ポヲ

失踪事件の考察・推理、心理学、心霊、都市伝説 性、フェティシズム、偏った趣味と思考 …

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失踪事件の考察・推理、心理学、心霊、都市伝説 性、フェティシズム、偏った趣味と思考 「10番目の男というルールだ。どんなに奇抜に思えても10番目の男は他の9人が間違っているという仮説を探らなくてはならない」 件の最終目的は泉南郡熊取町小4女児誘拐事件の友梨ちゃんを見つけること

最近の記事

「三叉路を歩く」飯塚事件:番外編

 平成29年7月の九州北部豪雨の影響により旧八丁峠は現在(令和6年8月時点)通行止めとなっているようです。実は既に八丁峠道路は新しい別の道路が完成しています。  死体遺棄現場も遺留品遺棄現場も見ることができず残念でしたが、問題の三叉路を訪れてみました。  八丁峠から誘拐現場とされる問題の三叉路まで車で行くと1時間ほどかかりました。8時30分ごろに誘拐したあと、11時に八丁峠に着こうと思うと、かなりタイトなスケジュールであれこれしないといけないと感じました。  第一印象とし

    • 「横尾を歩く」五條堀美咲さん失踪事件:番外編

       この記事は以下の記事の続きです。  五条堀美咲さんのアパートから電波が途切れたとされる交差点まで歩いてみました。彼女は、失踪した日の前日に自宅で深夜に友人とLINEした後、その行方がわからなくなりました。  彼女が住んでいたとされるアパートは車通りのある道路から道をひとつ入ったすぐにあります。このあたりは住宅地であり、車一台分の道幅で、周辺の道はあまり広くありません。近辺に駐車してストーキングするのも結構目立ちそうです。  彼女の自宅近辺で朝6時ごろに男女の争う声を聞い

      • 「俗称は、スカトロ(糞尿愛好症:コプロフィリア)」

        ※性的に偏りのある刺激的な内容のため、不快な方は読むのをご遠慮ください。  私が1ミリも興味が湧かない性癖としては「スカトロ」がある。とにかく、食わず嫌いはいけないと思い、何度か動画など観たことはある。いったい何処に興奮ポイントがあるのだろうと注意深く観察したが、注意深く見れば見るほどただただ嫌悪感と吐き気しか催さない。排泄物を性に扱う楽しさは自分の遺伝子には組み込まれていないのだろうと、やや残念に思う。  ここで好きに語りたいのは正式には「コプロフィリア」についてだ。「ス

        • 「園部にあったヒ素は、くまなく調べられていない」和歌山カレー毒物混入事件(15)

           毒薬としてのヒ素の歴史は古い。アレクサンドロス大王の死因とされ、クレオパトラが自殺の道具とし、ネロがローマ皇帝の座に就くためにも使われた。ヒ素は古代から証拠の残らない必殺の毒薬として使われていた。  ローマ・カトリック教会での地位を登りつめるためにヒ素を研究し、効果的に使ったのはスペイン生まれの枢機卿ロドリーゴ・ボルジアを当主とするボルジア家であるのは歴史的にも有名な話だ。17世紀のフランスでは、ヒ素は「相続の粉薬」の異名をとり、遺産を相続するために血縁者に対して使われた。

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        • 「横尾を歩く」五條堀美咲さん失踪事件:番外編

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          「偽装された2時間半」番外編 葛尾を歩く 名張毒ぶどう酒事件

           名張市葛尾地区を歩いてみました。本当は当時の葛尾公民館が見たかったのですが、37年前に既に取り壊されて現在は存在していません。  この集落から次の集落までは離れており、葛尾地区は限界集落のように周囲を山で囲まれた袋小路のようなところにあります。近くに名張市があるのですが、すぐ近くというわけではありません。どう考えてもここにわざわざ外部から誰かが侵入して服毒を企てるという事は考えづらいでしょう。  これが事件のあった60年前となると、何だか諸星大二郎の漫画に出てきてもおか

