ゆきのやう

化学系の学術論文を主食にしている中小企業勤務の男 気になる論文、個人的トレンドについて…

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化学系の学術論文を主食にしている中小企業勤務の男 気になる論文、個人的トレンドについて #AnalyticalChemistry #MaterialChemistry #Surface #Solvent #Nanoparticles

最近の記事

[書きとめ] Ascorbic acid stabilised copper nanoclusters asfluorescent sensors for detection of quercetin

https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2020/RA/D0RA01265C 概要: Cu2+イオンをアスコルビン酸を水溶液中で加熱することで、銅ナノクラスターが合成できる。このナノクラスターは水中で安定であり、青色蛍光を示す。液中にケルセチンを含む場合、この蛍光の消光が認められた。ケルセチンの検出プローブとしての応用できる可能性がある。 背景: 金属ナノクラスターの合成には、様々な手法がこれまでに研究されている。

    • [書きとめ] Blue emitting gold nanoclusters templated by poly-cytosine DNA at low pH and poly-adenine DNA at neutral pH

      https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2012/cc/c2cc32841k 概要: クエン酸でテトラクロロ金(Ⅲ)酸を還元した場合、酸性条件下でポリシトシン30merまたは中性条件下でポリアデニン30merを共存させると青色発光の金ナノクラスターが合成された。 背景: DNAをテンプレートとして金ナノ粒子を合成する試みはこれまでに報告されているが、DNAをテンプレートとして金ナノクラスターを合成した報告はない。

      • 【書きとめ】Silver Nanorings:New Generation of Transparent Conductive Films

        自分用に書きとめ https://doi.org/10.1002/chem.201804788 概要 銀ナノリング(リング径約15μm, 厚120nm)の新規合成法を開発。銀ナノワイヤー合成に類似した方法で、アンモニウム塩を添加し加圧条件下で液相還元合成することにより、ナノリングの高収率合成を達成。 バックグラウンド これまでにもナノリングの合成例はあった。しかし、低収率だったり、形態の制御ができなかったり、方法が特殊で高価だったり、、満足のいくものではなかった。こ

        • ナノ "粒子" からナノ "クラスター" へ

          はじめに ナノレベルの大きさの微粒子のことを”ナノ粒子”と呼ぶ。 ナノ=0.000000001ミリのことなので、1つの粒子を観察しようとしても、とうてい肉眼で見えるものではない。電子顕微鏡などのツールを使わないと1つ1つの粒子を観察するのは難しい。残念ながら、夏休みの自由研究として、自宅で観察するような気軽に扱えるものではない かといって、日常生活と無縁かというとそうではない。目に見えていないだけで"ナノ粒子"は身近に存在している。 例えば、ウイルスもある種のナノ粒子であ

        [書きとめ] Ascorbic acid stabilised copper nanoclusters asfluorescent sensors for detection of quercetin