画力が上がる模写と上がらない模写の違い
すごくたくさん模写して、かなりの時間を費やしたのに、ちっとも絵が上手にならなかったという話をよく聞く。
でも、模写は画力をあげるのに有効だと語る人も多い。
つまり、がむしゃらの模写には画力向上のために必要な何かが足りないはずだ。
そこで何が必要なのかを探すべく、基本的なことから調べて、効果の出る模写のやり方のポイントを踏まえて実際に練習して効果が出るか試してみた。
デッサン、模写、クロッキーの違い
この3つの差がそもそもよくわかってなかったが、こちらの本を読んでやっとスッキリわかった。
この本を読むまで「模写」も「デッサン」も、見えている部分をカメラのようにパシャっと切り取ってキャンバスに写すイメージだったが違うとしっかり理解できた。それはデッサン。
デッサン力をつけるということは、観察力を上げることなので、カメラのセンサー感度やレンズの質を上げるようなものなのだろう。
全くデッサン経験がない状態は、観察力がない状態で、カメラに例えると、レンズが曇ってたり、ひずんでたり、割れてたり、写し取る感度が非常に低い状態なんだろうなと理解。
模写する意味はあるのか?
最近楽しんで見ているお絵描き系YouTuberのなつめさんちでも、同じトピックがアップされていた。厨二病の夫婦のやり取りと絵を書くのを見てるとすごく楽しくて絵が描きたくなってくる。
プロの絵師のなつめさんちの2人はこの動画の中で、こう言っている。
つまり、たくさん模写しても上達が実感できない人は、この3つのポイントをおさえていない可能性がとても高い。
逆に言えば、その3つのポイントを押さえれば模写で絵の上達が見込めるはず。
気になるそのポイントを盛り込んだ模写の方法と実践の様子はこの記事の最後に記載。もちろん気になる人は、先になつめさんちの動画をどうぞ。とにかく楽しいのでおすすめ。
たくさん模写をしても絵がうまくならない理由
上記の本にも模写のやり方が書いてあって、なつめさんちの動画と同じことを言っていた。
要するに、
そう考えると、線をなぞるだけのコピーを作る練習をいくらしたところで、先人(憧れの絵師)と同じような考え方や景色の切り取り方ができるようになるわけではないので、うまくならないのも当然だと納得。
効果のでる模写のやり方
なつめさんちの動画と上記の本を参考に画力の上がる効果の出る模写のやり方をまとめるとこうなる。
よくあるがむしゃらに模写しまくっても絵が上手にならない問題は、考えたり、技術を盗んだりするSTEP1,2と4を抜かして、STEP3でただ単にコピーをしているだけだから。
じゃあ、STEP1, 2, 4を入れたら絵は上達するのか?は気になるところなので、実践してみることにした。
効果の出る模写を実践してみた結果
実際に「人の笑顔のイラスト」を描けるようになるために、上の4ステップに少しアレンジを追加した練習をしてみた。
その実践結果をまとめたのがこちらの記事。
むちゃくちゃ恥ずかしいが、途中に「練習前のひどい下手な絵」も載せている。そこから、だいたい4時間でどれくらいかけるようになったかは見てもらえればわかると思う。
もとが下手ってのもあるけれど、個人的には4時間でかなり上達が実感できた。
こういう「できるようになった!」を重ねていくと、絶対もっとうまくなれるという自信が湧いてくるし、絵を描くのが楽しくなって、爆速でイラストが上達できるんじゃないだろうかという淡い期待も出てくる。
まとめ
ここまでの内容を3行でまとめるとこうなる。
模写してもオリジナルの絵が上手にならないのは、絵の上手い人の技術や思考を盗めていないからだろう。
ここで敢えて「盗む」という表現を使ったのは、この本の一節を思い出したから。
以前、この本を読んでいてハッとさせられたのが、この一節。
まねるその背後にあるのは、その憧れの人の思考を盗むこと。
模写ってそのための練習なのだろう。
しっかりとスタイルの背後にある考え方を盗む気でたくさん模写して、イラスト上達に励んでみようと思う。
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