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          拷問殺人ライブストリームサイト「レッド・ルーム」は実在するのか

           「赤い部屋」と言われると江戸川乱歩かツイン・ピークスしか思い浮かばないのは私だけだろうか。  日本には「赤い部屋」という都市伝説がある。さらに1990年代末から2000年代初頭に開設されたとみられる同じ名前のFLASHで作成されたホラー動画も存在する。それらは以下のような内容だ。  「主人公は友人から、インターネットを利用中に消すと死んでしまうポップアップが存在する話を聞く。その後も家でネットサーフィンをするが例の広告はなかなか現れず、そのことも忘れかけていたときに噂のポ

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          「俯瞰して見るそれぞれの言い分、再審請求抗告審」飯塚事件(10)

          ※再審請求抗告審は少し視点を変えて、判決文を<検察><弁護><裁判所>の3者の主張を切り分けて考えてみます。あくまで、私が読み解いたように書き直していますので、稚拙な部分に関してはご了承いただきます。不要だと思いますが、さらに<ポヲ>の独り言も記載してみました。 ●T田の目撃供述について <検察>  T田さんは、森林組合の仕事の関係で八丁峠に向かう道を運転しており、2月には女児の失踪した20日以外に12日にも目撃現場付近を通行していました。そして、不審車両を目撃した時に運転

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          「2つの鑑定で再審請求審に挑む」飯塚事件(9)

          ※この記事もややブラックなユーモアの表現を含みつつ考察することをお許し下さい。  さて、ものすごく開かれること自体が難しい再審請求だが、再審を開始できるためには以下の要件を何か一つでも満たす必要がある。  これらのどれかを満たさなければ再審が開始されることはない。つまりは正攻法でいくならば新しい証拠を示し、裁判で認定された証拠をひっくり返すほかない。そのため、無罪にできるほどの完璧な証拠が出てこない限り、日本で再審が開始されることはないのだ。そう考えると、状況証拠だけで構

          「2つの鑑定で再審請求審に挑む」飯塚事件(9)

          「屁理屈だらけの控訴審」 飯塚事件(8)

          ※ここからはややブラックなユーモアの表現を含みつつ考察することをお許し下さい。  さて、控訴審から弁護側は様々な実験や検証データを突きつけるが、ことごとく意味不明な返り討ちにあう。検察側の反論の数々を読んでいる何ともいえない気持ちになる。この方々は六法に精通し、とても賢い方々なのだから、一生懸命に屁理屈を展開せずもっと他のことにそのスマートな頭を使えばいいのに、とちょっと不憫な気持ちに包まれる。  それらを読んでいるとやや悪意にも似たものを感じるので、私も真正面から検討せず

          「屁理屈だらけの控訴審」 飯塚事件(8)

          「久間三千年、という人」飯塚事件(7)

           調べれば調べるほどに証拠の数々と久間氏にはそれほどの強い結びつきを感じないのだが、いまだに久間氏を犯人とする説は根深くある。確かに調べてみるとなんというか、彼は印象というか心象がとにかく悪い。  久間三千年(くま みちとし)氏は事件発生当時54歳、福岡県山田市(現・嘉麻市)生まれ。地元の県立高校定時制を中退後、1957年6月から山田市の職員として、市長の公用車の運転手などを担当した。1973年から総務課管財係をしていたが、1977年に依願退職している。退職後は、小口の貸金

          「久間三千年、という人」飯塚事件(7)

          「もうひとつの事件と、ポリグラフ」飯塚事件(6)

           飯塚事件の4年前にも飯塚市では7歳の女児が行方不明になっている。この事件では女児も犯人も見つかっておらず、事件なのか事故なのかも分かっていない。  1988年12月4日(日曜日)午前9時30分ごろ、福岡県飯塚市明星寺の市営団地に住む潤野小学校1年生の松野愛子ちゃん(当時7歳)が、弟と一緒に自宅から約100メートル離れた弟の友人宅に遊びに行った後に行方が分からなくなった。彼女は無職の母親と弟の3人暮らし。  愛子ちゃんは失踪当時、赤地に白色の横じまのトレーナーに赤いジャンパ

