アナログ米(無農薬米)栽培。半反の小さな田んぼが生み出す循環。
おっちゃんに「中打ち」という昔ながらの草取りの道具をもらった。
「倉庫から取り出してきたんや〜!30年前に使ってたやつやざ♪」
そう言ってアナログの道具をもらった。
この機会はすごくシンプルで、先についている鉄の歯車がまわって草を引っこ抜いていく仕組み。
除草剤がなくても草を取り除けるし、もちろん石油だって使わない。
人の時間さえあれば除草ができるECOで環境にも人にも優しい代物だ。
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こうやって現代ではあり得ない昔ながらのアナログの方法で農業をやっていると観客が集まってくる。
「珍しいな〜♪懐かしいな〜♪どこにあったんだ〜?♪」
って、おじちゃんおばあちゃんたちがぼくたちの半反ほどの小さな田んぼに集まってきて談笑する。
この繋がりと農コミュニケーションが好きだなって思う。
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機械だったら、単に除草剤をまくだけだったら生まれないコミュニケーション。
むかしの人はこうやってああでもない、こうでもないって農作業をしながら談笑してたんだろうな...ってみんなを見ていると思う。
あーなんかむかしの人と繋がった瞬間だな...っても思う。
アナログな中打ちという道具がぼくたちとおじいちゃんおばあちゃんたち、そして自然を繋いでくれてるなって...
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便利な世界だからこそ、不便なやりかたでやることで、ほんとうの幸福が見えてくる気がする。
たぶん、田舎暮らしってアナログの世界観のなかでの繋がりやコミュニケーションを楽しむことこそが醍醐味だなって...
いろんな繋がりを肌で感じられる田舎生活は最高で有意義だ。
大変なこともたくさんあるけど、それらもひっくるめてのアナログの世界観が最高だと思う。
見えない世界(繋がりやコミュニティ)を感じられるよろこび。
これこそ、田舎暮らしで体感したかったことなのかもしれない。
無農薬ではじめた稲作が、いまの現代社会で忘れられている大切なことを教えてくれている気がする。
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