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広島であってはならないことが起きている

G7広島サミットでは、広島でしてはならないことをしてしまった。
核兵器の存在を結局認めてしまうということをしてしまった。
世界で初めて核兵器の惨禍に見舞われた街で、被爆国の政府が主催したサミットの場で核兵器の残酷さ、惨さをどこよりも知っているこの街で、核兵器の存在を事実上認めてしまった。
また、サミットでは、現在行われているロシアとウクライナの戦争についても世界の意思をさらに分断の方向に進めてしまった。
先の大戦で傷付き、平和の尊さを誰よりも知っているはずだったこの国で、戦争継続を消極的にでも認め、核兵器の存在を必要悪として認めてしまった。
旧約聖書の古代イスラエルの歴史を記したものには、王が変わる以前は神の目に正しいことをしていても代が変わるとイスラエルの神から離れ偶像を崇拝して神の目に悪とされることをするようになったことが繰り返し行われたことが書いてある。平和を求め続けてきたこの国が時が過ぎるとともに方向を変えようとしている今、結局、我々は歴史に学ぶということはできないということを痛感している。
人々は、善き行いを行い続けることができず悪事に走り、悲劇の上にまた平和を取り戻すということしかできないのであろうか。いや、そうならないでほしい。何ができるのか分からないが、今を生きる子どもたち、そして未来の子どもたちに戦争の悲惨を味わわせたくないと強く思う。そして、広島で起きてはいけないことが起きてたこの時、子どもたちに互いに愛すること、互いに大切にすること、何より平和を求め続けることの大切さを伝えねばならないと強く思う。

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