          「もうひとつの事件と、ポリグラフ」飯塚事件(6)

          「一致していない4本の糸 繊維片について」飯塚事件(5)

           女児の衣類に付着していた繊維と、押収した久間氏の車両の繊維片の鑑定結果をもとに捜査機関は逮捕に踏み切った。A子とB子の着衣は福岡県警察本部刑事部鑑識課でリタックシート(微物採取用粘着シート)により微細物の採取が行われたのち、久間氏の座席シートの繊維片との異同識別が行われた。 福山鑑定(科捜研)  押収された被告人車の座席シートは全て同一の素材と認められたことから、助手席シート、運転席フロアマット、間仕切りフロアマット、後部フロアマット、運転席フロントマットの繊維片とリタッ

          「一致していない4本の糸 繊維片について」飯塚事件(5)

          「犯人との一致率vs研究所の誤り率 DNA鑑定について」飯塚事件(4)

           精度が高いとされながらもなぜか久間元死刑囚を逮捕するための決定的な証拠になり得なかったDNA鑑定について考えてみたい。  このDNA型の一致したという報道により、犯人である確証は揺るぎないというバイアスをうまく植え付けることには大成功した。しかし、この結果があってもすぐに久間氏を逮捕することはできなかった。これは、この証拠は完全な証拠になり得ていないということを意味する。 林葉鑑定  林葉鑑定は、九州大学医学部法医学教室解剖室に運び込まれた女児2人の膣内容物数点を採取した

          「犯人との一致率vs研究所の誤り率 DNA鑑定について」飯塚事件(4)

          「尿痕の矛盾、遺体の状態について」飯塚事件(3)

           遺体の状態から被害女児に何が起こったのかを妄想する。  遺体が遺棄された場所は飯塚市と甘木市(現朝倉市)の間にある八丁峠の第5カーブ付近から南方向9メートルの山中であった。  遺体は道路から投げ捨てられたような状態で遺棄されていた。  A子は黄色フード付きジャンパー、赤色上着、長袖シャツ、半袖肌シャツを身につけており、B子は白色フード付きジャンパー、茶色トレーナー、長袖シャツ、肌色肌シャツ、チェック模様入りベージュ色スカートを身につけていたが、2名ともパンツを脱がされてい

          「尿痕の矛盾、遺体の状態について」飯塚事件(3)

          「分けてないし、禿げてない。目撃証言について」飯塚事件(2)

           まずは、女児の目撃情報について妄想したい。  被害者のA子とB子は2人とも7歳で、飯塚市立潤野小学校1年に在学していた。  A子は、黄色のジャンパーを着て赤色ランドセルを背負い、午前7時40分ごろ、同級生のC子と一緒に、B子宅までB子を呼びに行き、3人で学校に登校し始めたが、午前8時ごろになってもぐずぐずしB子が「学校に行きたくない」と言い家から離れず、C子が二人を置いて先に登校した。B子宅から小学校までの通学路は距離にして1420メートル、所要時間は子供の足で20分から

          「分けてないし、禿げてない。目撃証言について」飯塚事件(2)

          「うち捨てられた二人の女児」飯塚事件(1)

           この事件は冤罪が強く疑われる事件なのだが、他の冤罪が疑われる事件とは全く違う点が一つだけある。それは、冤罪が疑われながらも死刑に処したことだ。この事件で死刑判決が下された久間元死刑囚は判決からわずか2年で死刑に処された。  真犯人が存在するならば、命懸けの身代わりによって新たな犯行が不可能となった。真犯人は沈黙さえすれば自分が逮捕されることは永久にないからだ。そいつは事件から30年間、必死に衝動に耐えているのだろうか。それとも、久間元死刑囚が本当の犯人だったのだろうか。  

          「うち捨てられた二人の女児」飯塚事件(1)