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ニッチな業界・中小企業 「社長×社長特濃対談」出会いから業界のことまで語ってみた。【IKUTAYOKOコラボnote第一弾】

石材業界の社長として業界をリードするふたり。
株式会社 生田化研社 代表取締役社長 大塚俊明
有限会社 南印度洋行 代表取締役社長 服部弘太郎

石材用品専門の商社と輸入石材の商社、同じ石材業界そして墓石にかかわる商社としてふたりの出会いから業界のことまで聞いてみました。

今回は生田化研社×南印度洋行のコラボレーション墓装品ブランドIKUTAYOKOの第二弾商品「TEOKE」の発売に合わせて、忙しいスケジュールの合間を縫って南池袋にある生田化研社の本社まで服部社長にお越しいただいた。

服部社長の印象は前々から聞いていたものの、予想を上回るパワーの人。まるで背中に太陽を背負っているかのような快活な方。ふたりの対談はノンアルコールでも終始ハイテンション。冗談を交えながらディープな話まで、まさに特濃の対談となりました。

社会人なら思わずハッとする内容から、面白エピソードまでの特濃対談、ぜひ最後までお読みください!


1.「まるでお見合い」な二人の出会い


ー本日はよろしくお願いいたします。早速ですが有限会社 南印度洋行の事業内容について教えてください。

服部社長「南インドや中国からから石を輸入しています。採石後に中国やインドで墓石などに加工して輸入することもあります。事業内容の99パーセントが石ですね。」

生田化研社についての記事はこちら

ー服部社長と大塚社長、お二人の出会いのきっかけは?

服部社長「石産協(一般社団法人 日本石材産業協会)の方が『合う人がいる』って教えてくれて」
大塚  「だからお見合いみたいな感じだよね。石産協に仲介に入ってもらって…」
服部社長「(笑)俺けっこう『この人あなたに合うと思うんですけど』って人に言われたら必ず会うようにしていて、実際会いましたけどね。驚きもしないんですよね、石産協の方々は。うちらで仕事ぽいことやってても『そうだろうね』って感じで。」
大塚  「僕も墓詣で(生田化研社が運営する新しいお墓参りを提案するブランド)をスタートしてから『一回、服部社長に会ったほうが良いよ』って色んな人に言われて、会いなよって言われても誰その人?みたいな(笑)」
服部社長「(笑)でもほんと、会う当日に生田化研社さんって何屋さんですか?とか聞いたよね」
大塚  「お互いに何も知らないし、変なおじさん来たからびっくりしちゃって(笑)」
服部社長「道具屋ですって言われてもピンとこないし(笑)」
大塚  「全然噛み合わない(笑)商売的な接点が無かったからね。」


ーお互いのことを知らないまま出会ったとのことですが、初対面の時の印象や現在の印象はいかがですか?

服部社長「ちゃんとしてるなぁって思った(笑)」
大塚  「僕はヤベェやつだなと思ったよ(笑)」
服部社長「俺は『合う人』って紹介されると、だいたいちょっとちゃんと人が多いんだけど、その中で随分ちゃんとした人来たなと(笑)」
大塚  「こんな人いないよね、うちのお客様に(笑)」

ー(笑)初めて会った時と今では印象は変わりましたか?

服部社長「ぜんぜんぜんぜん!」
大塚  「そのままだよね。ノリでずっとこのままで来てる。」
服部社長「ノリですね~」


時折、同級生のような掛け合いを始める二人

2.本当は霊園を作りたい?!石材業界のこと


ー石材業界について感じることや、驚いたことはありますか?

服部社長「俺はもう、この業界30年近いから慣れてきちゃったけどね。だからこそ得意な業界で慣れてきてしまったってこに対する恐怖心があるよね。一言で言えば他の業界に比べて隔絶されている、要はガラパゴスみたいな感じ。遅れているとは言わないけど、独自の進化をしてる感じ。だから他業種とか他から参入してきてもやめていく人が多いのはそのせいだと思う。
独自の進化についていけないというか。でも俺はずーっと違和感あるよ。大学卒業してすぐこの業界入って、ずーっと持ち続けている違和感を減らさないように努力している感じ。ただ、最近ちょっと慣れてきちゃったなって思う。」
大塚  「僕は前職がメーカーサイドだったので、何か物を作るときにマジックミラー越しに消費者にお伺い立てて初めて商品化するっていう中で育ってきたから、消費者にお伺いを立てない文化っていうのは何とかしたいなってずっと思ってる。何でかというと、この業界の人たちが好きだし、この業界が好きだからこそみんなで成功するために消費者の声を聞いてほしいと個人的には思っています。」
服部社長「そうだよね。」

ー今後の「業界をこうしていきたい」という展望はありますか?

