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相対的いい日【1ヶ月日記】

昨日の疲れが残っていて、朝早く起きられなかった。朝ごはんも食べられなかったけど、その代わりよく寝たからいいや
学校へ行く時、どうしても行く気になれなくて、気分を上げるために普段は絶対につけない香水をつけた。一年ぶりくらいに使ったけれど、やっぱり好きな匂いで安心する。

ヴァイオリンを弾いていると、もう1週間が経ったんだなと思う。今日は思った通りの音が出てすごく気持ちが良かった。正確に音を出すことって、すごく難しい。ヴァイオリンは場所の数だけ音がある。それはもはやドレミにはできないものだけど。けど、そんなところが好き

数日前友人にもらった花と、自分で買った花が、少し開いてきた。もうすぐ命が終わるんだろうか

放課後は和紙部。1週間の終わりが近づいてきているのを感じながら、今日も話し合いをした
そのあと、工房へ行く。道具の片付けを済ませて、本当は通っちゃいけない道を、KくんとAちゃんと帰った。急な坂道でつかれたけど、いつもの道とは違う道ってなんだかたのしい。

寮へ着いたら、腐ってしまったであろう、ちりとり済み楮の処理。
うわぁぁくさすぎる!まじでやばい!って言いながら3人で手をくさくさせて一生懸命洗った。元はと言えば外に1週間も放置していたのが間違ってるんだけどね
くさすぎてなかなかやってられないし、大きい蜂が二匹も周りをうろついているし、蚊もたくさんいて、わりと絶望的すぎる。
しかも、一番最悪だったのは、洗っている途中に、楮を溝の中に落としてしまったこと。本当に地獄だと思った。むしろあれが地獄でないなら何を地獄と呼ぶのかというくらい、地獄だった。はあかなしい

けど、何回か洗っていたら匂いもマシになって、ゴミも少しとれたので、何もなかったことにした
しばらくしたら他の和紙部員たちが帰ってきて、くさかったわーみたいな会話をして、ごまかした。ごめんね

お風呂からあがったら、同学年のMちゃんとNちゃんが面接の練習をしている。もうすぐ入試を控えたふたりは、面接がやばい…と言っていて、一生懸命話す練習をしていたので、えらいなぁって横で聞いていた。
そのあと3人で、今度の試験についてとか、11月にあるフィールドワークでどこに行きたいか、みたいなこととか、もうすぐ卒業じゃんみたいなこととか、いろいろ話した。
あんまりこのメンバーで話すことがなかったので、たのしくてずっと話していたかった

そのあと大事な話をして、その間中ずっとわたしは蚊取り線香を眺めていた。相手が言葉に詰まったり、考えている間、蚊取り線香は3センチくらい短くなっていた。
蚊取り線香の煙は、ゆらゆらして、いろいろなものにぶつかって、やがて消えていく。なんだか綺麗だった
わたしも、そうなりたいと思った。煙になりたいと願った

ぼーっと食堂で刺繍をしていたら、普段絶対に話さない一年生の子から話しかけられた。「なにやってるの?」って聞かれて「刺繍やってる!」って言ったら「わたしも趣味なんだよね」って教えてくれて、そこから少しだけ盛り上がった。うれしい…まさか話しかけてくれると思ってなくて、めちゃくちゃ嬉しかった
今日一うれしいことかも。

今日は雷がすごくて、打たれたら死にそうだなって思いながら布団に寝転んでいる
あたたかい居場所があるって幸せなことだよね

相対的いい日があるなら、絶対的いい日もあるはず。

学んだ英語残しとく
相対的:relative
絶対的:absolute

230921

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