さを感じて、旅先で普段は言えないのだが、三崎は本当に「いい町」だ。
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唯一後悔していることは、町の雰囲気に似つかわしくないダサダサ旅人ファッションで行ってしまったこと。
久しぶりにミスったなと、、、
近いうちにまた必ず。
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