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300社応募して内定0の元起業家が痛感したスペシャリストになることの重要性と転職活動を始めた頃の自分にしたい3つのアドバイス

もともと大手企業でも働いていたし起業もして200万PVのサイトを作った実績もある、ビジネスパーソンとして一定の評価はしてもらえるはずだからすぐに内定ももらえるだろう。と私は自分の市場価値は高いと信じていました。

ところが…2ヶ月間の就職活動で300社に応募して内定はまさかの0です。

理由はいくつもありますがここまでの転職活動を通じて感じた一番の問題点は、私がスペシャリストでなくゼネラリストになってしまったことでした。

企業の中途採用というものは基本即戦力を求めています。マーケティングであればデータ分析の即戦力、広告運用の即戦力、SEOの即戦力、なんでも即戦力でなくてはいけないのです。

私のライバル達は、同じ年の人でも約6年間事業会社でマーケティングに特化して仕事をしてきたスペシャリスト達です。かたや私は、0→1で事業を立ち上げることはできてもマーケティングに携わった経験は全仕事の中の一部でしかなく、基本的な知識は持っているが見劣りする人材でしかないと気づきました。

自分が部長だったら自部署の仕事で使うスキル以外の能力なんてどうでもいい、そんなあたりまえのことですよね。


更に転職で認識しておかなければいけない事があります。それは転職とは横移動しかできない、ということ。

どういうことかと言うと、小企業から大企業へいきなり転職はできないということです。小企業からは小企業、中企業からは中企業、大企業からは大企業、と同じ規模感の会社にしか基本転職はできません。もちろんスペシャリストとして事業規模が変わっても再現性のある機能的スキルと実績があれば別でしょうが、100万円の売上を作る仕事と1億円の売上を作る仕事では類似していても本質的に必要なスキルが違うということです。

実際、運良く大手企業の面接にこぎつけても「事業規模」の違いや事業会社で働いてきたその職種のプロフェッショナルと比較され落ち続けています。

上場企業の二次面接でも「人柄も良い、マインドセットも良い、スキルも不足はしていない」と高評価をもらったことがありますが最終的に不採用になりました。その理由は、スキルは不足はしてないが他の候補者と比べると劣る、というものでした。

・弁護士ドットコム社

・sansan社

・DMM.com社

などせっかく書類が通過した有名企業もきちんとこのことを理解して対策をしていなかったばかりにお祈りメールが届くのです。


私が2ヶ月前の自分にアドバイスできるとしたら3つ伝えたいことがあります。

①どの会社でも使える「ポータブルスキル」をアピールする

 これは職種に関係なくどんな仕事でも求められるスキルであるマネジメント力、課題発見能力、課題解決能力、提案力、リーダーシップなどを指します。ポータブルスキルはどの仕事でも再現性があり、採用担当者にとって再現できれば魅力的に聞こえるエピソードを交えて話をできれば専門スキルが多少不足していても穴埋めすることができる可能性があります。

②スペシャリストには劣る部分があることを認め正直に伝える

 これは自分が他の候補者と比べてどこが劣っているかを自覚していることをアピールしています。今までの仕事の成果をアピールしつつ、今の自分ではスペシャリストと比較した際に劣るスキル理解しており、それをキャッチアップして会社に貢献できる人間だと思ってもらうためです。少し見劣りするレベルであれば、現状の自己課題をきちんと理解し努力する人の方が長い目でみれば高いパフォーマンスを出してくれるのではないか、と面接をする上司にあたる人は思うことでしょう。逆に下手に取り繕うと現時点のスキルのみの比較になりゼネラリストには不利になります。

③採用時の年収にこだわらず給与の上げ幅を見ろ

 これは採用時点の年収に固執しないことを指します。私は金融企業で働いていたとき27歳で年収は800万円でした。そのことを引きずり就職するならせめて減額になっても600万円くらいはほしいと思っていましたが、今の私の市場価値はゼネラリスト扱いで価値は低いのです。給与を400万円でもいいから給与の上がる可能性の高い企業にまずは入社することに集中した方がいいです。実際求人票にあるレンジ内でしたがスキルと比べて「希望年収が高いから」という理由で不採用になった会社がありました。そうして自分の価値に合わない要求をせず、良い企業に入るために採用のハードルを下げて入社してからパフォーマンスを出して給与を上げていく、という感覚を持って欲しいです。


今回の内容のまとめとして、

・転職はゼネラリストでなくスペシャリストが勝つ

・転職は基本横移動、上に行けるチャンスは逃すな

・面接ではポータブルスキルをアピール

・自分の能力不足を認め、逆にアピールに使う

・年収は良い会社に入れれば後から上がるからこだわるな


と、本当に本当に転職活動を始めた頃の私に伝えたいです。

こうしたことを理解した時にはもう行きたかった企業からは不採用になっており1年は再応募できません。

転職活動を始める方はぜひとも知っておいてほしいことです。

今後もこうした情報を伝えていきたいと思いますのでよかったらフォローお願いいたします。

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