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自分の思いを人に話すことへの抵抗

⭐️6歳か7歳頃父からの性的虐待、その後も
痴漢や性的暴力を受けた経験があり性に関して
かなり歪んだ観念を持っていました。
今回の記事は結婚し娘も産まれて、日々忙しいながらも
幸せを手に入れたと思った時
夫と娘とのコミュニケーションの中で湧いた
感情を綴っています。

🌏🌏🌏🌏🌏

夫が幼い娘とお風呂に入ることは
夫にとっては、可愛い娘と入るわけですから
普段仕事で忙しい夫からすれば
大切なひと時だったでしょう。

抱っこ、と娘が両手を上に上げて
手の指をおいでおいでみたいな感じで動かして
夫に催促する様子は
夫もとても嬉しそうでした。

そんな父と娘のスキンシップを
微笑ましく見えるものだと思っていたのです。

夫が娘と2人でお風呂に入ったとき
わたしの中で突然胸がザワザワとし始めたのは
私が父に虐待をされたぐらいの歳と
同じぐらいの年齢に娘が成長したとき
だったと思います。

"もしかしたら夫も父と同じような
ことを娘にしているのでは?"の
考えがよぎった時は、とても落ち込みました。

実際にそれを見たわけでもなんでもなく
ただ夫は娘との時間を楽しんでいるだけなのに
なんて歪んだ考えなんだと、
自分に腹が立つと同時に、父に対しての怒り
も湧いてきました。

夫と娘のコミュニケーションを
見ているうちに

結婚して実家を離れ
父とも1年に1度ぐらいしか会わなくなっても
物理的に距離を置いたとしても
(ずっと一緒にいるよりは何倍も
精神衛生上は良いと思います)
わたしの潜在意識に残っていて
時折、激しい怒りと虚しさ
孤独感、罪悪感が押し寄せてくる。


感情に蓋を閉め感じないように
努力してきたけれど
記憶には
残り続けていて
消えることは無いのだろうか?
時間の経過と共に

幸せな気持ちを日々積み上げて
いけば、どうでも良くなっていくものでは
ないのだろうか?

これまでも時折全身が震えて
行き場のない感情が
わたしの中で沸々と湧き上がり
過去のことなのに
今起きているかのような
感覚になっていました。

どうしたら良いんだろう?
何をすれば良いんだろう?
この時初めて

これまで蓋をしてきた気持ちに
ほんの少し寄り添えた気がします。

でも私の中では
誰かに打ち明けたらスッキリするとか
解消されるっていうことは
考えもしませんでした。

むしろ誰かに話すなんて
恐くてできません。
すごく嫌な顔されたり
汚い女ねって思われたりするかもしれないし

お父さんが娘にそんなことするわけないじゃない?
勘違いしてるんじゃないの?と
信じてもらえないかもしれない、

話すことのメリットなんて1ミリも
浮かびませんでした。
話すということは
話しながら当時を思い出すこととなりますので
敢えてそれをすることに
かなりの抵抗がありました。

でも
夫には話さなければならない
聞いてもらおうと思いました。
びっくりされてしまうかもしれないし
嫌われるかもしれないけど

事情を話して場合によっては
カウンセリングを受けることも
承諾してもらいたいと
思いました。

話そうと決めてから実際に
話をするまでは少し時間がかかりました。
あの時の私には
話す、というのはとてつもなく
高いハードルでしたから。

ある日意を決して
夫に話をしました。

すると夫はさらっと
「IKUは全然悪くないよ。むしろ辛かったね。」と
一言。
私は「へ?私が悪くない?なんで?」と
聞いてしまいました。
そして私の話を信じてくれたことにも
びっくりしました。

そしてこのことをきっかけに
思いを受け止めてもらうことが
かなり癒されることに
気づいたのでした。

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