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超絶当たるという占いに行ってみたら、とんでもない戦いかつ結果になった話

☆ "当たる占い" は本当に当たるのか

驚くほど当たる占い師がいると聞いた。

ちなみに、私は基本、占いに頼らない人。

信じないんじゃない。

頼らないだけ。

自分の人生は、自分で想像したいから。

例えば、ネットとかで知らない人に「ああいう人だよね」とか「こういう人なんだよね」とか、てんで明後日な方向に分析されるのがあんまり好きじゃないのと同列ぐらいに、占いで何か言われるともやっと心が曇る。

だけど、ある時、とても大切な年下の友達が私にこう言った。

「最近、本当に元気がなくて心配です。なんか気分をかえたらどうでしょう? エンタメ的に楽しむと思って、占いに行ってみて下さい。おもしろいんです! ここすごいんですよ!」

とのことだった。

彼女はエステをやっていて、私はそこに通っているため、一見人にはわからないような体の疲れや元気のなさを敏感に感じ取ってくれたのだと思う。

(彼女のほうが占いよりよっぽど頼りになる)

決してへんな勧誘や宗教ではない。

とても素直な若く健やかな子なので、きちんと年相応に占いや神社めぐりにはまったりしているキラキラ感が眩しいだけだ。

そんな彼女が行って欲しいと言うのは、密かに占いをやっている超すごいおばあちゃんのところらしい。

例えば……

ある人が行った時には、何も言っていないのに、子供の頃近所にあった神社の絵をそのおばあちゃんが描きだして、

「あなたが結婚できないのは、この神社から女の子をひとり連れてきているからよ」

と、教えてくれ、女の子をどこかへやってくれたみたいで、すぐに結婚できただとか、芸能界とは関係のないお仕事をしている子が、いついつどこどこで誰々(有名人!)に会っていい感じになりますって宣言された通り、その有名人にほんとうに会って連絡先を交換することになるとか、いろんな人のいろんなエピソードがある模様。

とにかく驚くべき予言率らしい。

えー、だからなんだって話なんだよなあ、だって、いずれどうせ予言されたそれが来るなら先に知らなくてもいいし、知ると雑念が介入するからクリーンな状態で未来を迎えたいしな。

でも、ちょっと気になるな……。

なんて気持ちにもなった。

その頃本当に元気がなかったみたいで、その年下の友達がそんなふうに言うなんてめったにないから、よし行ってみようと思ったんです。

☆ 前の人の占いの展開がすごすぎて聞き入る

ところで、この占い場。

占いとうたっている場所で行われていない。

そこは、占いとはまったく別のごく一般的な業務を行っているある会社の一角で占ってくれるのだ。

いろんな会社の事務所が複数入っているビルの中に普通にあって、業務机を5、6個おけば窮屈になるくらいの場所。

そして、がらんとしたそこには、おばあちゃんしかないという不思議な空間だった。

ついたての奥にひときわ大きな机があり、そこでやせ形でブラウスにスカーフを巻いた少しおしゃれなおばあちゃんに占ってもらう。

私が行った時は、前の人の占いが長引いていたようなので、少し待つように言われた。

ついたてのこちら側でスマホをいじって待っていると……

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