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ゲゼルシャフト的な思考法

こんにちは、だいきです。

地域コミュニティの異業種交流会に参加してきました。

建築家やイラストレーター、お花屋さん、農家、料理家など、
多種多様な方たちが集まり、ざっくばらんにお話をしました。

私は、近くにいた農家の方とお話ししていましたが、
同じ畑という共通項があっても、
取り組み方や考え方は全く違っていて、
一口に同業とはまとめられないなと思いました。

それこそ、横浜で農業をするメリットやデメリットを話し合ったり、
コミュニティとしての活動内容を共有したり、
様々な話が出てきましたが、
お話をしている中で、農との向き合い方の違いが、
集まる人の違いと密接に関わっていると分かりました。

私たちの畑は、自由な方が集まることが多く、
各地を自由に旅するように生活している人が、
よく見学やイベントに参加してくださるように思います。

逆に、お話を聞いた農家さんは、
家庭菜園をやりたいと思っているけど、
自分一人の力では難しいと思っている人が、
気軽に農業を体験できる場として畑を提供していると仰っていました。

このモデルは、都市部で人口が多い場所とマッチしています。

一つの考え方のフレームとして、
「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」というものがあります。

ゲマインシャフトは、地縁や血縁からなる村落共同体的な社会集団のことを言い、ゲゼルシャフトは共通の目的や目標を達成するために集められた集団のことを言います。

先の農家さんは、ゲマインシャフト的なコミュニティを形成していて、
遠方からも多くの方が関わっているそうですが、
基本的には、その土地に根を下ろし、
口コミで紹介してもらったりしながら、
お客さんを増やしていく方式をとっていました。

私たちは、どちらかと言うと、
ゲゼルシャフト的なコミュニティを目指していて、
世界中から、ある目的をもって人が集まり、
その目的が達成されれば、次の目的のために舵を切り、
その地点で離れる人も居れば、新しく入ってくる人も居て、
全体で、大きなエネルギー循環が起きている状態が理想的だなと思っています。

農業や畑というと、どうしてもゲマインシャフト的な集団になりがちで、
同質的な場になっていきますが、
そこに新しい風を吹かせようと思ったら、
ゲゼルシャフト的な思考が必要になってくると思います。

単純に畑で野菜をつくること以外にも、
多様な人が入れ代わり立ち代わり、
コミュニティに参加してもらえれば、
それだけアイデアが沢山出てきて、
新しい展開に進んでいけると思っています。

なので、野菜づくりが学べるコミュニティとかではなく、
大局を見て、環境や地球にどのような作用を及ぼしているか?
自分たちの活動が、どれだけ社会的に影響を与えているか?
を考えながら、コミュニティを動かしていくことで、
新しい視点から畑づくりができると思っています。

既存の農業のやり方ではない、
全く新しい農の在り方を考えようと思ったら、
世界中から人を集めて、大きな目標に向かって皆で進んでいく
というアプローチが最適だと考えています。

地縁や血縁だけではない、多様な関わりを育んでいきたいと思います。

それでは、良い一日を。

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