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桐島洋子最新作『ペガサスの記憶』

  桐島洋子さんの最新作ーしかも自伝!(私は自伝的エッセイがなにより好きです。)が6/15発売されました!

わたしが行った書店の1軒目では売り切れ、2軒目の大型書店では平積みでしたが、あと1冊でしたっ!ふぅーっアブナイアブナイ、今日来てよかった…と手にとったのが先日。

 出生~文藝春秋で腕をふるっていた頃~出産を兼ねての船旅(凡人には考えられませんっ)でノエルさんを出産するところで、ご本人による文章は途切れています。

本書内に、2014年にアルツハイマー型認知症を発症したため、と、ご家族による告白があります。

本の後半は、表紙の美しい3人のお子さんが、それぞれの目から、洋子さんとの人生を書いています。

桐島洋子さんの自伝的エッセイは、ほかにも読んだことがあり、そのたびに度肝を抜かれたものですが(#^^#)、その類まれなる行動力と好奇心で、精神世界の旅もされているのですよね。

数年前にこの本を読んで、それはそれは驚きました。

気功を体験したことで、「気」が自身の身体を駆け巡る感覚を実体験し、そこを起点に起こった、いわゆるセレンディピティの体験から、精神世界に分け入っていく過程が収められています。

「ノンフィクション作家」の肩書通り、弛めることなく、この世界を追求していく過程にグイグイ引きこまれました。まだお読みでない方は、ぜひ読んでみてください。
(ーもう出版されていないのかな?図書館にはありました。)

ご自宅でいわゆるスピリチュアルな集いもやっていらしたとのことだったので、行きたいなー、と私が思った数年前には、もうやっていらっしゃらなかったのですが、『ペガサスの記憶』を読んで、その理由もわかりました。

『ペガサスの記憶』には、その頃の洋子さんの様子や、一緒に楽しんだことなどを、お子さんが書いている部分もあります。

洋子さんを支えるご家族の心も大事にしたいなぁと深く感じ入る本でした。

ふつうは、”産んですぐ誰かに預けて自分は働きに行ってしまう母”となると、いろいろな葛藤も与えてしまいそうですが、お子さんたちのひとりひとりが心底、洋子さんを尊敬し、認めていることが、胸せまるものがありました。(^^)


 


今回も、みんなのフォトギャラリーから画像をお借りしてみました。ありがとうございます(^^)。

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