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海外でお世話になった人を思い出す■イギリス・大学院編

もしかしたら留学生と関わるお仕事をするかもしれない…?!

そんなこともあって、私自身が海外に行ったときのことを
今日はだいぶ考えています。

私が留学生だったとき・・・どんな人にお世話になったんだっけ・・・?

自分の今後に活かせるかもしれないので、
ちょっと思い出してみようと思います。
留学に関心がある方には、興味をもって読んでいただけるかしら。


私が留学していたのは、イギリスの大学院です。
数えてみて、ビビったんですけど、・・・20年ちょっと前のお話。
おお、鳥肌が立つ(笑)。

Daisy @ Student Office

学生課で留学生のお世話をしてくれていたのが、Daisy。

たぶん50歳半ばくらいだったと思う。
カラダにフィットしたスーツをよくお召しになっていた。
赤とか緑とかピンクとか、広いキャンパスを歩いていても
遠くからすぐにわかるような、派手めなスーツ。
そして必ずハイヒール。雪の日以外は。

短い文章の英語で、たくさん話す。
快活で、いつもポイントを押さえていて、率直。

たいてい午後、大学院生がたむろしているコモンルームに
ヒールでカツカツカツ!と入っていらっしゃる。
M&SのSushiは結構おいしかったわよ、とか
教えてあげた薬屋さんは見つかった?とか
学生に気軽に話しかけてくれる。
来週市立美術館で〇〇があるから行きなさい。
クリスマスのsong festivalには行きなさい。
有無を言わせない!みたいな口調だったのが印象的。

そして、言いたいことを言ったら、私は忙しいの~と
手をひらひらさせて、お茶の入ったカップを片手に
カツカツカツ!と消えていくのでした。

面白くって、かっこいい。
いろいろな情報を持ってる!
必要そうな学生に、タイミングよくその情報を与えてくれる!

私自身がとってもお世話になったことが二つ。

① 図書館のバイト
  ある日、コモンルームで友人と話していたところ、
  Daisyがカツカツカツ!と登場。
  そして、"You, you, you, and you." と学生4人を指さし。
  私も含まれていて、何???と思ったら
  "Follow me." と一言。
  「あなたたちはアジア人でまじめだから
  (今ではracistだと騒ぎになると思いますが、その頃は平気だったww)
  図書館でアルバイトをさせてあげます。
  シフトを決めてください。」
  というわけで、学部の図書館で週1回のバイトが決まったのですw
 
  アルバイトをするつもりは全くなかったのだけど、
  Daisyに言われたらなぜかNoとも言えなかったのが可笑しい。
  でも、実際アルバイトができて良かったんです。
  近い場所で、しかも勉強しながら仕事ができたし。
  時給は安かったけど、
  図書館に来ない学生はいないので、
  同じコースの学生全員と少なくとも顔見知りに。
  "Asian Library Girls"を知らない人はいませんでした(笑)。
  パーティーに呼ばれたり、
  スタディグループに入るきっかけになったり。
  院生って、やっぱりオトナなので、
  放っておくと知り合いはできにくいらしいのですが、
  学生のコネクションがぐっと広がったと思います。
  ほんと、Daisyのおかげ!

② 保育園のヘルパー
  ある日のこと。
  イギリスのこどもたちが、どんなふうにことばを覚えていくのか、
  教育現場でどんな言語活動をしているのか、
  その様子を見たい、と指導教官に伝えました。
  教官は、いいアイディアだけど、
  学校を探したり、担任の先生と面接するのが必要だろうから、
  決定までに結構時間がかかるだろうね、とのこと。
  そっかー。面倒かなあ、あきらめようかな・・・。
  残念ーーーー。
  なんて落ち込んでるとき、Daisyにちょっとその話をしてみたのです。
  大正解でした・・・。
  Daisyはその場で "Good. Follow me."と言って、
  校内の保育園へ私を連れて行ったんです。

  園長先生はDaisyを見て「久しぶりじゃないの~」といった様子。
  二人でぺちゃくちゃぺちゃくちゃお話をしているので、
  わたしは邪魔にならないように園庭の子供たちを見学。
  10分ほどして、Daisyは外に出てくると、
  「あなたは週1回、ここでヘルパー兼見学をしてよいことになった」
  と言うのです!
 
  びっくりしましたw

  このヘルパー経験、私の留学生活、そして、その後の
  英語講師生活を豊かな、興味深いものにしてくれました。
  (詳しくは改めて別の記事に書こうと思います。)


イギリスには全く知り合いがいないし、
イギリス英語にも慣れていない私でしたが、
冒険心満載だったので、特に不安はありませんでした。
でも、
やっぱり現地で知り合いが増えること、
とくに、地元の学生や学校と関係のない人たちとつながることで、
充実感が増したように感じたのを覚えています

きっかけを与えてくれる人って偉大だな!と
この記事を書きながら思いました。
そんな人になりたいです★




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