服部社長「大塚社長もさっき言ってたけど、エンドユーザーが本当に欲しいものを提供できていないと思ってて、まぁ商社だから作る立場じゃないんだけど。ただ、ちょっとだけでもコミットさせてもらって『これで良いや』じゃなくて『これが欲しい!』と思うものが増えていくと良いなというのはあるよね、完全にとは言わないけど。」
大塚  「僕は最近聞いたんだけど、”お墓参りに行った時にご先祖様に個人的な願い事はしちゃいけません”っていう話があるらしいんだけど、僕自身はお墓参りって爺ちゃん婆ちゃんとコミュニケーションを取る場としか思ったことなくて、それで良いと思っているんだけど。前職辞める時に『その会社で何するの?』って聞かれたら、『今週末お墓入りに行くってなったら家族全員がやったー!行く行く!』ってなるようにしたいからって答えてて、そういう世の中になれば良いなとずっと思ってます」
服部社長「大きいねぇ」
大塚  「…霊園やりたいなぁ」
服部社長「霊園やりたいよねぇ」
大塚  「でも霊園って宗教法人じゃないとダメなんでしょ?」
服部社長「なに宗教法人って(笑)」
大塚  「Google先生に聞いてよ(笑)」
服部社長「でもさ、ある経営者さんから『服部さんはたぶん霊園がやりたいんだよね』って言われて。そう!そう!って思った(笑)まぁ自分の与えられた中でやるしかないよね。」
大塚  「たださ、市場が様変わりしたらさ、物を流す商社の僕たちとしてもやり甲斐あるからさ、マーケットが変わると良いなとは思ってる。」
服部社長「今も楽しいんだけどさ、状況が変わったらもっとこの業界が楽しくなるんだろうなって思う。」
大塚  「僕もそう思う。」
服部社長「墓所ってさ、一言で言っちゃうと行きたい場所ではないんだよね。ご先祖様に会いに行く場所ではあるんだけど、それ以外に何か欲しいよね。現状ふらっと寄れる場所じゃないからそこを変えたい。変えるの俺じゃないんだけどね(笑)」

石材業界へ想いが強く、熱く語る二人。

3.中小企業の経営者の気概とは?


ー次の質問ですが、ズバリ中小企業の良いところってどこだと思いますか?

服部社長「中小企業の良いところ…意思決定が早いところ。」
大塚  「うんうん。」
服部社長「あとなんかあるかな?」
大塚  「一概に言えないかもしれないけど、大企業に比べると言いたいこと言えるんじゃないかなとは思うんだよなぁ。」
服部社長「でもさ、わかんないよ。俺ら我慢されてるかもしれないんだから(笑)」
大塚  「(笑)まぁね、でもさ中小企業って変な会社多いから。」
服部社長「良さって言われると難しいよね。絶対君主みたいな会社もあるし…本当に難しい。」
大塚  「あったよ!もういっこ!有名になるチャンスがあるかもしれない。」
服部社長「あ~、成り上がれるってこと?」
大塚  「中小企業はシンデレラストーリーの関門が1.2個しかないから。大企業は承認関門が沢山あるし、窓口で広報がいるから自分の名前を世に出すのが難しいよね。」
服部社長「そうだね、シンデレラストーリーはあるよね。」

ーでは反対に、中小企業ならではの難しさは何でしょう?

服部社長「俺の中では大企業も中小企業もあんま変わんないんだけど、っていうか中小企業しかいたことないからなぁ。難しいところ…潰れやすいところ(笑)」
大塚  「そうだねぇ(笑)」
服部社長「中小企業ってスピード感はあるんだけど、身分を考えるとやれないことが出てきちゃうんだよね。」

ーではさいごに、中小企業の経営者になりたい方や、今後経営者になる方へアドバイスをお願いします。

服部社長「アドバイス…今のうちからというか社員のうちから経営者の気持ちを持ったほうが良いよね。中小企業は特にね。さっきのシンデレラストーリーじゃないけど、誰でも社長になれる可能性があるから、自分が経営者になった時どうなんだっていう。」
大塚  「いやぁ、うん。出会って初めて良いこと聞いた。」
服部社長「(笑)初めてかよ。何度か言ったよ。」
大塚  「酔っ払ってるからね。(笑)」
服部社長「これよく話してることなんだけど、南印度洋行は5人で始めたんだけど、その時俺が一番ぺーぺーなのに入った瞬間からこの会社の社長だって気持ちしかなかった。だから実際に社長になった時に何の考えもなくて、業界紙から取材が来て『社長になってどうですか?お気持ちは』って聞かれても何も変わってなくて(笑)」
大塚  「何も変わりませんって(笑)」
服部社長「全く変わんなくて、その気概があると良いよね。社員の時から。」
大塚  「僕は経営者に関してのアドバイスは全くなくて。僕はプロの経営者に対する憧れがずっとあるけど、経営者とリーダーって別物だし。ただ、ちっちゃい頃から学級委員だとかやっててリーダーシップが得意な方ではあるかもしれない。今もリーダーとしてこの会社にいるだけで、経営者って感覚はあまりないかも。」
服部社長「(笑)まぁ、そうだな。経営者とリーダー分けられると、俺がさっき言ったこともリーダーとしての気概なのかもしれない。」


ー以上でございます。ありがとうございました。

次回

【IKUTAYOKOコラボnote】は全3回。
「第二弾「自分達の欲しい」を作る!生田化研社×南印度洋行のコラボレーション墓装品ブランドIKUTAYOKOってなんだ?【IKUTAYOKOコラボnote第二弾】」は隔週で更新予定です。

ぜひ、お楽しみにお待ちいただけましたら幸いです!

第二弾の記事公開しました!


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