「障害当事者との交流プログラム」体験取材②
8月24日に、港南福祉ホームにて「利用者と一緒にステンシルでオリジナルタオルを作ろう」というプログラムが開催されました。
地元の小学生と事業所の利用者が一緒にステンシルタオル作りを体験することを通して、地域の様々な人とコミュニケーションをとることの楽しさを知ってもらい、地域でのつながりを生み出すきっかけとなります。
プログラムが始まる前に皆で一緒にラジオ体操をしました。利用者の皆さんも子どもたちも、身体を大きく動かして気持ちよさそうに踊っていました。
そしてプログラムが始まります。事業所の利用者の方々は、子どもたちに教える前は緊張していました。しかしプログラムが始まると、子どもたちに積極的に作り方を教えたり手助けをしたり、とても楽しそうでした。
子どもたちも絵の具を使う細かい作業だったにもかかわらず、利用者の方々からのサポートによってスムーズで楽しそうに作っていました。みんな作業に集中して、自分の作品作りを楽しんでいたようでした。プログラムの間の雰囲気はとても和気あいあいとしており、コミュニケーションが活発に行なわれていました。
プログラムが終わった後には、子どもたち、事業所の利用者の方々の両者が口をそろえて「楽しかった!」と笑顔で言っていました。そして子どもたちが帰る際には、多くの利用者の皆さんが笑顔で名残惜しそうに玄関から見送っており、これぞ地域のつながりが生まれた瞬間であるなと感じました。
事業所のスタッフの方は、障害当事者の方が子どもたちに教えることが大事なのだとおっしゃっていて、事業所のスタッフの方の思いが伝わってきました。当事者の方々がイベント中穏やかな雰囲気を保っていて、楽しそうにしていたため、場の雰囲気が良くてみんなが安心して作業できる場になっていました。
プログラムを取材した感想
子どもたちにタオルの作り方を教えてあげるというプログラムにおいて、自ら誰かの役に立ち、助ける経験をすることが、利用者の方々がたくましくなること・自立することにつながる大事なきっかけであると感じました。
それと同時に、子どもたちも利用者の方々とコミュニケーションをとることによって多様性を学ぶことにつながります。社会には様々な人たちがいることを実感し、障害があっても自分たちと同様に活動して楽しむことを知るきっかけとなると実感しました。
このようなプログラムが行なわれていることがもっと知られてほしく、また増えてほしいです。そして地域のつながりがたくさん形成されてほしいと思います。(さかもと)
今回、このようなイベントに参加させていただいて、障害のある人と、そうでない人々が交流をするということは貴重な機会だと思いました。このような機会が増えることによって相互理解が高まり、障害のある人がより生きやすい世の中にすることに繋がるのだと思いました。
今回のイベントのように、障害のある人が子どもたちに教えることによって、支援される立場ではなく、彼ら自身が支援する立場になったことは貴重で重要なことだったと思います。
また、交流や活動を知ることを通して、障害のある人が社会にもたらす価値にも気づくことができました。彼らが社会で活躍できる場がこれからも増えてほしいと思いました。(ませ)
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