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【映画】新海誠監督映画「すずめの戸締まり」:ダイジンと草太から作品メッセージを考える#151

こんにちは。

先日、新海誠監督作品映画「すずめの戸締まり」を観てきました!!
新海誠監督作品は初の鑑賞になりました。
※ヘッダー画像は、ムビチケ予約特典でした※

私の事前情報としては、予告動画を観て「主人公が日本各地を巡る」、
主題歌「すずめ」を歌う十明さんの声とグラフィックが気になった
という程度です。

この作品では、2011年3月11日に起きた東日本大震災が出てきます。
ご自身やご家族で被害にあられた方は、心の準備が必要なのかも知れません。

鈴芽(主人公)がたまたま廃墟でみつけた「扉」を開き、「閉じ師」の草太と出会ったところから物語は始まります。
鈴芽の幼少期と「扉」から出てくる災い(地震)を食い止めようと鈴芽が日本各地を巡ることで物語がすすむのですが、草太とダイジン(地震を抑え続けた神)の視点から作品に込められているメッセージについて考え、今回は書きたいと思います。

※極力ネタバレのないように、作中の言葉や表現を別の表現に置き換えて書きたいと思います。

ダイジンのキャラクターに作品のメッセージが込められているのかもしれない

出典:映画.com

本作品で重要なキャラクターの1匹(?)です。

鈴芽が災いを封じる役割をしていたダイジンの封印を解いた事から物語は始まります。
封印が解かれるまでダイジンは「要石」と呼ばれていました。
封印から解放されたダイジンは、草太を椅子に変えて「要石」の役割を草太に移してしまいます。

自由気ままに移動し続けたり、鈴芽に対する言動が
猫の姿とマッチしていたように思いました。
「鈴芽、好き!」「遊んで!」
と鈴芽の関心を惹こうとする言動が度々みられます。

どれくらいの期間をダイジンが「要石」の役割を担ってきたのかわからないですが、「要石」に戻そうとする鈴芽や草太から逃げ回り続けます。
最後には「要石」に戻るのですが、草太が「要石」になってしまう過程を見たときに、長い期間孤独な時間を過ごしてきた寂しさをダイジンというキャラクターで表現しているように感じました。
1つの場所に留まり、時が経つにつれ忘れさられていく故人の立場にたったキャラクターなのかもしれません。

草太の心情から、大切にしたいことを考える

出典:映画.com

「要石」にされてしまった草太は、常世と呼ばれる場所で1人残されたままになります。
心を閉ざす、寂しい気持ちを表すかのように体を氷のようなものに覆われて椅子にただ座ったまま残されてしまいます。

「閉じ師」という家系に生まれながら、教師を目指していた草太。
鈴芽への想いや、教師になりたかった想いが、
突然の災いによって叶わなくなった人達の心残りという想いを代弁しているように思いました。

鈴芽が常世に残された草太を救いだし元の姿にも戻るのですが、
「寂しさ」「忘れられる」というのは、心に大きな影響をもたらすものだと感じました。

まとめ

作中では、愛媛、神戸、東京でも災いを封じ込めるシーンが描かれています。
廃墟に常世と現世を繋ぐ「扉」がある設定なのですが、各地の「扉」の奥にその地に住んでいた故人が眠っているように表現されているようにも感じました。
本作品を観て故人を忘れることなく、地元に帰省する際はお墓参りを毎回することを大切にしたいと思います。

■作品情報

出典:映画.com

監督&原作     :新海誠
メインキャスト:岩戸鈴芽(原菜乃華)
                              宗像草太(松村北斗)
                              岩戸環(深津絵里)
                              芹澤朋也(神木隆之介)

九州で暮らす17歳の岩戸鈴芽(すずめ)は、扉を探しているという旅の青年・宗像草太と出会う。彼の後を追って山中の廃墟にたどり着いたすずめは、そこだけ崩壊から取り残されたかのようにたたずむ古びた扉を見つけ、引き寄せられるようにその扉に手を伸ばす。やがて、日本各地で次々と扉が開き始める。扉の向こう側からは災いがやって来るため、すずめは扉を閉める「戸締りの旅」に出ることに。数々の驚きや困難に見舞われながらも前へと進み続けるすずめだったが……。

出典:映画.com

参考:映画「すずめの戸締まり」公式サイト


枡田泰明

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